包丁を研ぐ
包丁は切れなければ意味がない。
これって同意してくれる人が多いと思うのだが、切れすぎると怖いという意見もあったりする。いやいや、切れないと怖いでしょう。
玉ねぎというのは、滑りやすいですね。これを切れない包丁で切ろうとすると、刃が表面を滑ってしまい、思わぬ方向へ行き、運が悪ければ自分の手を切る。切れる包丁なら、すっと刃先が入り苦も無く玉ねぎの薄切りが可能。
みじん切りをする時、切れない包丁だと切ったものが飛び散りがち。切れる包丁なら、切ったものはその場にとどまる。
そこで料理をする時には、包丁は研ぐようにしている。きっちり研げば、食材だけでなくビニール袋なども抵抗なくすっと切れる。ホットサンドなどはきれいに切りにくいが、研ぎたての刃なら押切できれいに切れる。薄焼き卵を作り、錦糸卵にする時も、気持ちよく切れてきれいな切り口の錦糸卵を味わえる。
味付けも大切だけど、切れる包丁をも大切。包丁がよく切れると、料理も楽しい。
昔は、手術に使うメスも研ぎに出していた。そのうち替え刃のメスが現れ、今では使い捨てのメスとなっている。いずれにしろ、よく切れる刃の宿命で使っているうちに切れが悪くなる。切れが悪いと微妙な調整が効かなくなるし、切り口がきれいでないと、組織の痛みがひどくなり出血も増える。この感覚が身についているので、やはり切れ物はスパッと切れなくてはいけないと思う。ブラックジャックの中でも、メスを研ぐという内容があったと記憶している。
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