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くもんの先生に聞きたいことってこんなこと?その2

その2 中学受験するなら、くもん4年生でやめちゃわないと無理?

 ちょうど受験終わったばかりの季節ですね。今度受験した生徒が、「ラサール合格!」を引っ提げて、お母様は山形屋の包みを抱えて、凱旋してくれました!嬉しかったなあ!4年生でやめちゃう時は残念だったけど、きっと塾でも頑張れる、と信じてました。おめでとう!

 さて、うちの教室、どこからどうみてもカントリーサイドな町にあるのですが、このところ毎年、中学受験を考える生徒さんがいらっしゃいます。もちろん中学校は近辺にはないのでバスや自家用車での送り迎えになります。そこまでしても私立に通うのにはそれぞれいろんな事情があります。親が子どもの教育に入れ込んでってケースもありますが、最近はむしろ、受験経験させてみてもいいかなあ、とか、バス通したいから、とか、ゆるーい理由の話も多いです。鹿児島はラサールさんがいらっしゃるので、男の子で「お父さんの夢を叶えて!」みたいな代理戦争タイプもいますね。

 4年生で塾に行き始めないと受験は無理っていうのは、田舎だからかな、とも思います。3年かけないと、受験に立ち向かえる能力を身に付けさせることのできない塾しかない…と、口が滑りましたが、大都会にはさまざまな塾があって、競争に打ち勝つために塾自体がめちゃめちゃ努力しないといけない状況にあると思います。ところが、学校も少なく、塾も少ない状態で競争自体がゆるくなってしまえば、指導技術を発展させるよりも受験する人を増やす啓蒙活動をしたほうが生徒獲得につながるわけです。4年生から塾に行き始めたら、地方に住んでいる子には物理的に時間確保が難しく、結局くもんや他の習い事はできなくなってしまいます。

 さて、保護者の中には「とはいえくもんをここでやめちゃうのは惜しい」と考えてくださる方も多いようです。せっかくついた学習習慣、国語・英語の読解力、計算スピード、計算の正確さetc.塾では受験勉強はできたとしても、くもんで身に付けたスキルは果たして維持できるものか?と不安になるようです。これらのスキルは、幼少期からきちんとついていればなくならないような気がします。ただ、そこ止まりではあると思いますが。さらにスキルアップするなら、くもんのスキルはくもんでないと伸ばせないでしょう。くもんをやめて数年経過してから再入会するケースで、能力が大きく後退してしまった様に感じてしまうのは、数年前のまま変わってないからかもしれません。細々とでも続けたならば何らかの成長は必ずあると思います。

 くもんの学習はスキルを身につける学習法であると思っています。知識やハウツーも合わせて身についていきますが、それらは忘れてしまうこともあります。が、スキルはそう簡単にはなくならないものの様に思います。錆び付いてはいくけれど磨き直せば大丈夫、みたいな感じです。でも簡単になくならないけど、身につけるのには時間と労力がかかるのも事実。その点、知識やハウツーは簡単に授かることができます。本を読んだり人から教えて貰えばいいわけですから。

 きっとその辺りが保護者に「やめたらもったいない」という気持ちを抱かせてしまうのでしょうね。もったいない、は当たりですよ!ぜひやめないで続けていただきたいです。会費はかかるけど、その分のスキルは必ず身につくと思いますよ。でも、受験と塾とくもんとって全部お子様がされること。ご本人に無理が及ばないよう、周りの配慮は当然必要。選択は自由。お子様の人生にとっては選んだものが正解。子どもさんが生き生きといられる選択をみんなで考えあげたいものです。

※クラブハウスでの話をヒントに書いてみました。clubhouseでは「くもんの先生に聞きたいこととかありますか?」という部屋を土日の昼間、不定期に開催中。もしお気づきならぜひフォローしてみてください!アイコンはチンチラのフェルちゃんです。


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