私が速読を中断した理由
コロナ元年の2020年は速読にハマっていたはなです。
そんな私も、最近は速読を避けてゆっくり本を読むことに切り替えました。
私が速読をやめた理由、でも速読はそれでメリットあると感じた点をシェアします。
ちなみにこの考えは私個人の考え方と私の速読のやり方・スキルにもよるのです。その点を念頭に置いて読み進めてください(^^)
私が速読をやめた理由
速読をやめたのは、大きく2つの理由があります。
1つめは、情報が「点」でしか入ってこない気がしたからです。
本って、
大切な考え方とか、
考え方の根拠とか、
考え方の具体例とか、
反論とか、
いくつもの事象が絡み合っていますよね。
速読って大切なことを素早くインプットできて効率がよいのですが、
速さを重視するあまりに
単語しか入ってこない感覚があったんです。
そしてその単語を自分の頭の中で組み合わせて、(半ば)勝手に意味を作り上げている感覚…
知識はあるけど、点が絡み合っており繋がらないなって思うことがありました。
速読をやめた理由の2つ目は、著者が醸しだす文章リズムが楽しめなくなったからです。
ビジネス書って、同じような文体で書かれていると思いきや、言い切り方などに微妙にクセがある場合があります。
中でも私が好きなのは、
森博嗣さん。
「お金の減らし方」冒頭からの引用↓
【自分から本を書きたいと思うことはない。すべて出版社からの依頼に答え書いている。(中略)もし誰の役にも立たなかったときは、次から仕事が来なくなるだろう。それでも良い、と僕は考えている。】
どうですか?この文章!
素直すぎません???
きれいごとが書かれている本が多い中、この森さんの考え方に惹かれ、別な本を買ってしまいました。
もう1人。
みんなが知る池上彰さんの著者より。
「社会に出るあなたに伝えたい なぜ、読解力が必要なのか?」より引用
【読解力は、このように生きる上で本当に大切な力です。それなのに「日本人の読解力が落ちている」というデータを出されたら心配になりますよね。では実際のところ、本当に日本人の読解力は危機的状況なのでしょうか。(続く)】
たった3文ですが、国語の教科書のようにきれいな日本語だと思いませんか?
まるで、池上さんがそのままこの文章を読んでくださっているような。
このように、本には著者独特のリズムがあります。速読をすると情報をスクリーニングすることに一生懸命になりすぎて、それぞれの著者の文脈を楽しめないと思うのです。
だから最近は、早く読むことより、本を味わうことに重きを置いて読書をするようになりました。
(読むスピードは落ちたので、かなり拾い読みしています。好きじゃない本は途中で読むのをやめます)
速読をやる意味
では
世の中ではなぜ速読がはやっているのか?
速読をやるのにどんな意味があるのか?
久々に今日速読してみました。そこで考えたのは2点。
1.読むのが面倒な本も読める
速読のメリットは、短時間で読めること。
「この本読みたいけど、分厚いし時間がかかりそうで手に取るのが億劫なんだよなー」というものでも、速読する!と時間を区切ることで要点をつかむことに集中できます。
今日は30分ずつ計2冊の本を読みました。
2.集中しているので記憶に定着する
速読は集中して行うので、記憶に定着しやすいです。寝転んでさらーっと読む場合に比べて、頭に残りやすいと思います。
また、私は速読と同時にメモも取るので、あとから見返すときにも便利です。
(この辺は得意不得意があるかもですね。私はメモ魔なので、読みながらメモ、聴きながらメモは高速でできてしまいます。)
目的に応じて読書の方法を変えよう
結論、
本は目的や気分に応じて読み方を変えるのがいいのでは?という考えに落ち着きました。
・ダラダラ読みたい
・著者の個性を感じながら読みたい
・好きな本である
こんな場合は、読むスピードを意識せずに好きなように読みましょう。
・難しくてとっつきにくそうだけど、気になる
・積読してるけど読みたい
・集中してなにかしたい
そういう場合は、さっと速読をしてしまい、もう一度読みたくなったら読み方を変えるなどすればよいと思います。
久々にブログっぽく自分の意見を述べてみました。
また読書論をひらめいたらnoteに書こうと思います(^^)
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?