【「立夏のスタディ祭」企画参加記事】 「問7.女性の社会進出」について、ワーママ一年生なりに考えたことをまとめてみた
「立夏のスタディ祭」ですって!
今日出会ったのは、ともきちさんのこちらの記事。
そして、からの、こちら。わきまえないコペルくんwithアヤ先生の企画です。
わきまえないコペルくんwithアヤ先生とは初めましてなのですが、「学ぶって本当は楽しい!」というコンセプトに心打たれました。
ええ、ええ、なにしろ私の、教員としてのモットーは「勉強するって面白い!」。そして、私自身も勉強するのが大好きなのです。
この出会いも何かの縁。
note大学の学生でも、study部員でもない部外者の私ではありますが、お祭りにちょこっと参加させていただこうと思いまして、筆をとる次第であります。
選んだ問題は……やはりこれでしょう。
「女性の社会進出」。
順当に真っ当に「国語」(第一問)にするか悩んだけど、ともきちさんの記事にも触発されまして、「女性の社会進出」を選びました。
難しい問題で、いろいろな意見・立場の方いらっしゃると思うのですが、ワーママ復帰したての若輩者の所感ということと、「お祭り」で無礼講ということとで、ご容赦くださいませ……💦
私たち一人一人が、動く。そこにきっと、未来のより良い社会への「道」ができる。
私の解答は、一言で言うと、こう。
おい、一言ではなく二文じゃないか。
しかしながら、なんでこの答えになったかという話を長々書いていくので、それを思うと、二文は「一言」である。長々書くのは私の昔からの悪癖なので、まぁもう仕方ないとして。
はい、本題に入ろう。
2人の息子(現在0歳・2歳)を生んで、この4月から職場に復帰。いわゆる「ワーママ」となった。職業は、国語の先生。
私自身「ママ先生」「ワーママ」と掲げて記事を書いているが、それは「ママ」となにかを両立するのは「茨の道」と思っているから。同じ立場の人、これからその道をゆく人に向けて発信したいと考えているから。
山崎直子さんは、自身が「ママさん宇宙飛行士」と報道されることが多く、できればやめてほしいと伝えていたそうです。
同じ「ママ」として、この山崎直子さんの思いも、すごくよくわかるなって。
↓わきまえないコペルくんwithアヤ先生のこちらの記事からの引用です。
だからこそ、「ママ」としての立場から復帰してからの1ヶ月の所感を交えつつ、「女性の社会進出」「ワークライフバランス」について述べていきたい。
「学校の先生」という"特殊"な空間
私が学校の先生を志したのは、小学校6年生のときだった。それ以来、周囲の大人(それもみんな女性である)に言われてきた言葉は、以下のようなものだった。
「学校の先生なら、女だから、男だからと言われずに平等に働けるから、いいんじゃない?」
「学校の先生なら、結婚して子どもを生んでも続けられる職業だから、はなちゃんに合ってると思うよ」
私は他の職業の経験がない。だからここで、軽々しく「実際そうだ」とも「そうでない」とも言えない。なにか言えるとしたら……
彼女たちが生きていた「社会」が「そう」であったのだろう、ということ。
3人いる私の恩師のうちの1人は、公文式の先生。母親より少し年上くらいの、女性。
「はなちゃんは勉強がとっても好きなのね」といつもニコニコ、公文以外の課題についても教えてくれていた人だ。
私が中学校にあがったときだった。
先生は「はなちゃんにはこういうのも面白いと思う」と言って、ハイレベルな数学のテキストを私にプレゼントしてくれた。
大好きな先生から、私の能力を認めてくれる言葉と、レベルの高い問題集のプレゼント。すごく嬉しいけど、難しそうだな……と思っていると、
「実は先生も、自分のぶん買っちゃったの。先生も毎日解くから、わからないところがあったらいつでも聞いてね。答えられるようにしておくから」
その言葉通り、先生も毎日その問題集を解いていた。私がどの問題を突然聞いても、先生が解いたノートが出てきて、当該箇所をめくって確認し、すぐに教えてくれた。
ちんちくりん中学生だった私でも、そのときはっきりとわかった。
「この人は勉強することが好きなんだ」
「数学の問題を解くことは、彼女にとって余暇の趣味なのだ」
めちゃくちゃ有能で、勉強が好きで、頭の回転が速くて、生徒思いなその先生は、数学に関する仕事を結婚と同時に辞めて家庭に入ったらしい。
「学校の先生なら、結婚して子どもを生んでも続けられる職業だから、はなちゃんに合ってると思うよ」
私が学校の先生になりたいと告げたとき、先生はそう言った。今、その言葉の重みを改めて感じる。
どんなに仕事が楽しくて、バリバリ働いていようが、結婚して子どもを生んで仕事を辞めるのが「当たり前」の世界に先生がいたらしい、ということ。
その時を思えば、「女性の社会進出」は確実に、少しずつだけど、確かに進んでいるのだろう。
私の周りのママ友さんたちも、職種を問わず「ワーママ」として復帰して働いている。
しかし、「働き方」「ワークライフバランス」という点では、どうだろうか。
我が家はこの4月、パパが育休を取って私がフルタイム復帰。
慣らし保育&自宅保育&家事はパパが引き受け、「専業主夫」として家を支えた。そのため、私は仕事への復帰に集中することができたのだった。
送迎も、保育園の支度も、全部パパだったから、私は……今週初めてお迎えに行ったので、息子たちのロッカーの場所も、持ち帰る汚れ物も、シーツも、全然分からなかった……とほほ……精進します……(世の中の「パパ」の気持ちがちょっとわかったよ……)
保育士さんによると「そんなおうち、初めてです!」。また、周りのワーママさんの話を聞いていると、こういう話も多く聞く。
・ママが時短を取って、パパはフルタイム+残業(子どもが生まれる前と変わらない働き方)
・保育園からの呼び出し、検診などで休むのはママ
・家事分担は、ママのほうが多い
家事については「男性進出」がずいぶん進んできている印象。
しかし、「制度の上では取ることはできる」男性育休に象徴されるような「女性が休むのが当たり前」の構造は、なかなかに根強いようである。
時短で帰る。いつなんどき、保育園に呼び出されるともわからない。しかも、家に帰ってからもワンオペでの家事育児が待っている。
そんな中で、女性が「男性と同じように」社会で戦うことなんて、できると思う?
今の状況では、「制度の上では目指すことができる」だけだと私は思う。
夫の理解と協力、職場の体質、本人の強い意志、体力気力、自分含めた家族の健康な心と体……そういった要因がぴったりと重なったとき、ようやく女性は「男性と同じように」に立てるんじゃないかなと想像する。
とある男性は言った。
「女性の社員で、でかい夢や野望を掲げている人って、少ないよね。女性ってそういう人が男性に比べて多いんじゃないかな。そもそも目指さないから、管理職も少ないんじゃない?」
そうなのだろうか。
その言葉を聞いてから、私はずっと考えている。
「性差」は少なからずあると思っているし、環境に関わらず元々「そういう人が多い傾向にある」かどうか……と言われると、私は正直わからない。
でもね。
みんながみんな仕事での「でかい夢」を持つ必要もないと思うのよ。それこそ、そこに「性差」はいらないんだと思うの。
「専業主夫として、家と妻を支えたい」って男性、「バリバリ働いて管理職を目指したい」って女性が、いていい。
パパが育休や時短を取って、ママがそのぶん働いたっていい。
「ママ●●」もたくさんあるけど、育休についても「男性育休」「パパ育休」「お父ちゃん育休」って言葉があるもんね。
「こうしたいと願ったときに叶えられる」
そんな社会であること。
社会構造的にも、制度的にも、経済的にも。
それができるようになる第一歩が「女性の社会進出」。「ワークライフバランス」を整えるっていうことだと思うのだ。
(結婚して子どもをもっても、それがハンデにならない、強みにできるのが本当は理想だけど、それはまだまだ難しそうよね)
女ばっかりずるい! 男はいいよね!
ってなってしまったら、そこで思考は止まってしまう。お互いのよりよい「生き方」のために、今「私たち」は戦っている最中なんだ。
「わたし、定時で帰ります。」でも、出てきた。
どんなに制度を整えても、現場が変わらなければ、変わらない。まず現場から変えていく必要がある。
(すぐ「わた定」の話する)
ママの先輩、ワーママの先輩、パパ育休を取った先輩、先生たちの先輩、専業主婦・専業主夫の先輩……たくさんの先輩たちが歩いて、作ってきた道を、私たちは今歩いている。
この道を、これから私たちは、
どういう道にしていく?
どうやって道にする?
そうして、どこを目指す?
それを作っていくのは、私たち一人一人の選択なのだろう。
その職場での「前例」「実績」に、まず「私」がなる。その積み重ねの果てに、道ができる。
ワーママとしての「道」の話は、「わたし、定時で帰ります。」の感想文の中でも書いています(またすーぐ「わた定」の話する)
だからこれが、問7への私の答え。
制度を制度にするために、私たち一人一人が、動く。先輩たちがそうしてきたように。そこにきっと、未来のより良い社会への「道」ができる。
「女性の社会進出」には「男性の家庭進出」が必要不可欠。つまり男女間の「ライフワークバランス」を整えること。
そしてそれによって恩恵を受けるのは女性だけではない。男性はじめ、性別を問わずさまざまな立場の人の、社会全体の「生きやすさ」「働きやすさ」に繋がると考えます。
余談というか、「選択的夫婦別姓」について出てきていたので、名字の話
私はとある事情から、結婚後も復帰後も「旧姓」のまま働いているけれど、これがなかなか過ごしやすいです。
職場の中では違う私、というか。
先生になりたいと夢を見て、それを叶えて、ここで働いてるのは「旧姓の私」っていう意識が、なんとなくあるのかもしれません。20年以上「旧姓」で生きてきたから、愛着も慣れもあるし。
あ、それよりなにより1番は……卒業生が私のことを見つけてくれること!かな!
名字が変わるって……めんど……あ、いや、あのね、夫の名字になりたいって思いもあった。
あったけど、手続きも面倒だし、書いてきたものやそれまでの色々も、検索に引っ掛からなくなっちゃうから、マジデメンドクサイ(結局本音でちゃう)
社会の中に選択肢があって、そこから好きなように選べるっていうのが、もっともっと増えると、いいのになぁ。って、おもいました、まる。
すてきな企画のおかげで、最近考えていたことを言語化することができました。
note大学さん、study部さん、アヤ先生、ともきちさん、ありがとうございました!お邪魔しました!