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親も年を取る。少し切ないけど、温かい。

最近、親も年を取るのだな、と実感することが多くなってきた。

「毎回実家に帰ると思うよ。あぁ、また年取ったなって。」

大学進学を機に家を出た妹も同じように感じている。


ついこの前は、母が雨の日に家の前の階段で足を滑らせて、靭帯損傷。

その前は寝ていたら首を寝違えたらしく、4日間くらいずっと首が回らず痛そうにしていた。

今回の捻挫は幸い歩けるみたいだけど、前はこんなにいろいろと体の不調なかったのになぁ。と思う。

たまに目をくりくりさせて、「ね、聞いて!」といった感じで、同じことを2回か3回繰り返し説明してくるのも、なんだかほっこりすると同時に、ちょっぴり切なくなる。


父もコロナで在宅勤務になったのもあり、以前のように夜中1時に帰ってきて、数時間寝てまた6時台に家を出ていくような生活はしなくなった。

毎晩9時台か遅くても10時台には寝室へ行く。朝も5時台には起きて、いつもガタガタと何かやっている。眠りが浅いのかたまに夜中に起きてくる。

一緒に生活していて、あれ?なんか抜けてるな、と思うことも増えた。料理していたり、調べものをしているときなんかだ。

前は少し厳しくて物静かで、私たちの前では絶対に泣かなかった父が、
ここ1、2年で妹からの手紙に号泣したり、娘たちにこまめにLINEしてくるようになった。時たま送られてくるはがきにはとっても素直な父の気持ちが綴られている。

そんな感情を表現するようになった父を見て「パパ、年取ったよね~」と妹は言う。


22でもうこんなに両親が老いていくのを感じるのか、と少し切なくなる時がある。

私たちのエネルギーに負けずと、力強く、愛情たっぷりに育ててくれていた頃を思い出す。


でも、これまでしっかりと育ててくれたからこそ、今の私と妹は力強く育つことができた。(そして、もちろん今でも両親に支えられている面はたくさんある。)

私から始まり、妹も家を出てから特に、ここ数年で家族の繋がりはより強くなり、温かいものになったように感じる。
家族4人が集まる(娘二人が実家に集う)度に、父は「2人が一緒だ」と嬉しそうな笑みを浮かべて、姉妹の肩をぎゅっと抱きしめる。母は私たちが好きなものを数日間かけてお店を回ったり、料理をして一生懸命用意してくれる。

完璧ではない両親の姿が見えるからこそ、リスペクトも生まれて、そばにいたいという気持ちも強くなる。

自分が子供の頃は家族は育ててもらう存在だけど、
だんだん家族ってこうやって支え合う存在になっていくんだなぁ。とひしひしと感じるのだ。


20代は両親との関係が変わる時期、とどこかで読んだことがあるけど、
本当にそうだなぁ。と実感。


これからも元気に、2人らしく、過ごしていってほしいな、と思う。


それでは、また。



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