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【体験談】赤ちゃんのグズグズ夜泣き対処法

 育児をしているお母さん・お父さんを悩ませる原因の一つである『夜泣き』。疲れて寝たいのに赤ちゃんが頻繁に起きてしまうと、とても困りますよね。保育士で、子どもが本当に大好きな私ですが、一人目の息子のときは夜泣きが酷く、夜中にずっと立って抱っこしたまま「私は本当は子ども好きじゃないかもしれない…」と泣いたものです。
 今回は、3人の子育てをしている私の体験談を交えながら、効果のあった夜泣き対処法をご紹介していきたいと思います。今まさに夜泣きに困っているお母さん・お父さんや、これから夜泣きの時期に入る赤ちゃんを育てているお母さん・お父さんまで、たくさんの人のお役に立てたら嬉しいです!

<このnoteは『COTETE Labo』掲載記事です>

夜泣きとは?

 『夜泣き』とは主に生後4ヶ月頃から2歳頃までの赤ちゃんが、毎晩のように泣き出す現象のことを言います。生後3ヶ月以前にも夜中に赤ちゃんが泣くことはありますが、昼夜の区別がついていないことにより泣いていることが多いため、厳密には「夜泣き」には含まれないようです。 

赤ちゃんの夜泣きはいつから?

 赤ちゃんの夜泣きには個人差がありますが、早いと生後3、4ヶ月、一般的には6ヶ月頃から始まることが多いようです。終わる時期も様々で、一歳頃になると生活リズムが整ってくるため夜にまとめて眠ってくれることが多くなってきますが、同時に日中の様々な刺激が原因で夜泣きに繋がっていくこともあるようです。
 我が家の場合は、第一子の長男が生後3ヶ月頃から夜泣きが始まり、一歳前まで毎晩欠かさず続きました。第三子の娘は逆に生後1ヶ月から夜中に一度も起きることがなく朝まで寝てくれましたが、6ヶ月を過ぎた頃から夜泣きが始まってしまいました。一方で一切夜泣きがなかったという方もいるので、本当に個人差が大きいといえます。
 決して「夜泣きをする子はおかしい」「お母さんの育て方がいけない」ということはありませんので、お母さんが身体を壊さないようにしながら、夜泣きが少しでも早く終わることを願いましょう…!

夜泣きの原因は?

 夜泣きの原因は、まだ解明されていないようです。早く研究してほしいですよね(笑)夜泣きの要因の一つとして、脳の発達が未熟なため処理が追いついていないということが言われています。日中にいつもと違うことがあったり、生活リズムが少しズレてしまったり、そんな小さな経験が夜泣きに影響しているそうです。例えば、
・起きる時間が早かった(又は遅かった)
・いつもよりもお昼寝の時間が多かった(又は短かった)
・お風呂の時間がズレてしまった
・親戚の集まりがあり、たくさんの見慣れない人と接する機会があった
・天気が悪く散歩に行けなかった
そんな小さな出来事でも、脳の発達が著しい赤ちゃんにとっては生活リズムが狂ってしまう原因であり、夜泣きに繋がってしまうこともあります。

 また、少し大きくなった一歳頃から、幼稚園頃に起こる夜泣きは、日中の体験や経験が影響していることがあります。例えば、
・近所の犬に吠えられて怖かった
・思い切り転んでしまった
・友だちとケンカをしてしまった
・もっと公園で遊びたかった
・もっとおやつを食べたかった
このような嫌な経験が夢に出てきて、夜泣きに繋がってしまうことがあります。保育園の子でも、お友だちとケンカをした日の夜は必ず夜泣きで起きてしまったり、いつもより少し帰りのお迎えが遅いだけで夜泣きをしてしまう子もいました。とはいえ、育児を全てタイムテーブル通りにこなしたり、嫌な経験を一切させずに過ごしていくことはとても難しいですし、お母さん・お父さんの負担にもなってしまいます。このnoteでは、ある程度夜泣きが起こることは仕方のないことと考え、できるだけ減らしていけるようにしていきたいと思います。

夜泣き対策①【快適に眠りにつけるようにする】

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・お腹が空いていないか
眠りにつく30分前頃に授乳を終え、お腹がいっぱいかつ満腹すぎないようにしましょう。与えれば与えるだけ飲んでしまう赤ちゃんもいます。なかなか眠りにつけず、ミルクを頻繁に吐き戻す場合はお腹がいっぱいで気持ちが悪いという可能性もあります。

・オムツが濡れていないか
ほんの少ししか濡れていないと、替えるのがもったいなく感じてしまうこともあるかと思います…が、やはり濡れていると湿気があって気持ちが悪いようです。寝ている間におしっこをすることもあるので、寝る前は新しいオムツに取り換えてあげましょう。

・部屋の温度は快適か
汗をかいていないかをチェックし、衣服を調整したり、エアコンを利用するなど過ごしやすい温度に調整しましょう。

・風が直接当たっていないか
エアコンや扇風機の風が直接当たらないように注意しましょう。身体が冷えてしまうだけではなく、風が原因で窒息してしまう事故も起こっています。

・部屋が暗くなっているか
寝る30分程前から部屋を暗くし、「もう夜になった=寝る時間」ということを伝えましょう。明るさが刺激になってしまい、眠れないこともあります。スマートフォンの光なども当たらないように気を付けましょう。

上記の項目をチェックし、赤ちゃんが自然に、快適に眠れるようにします。

夜泣き対策②【ゆったりと眠れるようにする】

 月齢や環境、お子さんの性格にもよりますので、我が家での対策になります。
4ヶ月頃~1歳前頃のお子様向け
寝る際に授乳をしながら寝かせてしまうと、ふと起きたときに授乳を求めてしまっていました。なので、我が家では寝かしつけの際に授乳をすることを辞めました。同じように抱っこでの寝かしつけや、トントンでの寝かしつけも控えるようにしました。その代わりに寄り添って絵本を読んだり、手を繋いだりしながら眠りにつけるようにしました。

1歳過ぎ~5歳頃のお子様向け
・思い切り転んでしまった ・近所の犬に吠えられてしまった
・お友だちとケンカをしてしまった など、夜泣きに繋がりそうな嫌な体験をした日には、眠る前にお話をするようにしました。今日あった楽しい出来事を話しながら、自然に嫌な出来事の件も伝えるようにしました。
「今日はお散歩に行って電車を見たね!電車かっこよかったね。」「ワンワンって大きな声で吠えられてびっくりしたけど、〇〇くんと一緒に遊びたいよーって言ってたのかもしれないね」という風にです。このように伝えたり、会話をすることで嫌な体験を整理してからゆったりと眠ることができるようで、夜泣きに繋がることが減りました。保育園でも保護者の方に伝えたところ、夜泣きをしなかったという声をたくさん頂きました。

夜泣き対策③【普段通りの生活音に慣れる】

 せっかく眠った赤ちゃん、起きてほしくないですよね。しかし、気にしすぎて全く物音を立てないようにすると、音に敏感になり、救急車が通ったり、くしゃみをしたり、不意に音が鳴ってしまったときに起きてしまうように思います。第一子の長男のときは音に敏感になり、イライラしたり、物音を立てないようにとても神経質になってしまっていました。
 我が家では、赤ちゃんが寝ていても敢えて音を出さないようにするのではなく、生活音を多少そのままにしていました。会話の声を控えめにしたり、テレビの音を小さめにしたり、ドアを閉める音に注意したりはしましたが、眠っていても生活音は出していました。その結果、第二子、第三子では物音で起きてしまうことはほとんどありませんでした。仕方のない生活音を気にしてしまうと疲れてしまうので、生活音はあって当たり前だと割り切れるとよいと思います。

夜泣き対処法①【一度しっかり起こす】

 それでもやっぱり夜泣きをしてしまう…仕方がないことだと思います。ここからは効果のあった対処方法をご紹介していきたいと思います!
 夜中に急にギャーっと泣き出したときにもう一度寝てほしくて、慌ててトントンをしたり、抱っこをしてゆらゆらしたりすることが多いと思います。私も第一子のときはそうでした。全然泣き止まず一晩中立って抱っこをしていたこともありました。しかし、あることをすると気持ちの切り替えができることを発見したのでご紹介します。
 それは一度しっかり起こすということです。赤ちゃんがグズグズと長い間泣いてしまうのは、夢と現実の区別がつかないからと言われています。なので、トントンや抱っこで再び眠らず、ギャン泣きが続いたり、眠りが浅くてグズグズしてしまっているときは、声をかけて一度しっかり起こしてあげたあとに、もう一度寝かしつけをすることをおすすめします。
 具体的には、
・赤ちゃんの身体を起こし、「〇〇ちゃん!」「起きちゃったの?おはよう!」「ママはここにいるよ!」などとはっきりと声をかける
・一度部屋の電気をつける などです。
起きたあとに飲み物を飲ませて落ち着くように促すのも効果がありました。
 しっかりと起こして泣き止ませ、落ち着いたあとに、「まだ夜だからねんねしようね」と声をかけ、再び部屋を暗くして寝かしつけをするとしっかりと眠ってくれました。

夜泣き対処法②【不快なことがないかチェックする】

 前に記載した、快適に眠れるチェックをもう一度見直してみましょう。我が家の場合はいつも同じ時間に泣いていたことがあったのですが、自動的にエアコンの風向きが変わり、赤ちゃんに直接当たってしまっていました。また、おしっこをした際にオムツかぶれに染みてしまい、泣いてしまうということもありました。オムツを替えて、しっかりワセリンを塗ってあげると眠ってくれました。
 このように、小さなことでも赤ちゃんが不快に感じてしまい、眠ぐずってしまうこともあります。何か不快なことがないか、チェックしてみましょう。

夜泣き対処法③【赤ちゃんが泣き止む音楽を流す】

 youtubeやインターネットなどに、赤ちゃんを泣き止ませる動画や、胎内音の音楽がアップされています。お気に入りが見つかると、ぱたりと泣き止んでくれることもあります。お気に入りを見つけておくといいかもしれませんね♪我が家は『カフカくんふしぎトーン』という音楽がお気に入りで、とてもお世話になりました!ただし、画面を見せてしまうと刺激になって目が覚めてしまいますので、音のみを聴かせることをおすすめします。

夜泣き対処法④【赤ちゃんの好きな場所に移動する】

 赤ちゃんによっては家の中に好きな場所がある子、好きな音がある子もいます。換気扇の下や、水槽のブクブク音、冷蔵庫のモーター音に落ち着くといった子もいました。日中のうちに赤ちゃんが好きな場所・落ち着く場所を見つけておくと、夜泣きの際に役立つかもしれません。

夜泣き対処法⑤【外に出る】

 赤ちゃんが泣いていると、旦那さんを起こしてしまうかも…隣の家の人の迷惑になるかも…と焦ってしまいますよね。そんなときは思い切って車でドライブに出かけたり、外に出て夜のお散歩に行ったりすることもいいと思います。車に乗ることで大きな声を出しても他の人の迷惑になりにくくなり、お母さん・お父さんの気持ちに余裕が持てるようになります。寝ないときは諦めて、とことん赤ちゃんに付き合った日々も、過ぎてしまえばいい思い出です。
 ただ、夜に赤ちゃんの夜泣きにとことん付き合うのであれば、家事をおやすみしたりしながら昼間は赤ちゃんと一緒にしっかり休息をとって下さいね。

夜泣き対処法⑥【気分転換をする】

 これは赤ちゃんだけではなく、お母さん・お父さんにも大切なことになります。眠い中無理矢理起こされると辛いですよね。どうやっても眠ってくれず、途方に暮れることもあるかと思います。赤ちゃんはお母さんやお父さんのイライラや疲れを敏感に感じとります。そんな時は一度一呼吸おいて、気分転換をしましょう。
・ベランダに出て外の空気を吸う
・好きな音楽を聴く
・コーヒーを飲んだりして一息つく
など、どんな方法でも構いません。
赤ちゃんはほんの少しの間泣かせておいても大丈夫です。気分転換がすんだら、またたくさん抱きしめてあげましょう。

最後に。

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 眠い目を擦りながら夜泣きの相手をするのはとても辛いことでした。夜泣きが酷く、夜が来るのが憂鬱になりました。本当は子どもが好きなはずなのに、寝不足からイライラして子どもが可愛いと思えなくなってしまったこともあります。
 子育ては、家族みんなで協力することがとても大切です。一人で悩まず、旦那さんやおじいちゃんおばあちゃんなど、頼れる人にどんどん頼って下さい。市町村の育児サポートサービスや、保育園の一時預かりを利用してもいいんです!手を抜けるときは手を抜いて、休めるときにしっかり休んで下さい。
 夜泣きは終わる日が来ます。朝まで眠れて、「あれ?夜泣きしなかった!」と驚く日が来ます。そして数年後、「夜泣き大変だったなぁ…」と懐かしく思える日が必ずやってきます。その日まで、家族みんなで協力しあって、夜泣きを乗り越えていきましょう。


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