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【縁日・18日】観世音菩薩

 おはようございます。
 昨日までぐずついたお天気が続いていましたが、今朝は窓からお日さまの光が燦燦と降り注いています。やはり良いものですね。お天道様の光をこうして感じることが出来るのは。

 よく野菜やお花を愛でようと思うとき「水や肥料は与え過ぎても、与えなさ過ぎてもいけない」と聞きます。
 我々人間の側が、そのさじ加減を上手くしていく必要があるわけですが、その時に必要な水の源「天からの恵みの雨」をさじ加減をくださっているのがまた、空の上にあられる神さまであり仏さまなのかもしれませんね。

 そんな神さまや仏さまとのご縁を結べたらと、お正月三が日の間に初詣に繰り出される方も多いのでは?
 実は、初詣という限定的期間だけではないのですよ。神仏とのご縁作りに最適な日は。
 その日とはズバリ、縁日です。

 縁日と聞いて、夏祭りや花火大会、ほおずき市やだるま市など、露店がところせましと並ぶお祭りを思い浮かべた方はいらっしゃいませんか? 私も縁日の本来の意味を知るまではその一人でした。

 仏さまの世界を少しずつ学ぶうちに知ったことなのですが、縁日の持つ本来の意味は「神仏とのごを特別深く結ぶことの出来る」だそうです。
 縁日に「その神仏」にゆかりのある神社やお寺に足を運び参拝すると、その神さま、仏さまとのご縁をいつも以上に強く結ぶことが出来るそう。特別なご利益を授かることが出来るとも。
 なんと希望ある話なのでしょうか。

 ただ、これがちょっとややこしくて。先の文章で「その神仏」と「」かぎかっこで括ったことに意味があります。
 神さま一柱ひとはしら、仏さま一尊いっそんそれぞれに対して日にちが設定されているため、ほぼ毎日、なにがしかの神仏の縁日となっているのです。

 1日遅れとなってしまいましたが、昨日18日は観世音かんぜおん菩薩の縁日です。

 観世音菩薩と言われてもピンとこないでしょうか?
 観音かんのんさま、と言ったほうが馴染みがあるかもしれませんね。

 観世音菩薩は、我々人間の悩みや苦しみを聴き届け、ただちに救ってくださる菩薩さまです。なんとありがたいお話なのでしょうか。

 観世音菩薩は、救う相手によってその姿を変化へんげさせます。その変化を六変化と呼ぶそうで、それぞれの姿に応じて縁日が別々に設定されています。
 ①千手せんじゅ観音‥縁日17日
 ②聖観音しょうかんのん(基本のお姿)‥18日
 ③馬頭ばとう観音‥19日
 ④十一面観音‥20日
 ⑤准胝じゅんてい観音‥21日
 ⑥如意輪にょいりん観音‥22日

 六変化というけれども、基本のお姿と五変化を合わせての「六変化」ということのようです。観世音菩薩の基本のお姿が聖観音なので、「観世音菩薩の縁日は18日」といろんなサイトで紹介されているのかもしれませんね。
 

 観世音菩薩の六変化それぞれについて語るのはもう少ししっかり学んでからと思っているのですが、今、少しだけ馬頭観音について触れさせてください。

 観音さまの愛称で親しまれている観世音菩薩。
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画像はWikipediaから拝借。(京都・三十三間堂の観音さまとのこと)

 そのお顔は柔和です。にこやかなその表情を見ているだけで、心がスーッと落ち着いてくるようです。
 変化後のお姿もみな、穏やかで慈愛に満ちた表情をなさっています。ただ一尊いっそん、馬頭観音を除いては。

 馬頭観音は、柔和とは対照的な憤怒の顔をなさっています。
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馬頭観音。
画像はWikipediaから拝借。(ボストン美術館所蔵とのこと)

 まるで鳥が力強く羽ばたこうとしているかのように見えてくるつり上がった眉。大きく見開かれた両眼。「魔よ、消えうせろ!」の言霊が聞こえてくるような開き方の口。
 他の観音さまに感じる癒しとは正反対のパワーが感じられる仏さまであられるのですよね。

 馬頭観音について知ってすぐ、私はある画像を見たくてたまらなくなりました。
 憤怒の相をした仏像といえば……。そう、不動明王ではないでしょうか。
「お不動さま」の愛称で親しまれている仏さまですよね。
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画像はWikipediaより拝借。(国宝・醍醐寺蔵とのこと)

 正直に。
「やっぱり似ている。馬頭観音と不動明王って」
 大きく違いはあるのですよね。
 たとえば、座っておられる場所。馬頭観音は蓮の華の上であり、不動明王は大きな岩の上。
 一目瞭然なのが腕の数と、そのお顔の数との違い。

 分かっているつもりではあるのですが、それでもやっぱり思ってしまうのですよね。
「それにしても似ているよな。馬頭観音と不動明王って」
 あまり大きな声で言っては芳しくないことでしょうか(苦笑)?

 そうそう。
 不動明王を調べているうちに、お不動さまを分かりやすく解説なさるサイトと出会いました。
 成田山新勝寺。
 時間を作って、ゆっくり読み込んでいきたいと思っています。
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 さて、では最後に、昨日のお話をして今日の記事を終えたいと思います。

 昨日、18日、聖観音が祀られている某お寺に参拝に出向いたのですが、車の出入りが多くて不思議に思っていました。
 先日、13日に虚空蔵菩薩の縁日だからとその同じお寺に同じような時間に行った時には、一台ともすれ違わなかったからです。

 夜、「さすが観音さま。大人気なんだな」と思いながらカレンダーを眺めていたのですが、ふと気づきました。
「あ! 今日、18日は『彼岸入り』だ」

 私がすれ違ったたくさんの車。あれらは、ご先祖さまのお墓参りを丁寧にしようというご家族の車だった可能性が多分にあるのですよね。

 神さま、仏さまを大切に想うのと同じくらいに、ご先祖さまに感謝の気持ちを向け、その御霊を大切に扱っていくとが大事。そのことに気づくことが出来て本当に良かったです。
 弔いの心とすれ違うことが出来たことに感謝。

 私も春分の日、21日にお墓参りに向かう予定でいます。
 私とすれ違った人の心に、幸せの種がどうぞ伝播していきますように。

 それではまた。
 皆さまの心の中にも、穏やかな幸せの種が伝播していきますように。

 ※見出し画像は観世音菩薩Wikipedia より拝借。

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