【Clematis クレマチス】踊るように咲く花。
踊るような茎のラインが魅力のクレマチスは、「蔓性植物の女王」ともいわれています。一輪で飾ると絵のように美しいのはもちろん、どの花と組み合わせても凛とした雰囲気を出してくれる花です。
【クレマチスってどんな花?】
クレチマスは、樹木や壁面など、近くのものにツルを絡ませて生長する「蔓性植物」です。
そして、花びらのように見えるところは、萼(がく)と呼ばれる葉っぱが変化したもの。実は、花びらがないというちょっと変わった花なのです。
クレマチスの品種改良が活発に行われはじめたのは、19世紀初め。
オランダ医師 シーボルトたちが、日本にあったクレマチスの原種、テッセンやカザグルマをヨーロッパに持ちよって、品種改良したのだとか。
やがて、明治時代に「クレマチス」として日本に輸入されるようになりました。現在は、約2,000を超える品種があるとされています。
品種も豊富となったクレマチスには、早咲き大輪系やフロリダ系大輪などと、おもに7種の系統の花があります。けれど、それはなかなか覚えづらいもの…。
大きく分けて、花をベル型に咲かす「ベルテッセン」と、大輪の花を咲かす「一重・八重咲き」の2種類のタイプをまず覚えておけばよいでしょう。
【クレマチスの花言葉】
クレマチスの花言葉は、たくさんありますが、その中でも代表的な「精神の美」「旅人の喜び」をご紹介します。
①「精神の美」
ツルが細いため折れやすいのですが、簡単には切れません。
華奢な見かけなのに強く、美しいのに生命力があふれていることから、芯が強い花としてこの花言葉がつきました。
②「旅人の喜び」
ヨーロッパにて、旅人が快適に過ごせるよう、宿の玄関にクレマチスを植えていたことが由来しています。人々の生活にクレマチスがあふれ、日常に溶け込んでいたことを感じさせる花言葉ですね。
【名前の由来】
クレマチスという名前は、ギリシャ語のKlema(つる、まきヒゲの意味)が語源とされています。
【クレマチスのケア】
①茎の根元をたたく
必要な長さに茎をカットして、不要な葉を取り除きましょう。
そのあと、繊維がほぐれるまで茎の根元を叩きます。ハサミを使う場合は、逆さに持って柄で叩くとよいでしょう。
茎が動かないよう、あいた手でしっかり押さえるのがポイントです!
②花瓶の水は深め
水は常にたっぷりといれましょう。
クレマチスの花びらは、とても繊細です。茎をもって、花瓶にいけてくださいね。
ガーデニングの本場イギリスでは、
「王子はバラ、王妃はクレマチス」と
言われるほど王道の花であるクレマチス。
ぜひお気に入りを見つけてくださいね!
【和名】風車(カザグルマ)、鉄線(テッセン)
【学名】 Clematis
【科・属名】 キンポウゲ科・クレマチス属
【英名】 Clematis
【原産地】 ヨーロッパ、日本、中国、北アメリカ
【開花期】 3月下旬~10月
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