〆
まず締め切りがある、そうだ。上司に聞いた。
曰く、こうだ。
まず締め切りがあり、それから後工程のことを考える。後工程を踏まえると、この時間までにブツがなくてはならぬ。ならばそれまでにできることをやる。以上。ねばったらもっといいものになるかもしれないとはあたまを過るが、それよりもただ唯一の締め切りがまずあるのだという。
とりたてて、ここまでにやらなければならないからこの作業はここまでで、というのはないらしい。それはわたしも同じだし、なんならわたしはその境目を意図的に消していることが多い。わたしの場合、リサーチの腹五分目くらい、ときには三分目くらいで本作業に入る。本作業をしながらリサーチの足りない部分を補う。でなければ、一生本作業には入れないからだ。完璧主義のきらいがあるのでそのようにしている。アプローチを言葉にすると似ているが、たぶん根が違う。
上司はほぼ365日締め切りとつきあう職の出身なので、そこで培われた感覚だろう。つまるところ、締め切りに対する感度がわたしとはぜんぜん違う。帰り道、そんなことを思った。
仕事にかける時間を減らし、そのうえで成果を担保したい、というのが4月から考えていることで、そのためのヒントを探しながら試行錯誤している。日記を書くのもそのひとつで、考えていることの言語化が早くなれば多少、処理速度が上がったり、手戻りが少なくなるのではないかという期待だ。(日記を選んだ理由はそれだけではないけれど)。
ただ、処理速度を上げていくことももっともだが、まず締め切りがあり、時間は限られているのだと、考えるスタートラインの意識も大切だなと思う1日だった。