子供が生まれて離婚を考える-価値観の相違、は便利な言葉なんかじゃない。マジのやつだ。-

乳首が痛い。パイが引っ掻き傷だらけだ。

先週の金曜日に突然の発熱と嘔吐を皮切りに、1週間続く１歳4ヶ月の息子の体調不良。
40.8℃まで体温は上がり、そばにいないと泣くため左腕は腕枕の形で固定。泣いて起きる度に、いまだ卒乳していない息子は、全力でパイに吸い付いてくる。
さらに、近頃の悪癖、吸っていない方の乳首も爪をギリギリ立てながら、ぐにんぐにんしてみたり、びょーんと引っ張ってみたり。。

息子の爪を削っていないのも私だし、保育園で頑張っているからと卒乳を先延ばしにして、すっかりパイパイマンに息子を育ててしまったのも私だ。じゃあ仕方ないね、とさくっと受け入れるには、まだ私の修行が足りない。

怒りの矛先は夫へと向かう。
40.7℃熱が出ている息子をおいて、仕事の会食に行ったのだ。

点で見れば、仕事の会食。断れないのかもしれない。でも流れが良くない。

事の発端は金曜日。14時頃保育園から発熱によるお迎え要請。もちろん仕事を早退して迎えに行くのは私。土曜日こそ息子も一旦回復し、夫も仕事が休みだったが、翌日曜は朝から夜遅くまで仕事で不在、ワンオペ。

月曜、保育園を終えた夜に38℃台の発熱。夫は仕事の会食。深夜まで帰宅せず。ワンオペ。
火曜、14時、再びの発熱で保育園からお迎え要請。もちろん迎えは私。
水曜、保育園休ませる。私は仕事を急遽テレワークに。夫はもちろん影響なし。
木曜、朝から40度近い高熱。急遽、仕事を休んで病院受診。夫は病院入口までついてきたものの、「あ、付き添い1人だって」と普段とは比べ物にならない観察力を発揮し、仕事に行く。もちろん私はそのまま仕事休んで一日看病。
夜、40度越えの息子がいると分かりながら、夫、仕事の会食へ。
金曜、保育園休ませる。私は今日も仕事先に謝り倒してテレワーク。

なんなん？なんであんただけ、なんの影響も受けず、私ばかり調整、謝罪、看病してるんだ⁈
思わず、不満をぶつけたら、キレ返されて、「じゃあ会食行かなければいいわけ？」「じゃあ仕事行かなければいいのね！はいはい！」とな。

嫌いだな、と思う。あー、わたし、この人のこういうところ、すごく嫌いだわ、と思う。離婚原因の価値観の不一致って、なんでそんな事で、なんて昔は思っていたけれど、これものすごく深刻なやつ。価値観の不一致。

話し合いにもならないから、たぶん一生歩み寄れない。離婚、の2文字もいつも頭の片隅でちらちらする。修行が足りない。もっと私が図太く、タフになるしかない。相手はきっと変わらない。

有事の時に本当に頼りにならない、そう思いながら連れ添っていくむなしさ。一人でいる時の孤独より、二人でいる時の孤独の方が、とかつて歌姫はうたっていたけれど、ほんとだわ。

あるはずの助け、得られるはずの助けが得られないむなしさ。腹立たしさ。それを伝えても、のれんに腕押し、ぬかに釘。なんなら、導火線短い同士、すぐ不穏な空気。

息子が元気になって、日時が戻ってくれば、またうやむやになるのかもしれない。
だけど有事のたびに幻滅していく、心が離れていく、それをきちんと取り返しがつかなくなる前に話をしたい、切に願う。