どんな絵本を読めばいいの?絵本の読み方・選び方2
こんにちは!前々回は、絵本の選び方と読み方について記事にしました。今回は具体的に、月齢・年齢にあった絵本の選び方と、おすすめ絵本をご紹介していきたいと思います!(リンクが貼ってありますのでそのまま購入していただくことも可能です。)今回は長さの都合上、0歳から1歳までの子の絵本をご紹介したいと思います。保育園で人気だったものも掲載していますので、ぜひ読んでみてくださいね。
↓前回の記事はコチラです!↓
<このnoteは『COTETE Labo』掲載記事です>
0ヶ月の新生児期に絵本は必要?
生まれたばかりの赤ちゃんは、まだ目があまり見えていません。その視力は0.02~0.03前後と言われており、焦点もうまく定まっていません。30cmくらいの距離のピントが合いやすく、授乳のときのお母さんの顔はぼんやり見えていると言われています。認識できる色は白・黒・灰色の3色だけととても限られています。(ちなみに妊娠後にお母さんの乳首が黒くなるのは、生まれたばかりの赤ちゃんでも吸い付く場所を見つけやすくするためなのだとか…!)光を認識することはできるので、眩しさは感じるようです。個人差がありますが、そこから成長していくにつれて少しずつ動くものや色を認識できるようになっていきます。
なので、生後0ヶ月、新生児期の赤ちゃんは絵本を見せても残念ながらまだ見ることは難しいでしょう。しかし、お父さん・お母さんの優しい声は感じ取ることができます。赤ちゃんに話しかけることが恥ずかしい、なんと声をかけて良いかわからないという方は、絵本の読み聞かせを通じてお父さんお母さんの声を赤ちゃんに届けてあげることもおすすめです。とはいえ、産後はできる限り身体を休めるときです。慣れないお世話であったり、3時間おきに起きたりと大変ですので、決して無理はしないでくださいね。
~3ヶ月頃
赤ちゃんの視力は大きく成長をし、0.04~0.08くらいになると言われています。動くものを目で追えるようになり、一生懸命首を動かして音のする方を見ようとします。白・黒に加えて赤・黄・青などハッキリした色や形がわかるようになってくるのもこの頃。絵本を見せると、反応を示すようになります。いつもこのページのときはジッと見ているなぁと感じる、『お気に入りのページ』が見つかるかもしれません。
この時期は色遣いがはっきりしている絵本がおすすめです。いくつかご紹介します!
『しましまぐるぐる いっしょにあそぼ』かしわらあきお
出典:楽天
娘が1ヶ月のときに買ったファースト絵本でした。はっきりとした色合いのイラストをじっと見ていました。しましましま…ぐるぐるぐる…と繰り返しの言葉がすごく楽しいようで、どのページも興味津々。読んでいて楽しくなる絵本です。おもちゃやグッズも売っていて、それもまた娘のお気に入りでした♪他にも同じ作者さんで『あかあかくろくろ』『ぶんぶんきいろ』『けろけろみどり』など月齢の低い赤ちゃん向けの絵本がたくさんあるのでどれもおすすめです。
『もいもい』市原 淳
出典:楽天
ページをめくるとどのページにもキャラクターがいて、「もい もい」とバリエーション豊かに書いてあるだけなのですが、表紙の通り赤ちゃんがとてもよく見るんです。色合いが赤ちゃんの好みなのか、もいもいという優しい響きが心地よいのか…未だに謎です。保育園でも紹介したところ、保護者の方から「泣いていてもこの本を読むと泣き止むんです!」と喜んでもらえました。とても不思議な絵本です!
4~7ヶ月頃
寝返りやおすわり、ハイハイできるようになり、あやすと笑うようになるこの頃は、様々なものに興味がでてきます。絵本に興味があるものの、なんでも食べてしまう頃なので口に入れてしまうことも。でも口に入れてしまうということは興味がある証拠。「これは絵本だから食べられないよ。じゃあ、一緒に読んでみようか!」とぜひ読み聞かせに繋げてみてくださいね。
この頃の月齢は、いないいないばぁ!のような変化のある遊びを楽しみます。また、自分でも少しずつ声を出せるようになり、言葉にも興味を持ち始めるので、繰り返しの言葉を使っている絵本もおすすめです!
『じゃあじゃあ びりびり』まついのりこ
出典:楽天
「みず じゃあじゃあ」「いぬ わんわんわん」など繰り返しの言葉が出てくるこの絵本は、言葉の楽しさを味わうのにぴったりな絵本です。色合いもはっきりしていて、赤ちゃんにもとてもわかりやすいです。保育園の子どもたちも大好きでした。6ヶ月検診のときに市からプレゼントされたのもこの絵本!ちょうどいいサイズなので、お出かけにも持って行きやすいですよ。
『いないいないばああそび』きむらゆういち
出典:楽天
いないいないばあの絵本は、たくさん出ていますよね。この絵本には犬、猫、小鳥、かいじゅう、そして人間のゆうちゃんとお母さんが出てきます!小さい子にもめくりやすい仕掛け絵本になっているので、お子様もめくることができます。2歳頃の子には「ゆうちゃん」の部分をお子様のお名前に変えて読んでも面白いですよ!あかちゃんのあそびえほんシリーズは色々あり、普段生活していく中で必要なことが絵本になっているので、他のシリーズもおすすめです♪持ち運べる小さいサイズも発売しているので、お出かけにも◎
『まり』谷川 俊太郎
出典:楽天
一つのまりが、ころころ転がりだす絵本です。転がったまりは、色々なところを通ります。ぽとん、ぽんぽん、子どもたちが喜ぶ擬音がたくさんで、読んでいて思わず楽しくなります!保育園ではまりの真似をして転がりだす子もいて可愛かったです!
8ヶ月~10ヶ月頃
活発に動くようになってくる頃ですが、ご飯の前や寝る前など、次の行動に向けて一呼吸おくときに絵本を読むと、お子様の気持ちを落ち着かせることができるのでおすすめです。また、お父さんお母さんの話しかけをよく聞いていたり、身振り手振りをしっかり見ていてパチパチやハーイなど真似をするようになったりもします。いないいないばぁや積み木を崩すなどの繰り返しの遊びも喜ぶ頃なので、同じパターンを繰り返す絵本もきっと喜んでくれるはずです!
『だるまさんが』かがくい ひろし
出典:楽天
はじめて見たときは、なんだかシュールな絵だなぁと思いました(笑)中の絵も個性的な絵で、子どもは喜ぶのだろうか…と思いましたが、読んでみてびっくり!子どもたちがハマってしまうんです…!保育園でも絵本を読んでほしいときにこの絵本を渡してくる子がとても多く、読み終わっても「かい!(もう一回!)」と催促を受けて何度も何度も読みました。うちの子もケラケラ笑っています。「だ・る・ま・さ・ん・が」というテンポが楽しいのかもしれません。だるまさんシリーズは3冊ありますが、どれも子どもたちに人気です。
3冊セットが断然おすすめ!
出典:楽天
『おべんとうバス』真珠 まりこ
出典:楽天
バスにのってください!から始まるこの絵本は、様々なおかずたちがおべんとうバスに乗り込みます。どのおかずたちも、名前を呼ばれると元気に「はーい!」とお返事。この絵本をきっかけに、「ハーイ!」というお返事を覚えた子も多かったです。最後にできあがったお弁当は、思わず食べたくなるほど美味しそう。「パクパク…おいしいね!」や「もぐもぐ。はい、どうぞ!」と食べる真似をするのも楽しいです。2歳を過ぎた頃、この絵本をきっかけにブロッコリーが食べられるようになった子もいましたよ♪
11ヶ月~1歳頃
動物や乗り物、身近な物にも興味を持つようになるので、様々な“名前”も教えてあげたい時期です。1歳頃になると、早い子では「わんわん」と言って犬を指さしたり、「ぶーぶ」と言って車を指さしたりしてくれます。中々見ることのできない動物や、海の生き物、乗り物、野菜などを絵本で教えてあげるのもいいですね。絵本を読んだときの反応もよくなるので、読んでいても楽しいですよ。
また、一日の生活の流れを把握できるようになっているので、お食事やお風呂、はみがきなど、絵本を通じて楽しく一日をすごすのもおすすめです。
『ふわふわだあれ?』いりやまさとし
出典:楽天
ぴよちゃんとあそぼ!シリーズの絵本、『ふわふわだあれ?』は、ぴよちゃんを始め、ねこや犬、馬などの動物たちを触ることができるしかけがついているんです!動物によって触り心地が違くなっていて、本当に動物に触っているみたい。読んでいるママも思わず触りたくなってしまうと思います♪手で色々な感触を味わうのは、脳の発達にもいいんですよ。
『どうぶついろいろかくれんぼ』いしかわこうじ
出典:楽天
「どうぶつのおうさまだよ だれかな?」と書いてあり、めくるとライオンが出てくるしかけえほんです。動物の名前だけではなく、鳴き声、そして色の名前も書いてあるので、色にも興味を持ってくれるようになります。保育園でも人気の絵本でした。
他にも、『くだものいろいろかくれんぼ』『のりものいろいろかくれんぼ』『やさいいろいろかくれんぼ』など様々な種類があるので、シリーズで集めるのも楽しいです♪
『ノンタンはみがきはーみー (赤ちゃん版ノンタン)』キヨノサチコ
出典:楽天
知ってる人も多い、有名なノンタンシリーズです!ノンタンシリーズの絵本はリズミカルで楽しい、歌のような言葉がたくさん出てきます。この本も、「ノンタンが、いいいのいーして」「はみがきはーみーしゅこしゅこしゅっしゅっ」という文章が繰り返され、思わず耳に残ります。ノンタンをはじめ、うさぎさんやくまさん、ぶたさんなどたくさんのかわいい動物たちも、ニコニコではみがきをするので、この本をきっかけにしてはみがきが好きになった子もいるんですよ!お子さんのはみがきのときに歌っても楽しいです♪
他にもお風呂をモチーフにした『ノンタン あわぷくぷくぷぷぷう』もかわいいです!
最後に…
いかがでしたでしょうか?ここで紹介した絵本は、ごくごく一部です。支援センターや児童館、図書館などにも様々な絵本があるので、お父さん・お母さん、そしてお子様のお気に入りの絵本が見つかるといいですね!
次回は1歳以上~幼児さんにおすすめの絵本を紹介していきたいと思います。最後まで読んで下さってありがとうございました!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?