![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/169555388/rectangle_large_type_2_a70caf6284c1bdf03a9486162c8623b4.png?width=1200)
大腸カメラを受けた話
過ぎた12/14(土)に、生まれて初めて大腸カメラを受けました。
持病のバセドウ病のホルモン値は治療薬のおかげ良くなって、むしろ便秘でもおかしくないくらいなのに相変わらずお腹は下し気味です。
子供の頃から胃腸は強いんだけど、なんだろねぇ。ポリープ?
そんなわけで、意を決して行ってきました。
感想まとめ
・下剤は思ったより大丈夫だった
・鎮静剤のおかげで、入れたときは記憶にないけど、途中で覚醒してカメラ中は少しお腹が痛かった(追加は可能でしたがしませんでした)
・予想外の病気が見つかったので、受けてよかった
以降、時系列の詳細です。
病院選び
カメラを受けたのは、近隣で大きな胃腸を専門外来のある「町田胃腸病院」です。専門医が複数人在籍して、実績多数なこと、土曜日の受診が可能なこと、入院施設があり、ポリープ摘出手術をした場合は1泊入院し、下血が止まらない場合は再度処置をして最大2泊になること、が決め手のひとつです。
下血が止まらず、2泊した知人がいるので、万が一の時も安心できるかな、と。
事前診察
事前診察が必須で、問診と採血をして、段取りを教わりました。
・前日にはeコロンと言う決まった食事を3食だけ摂る。
・当日は食事禁止で、サルプレップと言う液体の下剤を飲む。
だそうです。
病院は、建物は古いが、電子決済も使用できるし、消化器官(胃、大腸)の内視鏡検査専門医が複数人在籍しているだけあって、慣れたもので安心感がありました。看護師さんたちもみんな気さくに感じました。わたしは好き。
普段の金曜日は出社にしているのですが、食事の制限があるので、前日の金曜日は在宅勤務に決めました。結果的に、木金の2日が在宅勤務となりました。
いよいよ前々日になりました。
「普段、便秘気味の人は、乳製品と食物繊維は控えめに」程度のことしか書いておらず、普段から下しているわたしは特に制限はありませんでしたが、なんとなく消化に良いものにしようと考え、朝はメロンパン、昼は具のほとんど潰れたレトルトカレー、夜はかきたまうどん。
お腹が空かないように早めに就寝。
さて、前日です
朝は野菜や鶏肉の入ったお粥。嵩はあります。味もついていて食べにくいとかは無し。
しかし、10時半頃急激にお腹がすいて頭の血の気が引いた感覚があったので、はちみつをひとさじ舐めました。
病院からの書類、eコロンの箱書きによると、「透明な飴、砂糖入りのコーヒーはOK」とのこと。
透明の飴???無色透明ってこと?
疑問に思うわたしの目に(甘露飴など)の文字。なるほど、無色透明ではなく、透過した飴ってことだ。脂肪分などで透明度が低いのはダメってことね。そう理解して、近所のスーパーに走りました。
久しぶりに食べた「純露」美味しいこと、美味しいこと!
昼、夜と、決まったご飯を食べ、純露で空腹をしのぎ、夜はゆっくり湯船に浸かって早めに就寝しました。
いよいよ当日(自宅)!
朝8:00から下剤を飲み始めるので7:30に起きる予定が、少し寝坊して、下剤(サルプレップ)は8:10開始に開始しました。
はじめに、ガスピタン的な錠剤を飲みます。
その後はひたすらに、サルプレップ120ccを飲み、水やお茶などの水分を240cc、各120ccずつを10分かけ、トータル30分でゆっくり飲みます。それを6セット~8セット。
サルプレップは濃いめのスポーツドリンクと言った感じ。苦手な人は苦手みたいだけど、わたしは全然大丈夫だった。
水分は、最初紅茶を淹れましたが、味が邪魔なのと下剤で喉が渇くので2セット目からは白湯にしました。
10分かけてゆっくり飲むのが面倒くさい。
ので、半量5分みたいに飲んだ⋯⋯のですが、3セット目くらいからだんだんトイレ回数が増えていき、10分過ぎることも多かったので、あんまり気にしなくていいのかも。既に、1本480ccを4回に分けているわけですし。
6セット目には便は透明で、水が通過するだけの水道管になった気分でしたが、粘膜便やカスみたいなのが微量にあるので、結局全量の8セット飲みました。
開始の遅れと、途中にも遅れが発生し、飲み終わったのは12時半頃。
タクシーに乗って病院に行きました。
いざ病院
病院では便の状態などを説明し、待つこと1.5時間。待ち時間は長かったけど、入院に備えて色々持ち込んでいたので、暇はせず。
カメラの前には、術着に着替え、静脈注射用のルートをとります(針を指します)。わたしは注射系は横になって取らないと、血管迷走神経反射を起こすことがあるので、手術台に上がった後にとりました。
名前を言って、薬が注入され、気づけばシューシュー言う音がしていました。目覚めると、「カメラが小腸と大腸の接合部に到着」したところで、先生の説明を聞きながら一緒に画面を見ました。(鎮静剤追加してもらうこともできそうでしたが言いませんでした。見たかったから)
前半はいい感じだったのですが、途中から大腸の様相がガラッと変わります。「浮腫んでるねー」(え?そうなの?)「ポリープはないね」と、所々腸壁をつまみ、ちぎっていきますが、その痛みは全く無い。直腸まで来ると、めっちゃオナラしたい感覚に襲われましたが、その後はカメラが抜かれ終わりました。
ガラガラとベッドのまま、待機スペースへ。
ブドウ糖の点滴が入れられ、30分ほど休憩。
でもわたし、頭が冴えて全然眠くなーい。
鎮静剤の効きが悪いんだろうか?
休憩が終わり、着替えてまた待合室へ。
下痢症状などが続いているので、診察で薬を処方して貰えるようです。「待ち時間長くなります」と言われましたが、入院覚悟だったので気になりませんでした。
診察は、院長先生でした。
既にカメラで撮った写真が用意されていました。診察中に内視鏡担当医もたまたま戻ってきて、「所見書きました」なんてやり取りを聞き、院長先生が丁寧に説明してくれた結果は
潰瘍性大腸炎 の可能性が濃厚
でした。
なんそれ、ネットで調べたけど、難病指定されてるやつやん。安倍元首相が苦しんだやつやん。そんな難しい病気にわたしみたいモブがなるわけないと思ってたやつやん。
と、ナゾの関西弁が脳を駆け巡りました。
(どうしてこういう時って下手な関西弁になるんだろ)
えー、やだなぁ。これじゃないといいなぁ、って思ってたやつじゃないの。
ただ、確定は病理検査の結果次第らしく、年末になります。
今回は、未確定でも処方出来るという、サラゾピリンの処方箋をいただき、17時半頃病院を後にしました。
(疲れちゃったので、帰りもタクシー呼んだ)
その後の感想
下痢はバセドウ病のせいじゃなくて、潰瘍性大腸炎だったということなのか。
そうかー。そうなのか。
祖母はリウマチで晩年寝たきりだったし、自己免疫疾患の遺伝的リスクがあるとは思ってはいたけど、まさかリウマチではなく大腸炎とは。
でもまあ、なってしまったものはしゃーない。メニエール病の20年で学んだように、うまく付き合って、より良い人生を歩めばいいのである。
と、知らなければ付き合い方も分からないので、原因がハッキリしたのはよかったと思います。
大腸カメラは前日の食事や当日の下剤など、なかなか大変ですが、こんなこともあるので、なんかおかしいと思ったら受ける事をおすすめします。
わたしの体験談により、少しでも抵抗感が減るといいな、と思います。
では。