昔好きだった曲を振り返る
私は占いが好きである。
最近はYouTubeで不特定多数の人を相手に占う占い師さんも多い。
この間某占いにて私の2020年下半期の運勢を占ってみた。
「昔好きだったものに縁がある」
なるほど。
そう言われると昔好きだった曲とか調べたくなった。
1.RADWIMPS「謎謎」
RADWIMPSは「君の名は。」の主題歌で老若男女に知れ渡ったバンドだが、邦ロック好きな人達にとってはそれよりずっと前から目の離せない存在だっただろう。
私も中学生の時、YouTubeを通じてDADAに出会ったのが一番古い記憶だ。
そんなRADWIMPSの作品の中でも割とお気に入りだったアルバム、アルトコロニーの定理。
それに収録されているのが「謎謎」である。
その名の通り、「~なものはなーんだ?」という問いかけを中心に曲は進んでいく。謎謎と漢字で書くと難しく感じられるが、中身は誰もが経験したことのある、なぞなぞそのものである。
言葉の選び方、比喩の美しさが眩しく感じる一曲だと思う。
改めて昔のRADWIMPSの曲を聴くと、声が繊細なような気もする。
今の野田洋次郎さんの方が、声の細さと主張の強さのバランスが良いと思った。あくまで個人の感想。
2.山森大輔「未来少女」
以前こちらの記事で紹介したROCK'A'TRENCHのボーカル、山森大輔さんのソロ曲の一つである。
ROCK'A'TRENCHが活動していた頃には既にあった曲だが、ソロ版としてアレンジされアルバムに収録されている。
自分以外の人の未来が見えるという少女。彼女が初めて未来の見えない人と出会うところから歌詞が進んでいく。
未来が見えること。
単純に考えると楽しかったり、余計な負荷を回避することができそうだけど、同時に凄く疲れてしまいそうである。
そんな彼女が出会った、未来の見えない青年。
彼女にとっては、刺激的で、楽しくて、怖くて、人生の中で色んな意味のある存在だと思う。
運命ってやつを、感じたくなる一曲である。
3.NICO Touches the Walls「手をたたけ」
昨年活動を終えたバンド、NICO Touches the Wallsの代表曲である。
彼らの名刺に近い存在の楽曲。
NICO Touches the Wallsはシングル曲なんかをちょくちょく聴いていて、フェスでも2回ほど目にしたことがある。
ボーカルの光村龍哉さんのハキハキした声と、明るめの曲調が特徴的である。
活動終了を知った時は、これまでそんな素振りを感じなかったので凄く驚いた。
寂しくもあった。
昨年と言えば私は友人を亡くしているし、周りの人も家族や近しい人を失った年だった。
それもあって、知っているバンドがその看板を下ろすのは惜しい気持ちでいっぱいだった。
改めて彼らを知ったきっかけになった曲、「手をたたけ」を聴くと、今はもう4人で集まらないのが信じ難いように思えた。
こんなに堂々として、かっこいいのに、なんで居なくなってしまったんだ。
そう言っても仕方のないことだと分かっているけれど。
私にできることは、こうして時々彼らの残した曲を聴いて、思い出すことだけかもしれない。
夏が来る度に、フェスで汗を風に乗せて聴いた「夏の大三角形」を思い出したい。
勇気が欲しい時に、ジャンプしながら手を挙げて楽しんだ「天地ガエシ」を聴きたい。
「手をたたけ」も、そんな風にこれからの人生のお供にできたら幸せだろう。
オマケ:SUPER BEAVER「1人で生きていたならば」
これは昔の曲ではないけど、ふと耳にして心に響いた楽曲なので記事に残しておきたい。
メジャーデビュー後にインディーズに戻り、再びメジャーに返り咲いた異色の経歴のバンド、SUPER BEAVER。
彼らの最新曲、「1人で生きていたならば」。
改めて、私には1人で生きていく力は無いなぁと思った。
私は(おそらく)内向型HSPであるため、人と居ることは結構刺激になる。時にはしんどく感じることも。
だけど、誰かと一緒に居て幸せな時間はたくさんあった。
上記で紹介したか彼らと時間を共有したり、朝まで一緒に遊んだり。
お互い大切にし合える誰かを笑わせたり、辛いことを共に乗り越えることを、私の生き方の一つにしたい。
なるべく自分本位に思う瞬間を減らしたい。
それだけだと寂しすぎるから。