雑記
26歳にして、初めて恋人ができた日のことをよく覚えている。
思いっきり甘えて喜んでくれる人がいること、可愛いとたくさん言ってくれる人がいること、何をしても優しく見守ってくれる人がいること、全てが嬉しかった。
その日は夜中に家に帰ったけれど、信じられなくて、呆然としながら友達にラインをした。
ふと鏡を見たら、嬉しくてずっと口角が上がっていた。
私に彼氏がいる、夢のようだった。
たった一ヶ月のお付き合いで、あっけなく終わるなんて思ってもみなかった。簡単に浮気されて、一方的に強制終了させられた。
彼は浮気はしたことないと言った。なんなら、私に「あんまりモテないでね」と言った。たまに自撮り送ってねって言ってくれた。愛されてるなーなんて、浮かれていた。
すぐ遠距離になったけど、ずっと彼のことを考えていた。彼が頑張っているから、私も頑張る気持ちになれていた。彼に負けないように楽しく生きるぞ、と思っていた。すべての、生きるうえでのモチベーションだった。
指一本で、連絡先をブロックされてしまった。そんな簡単に切ってもいい存在だと思われたことが、何より辛かった。
何がだめだったんだろう。私のだめなところしか出てこない。
彼はきっと毎日仕事終わりに、新しい彼女を迎えに行って、腕枕をして眠りについているのだろう。
私は自分のたくましい腕で、自分を抱きしめて泣きながら寝ているけれど。
こんなに雑な扱われ方をしたけれど、未だに彼の心配をしてしまう。
繁忙期落ち着いたかな、ご飯食べたかな、今頃休憩中かな、台風大丈夫かな。
会いたいなぁ。
せめて、最後に電話したかった。
ともだちでいたかったなぁ。
マッチングアプリで今日会う約束の人にすっぽかされてしまったし、もう、恋愛できないかもなぁ。
嫌だなぁ、、、。
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