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【幼稚園】面接官経験者の私が、面接の流れをご紹介!

 前回の記事では、幼稚園の面接準備について書いていきました。
今回は、面接官を経験したことがある私が、面接の流れの例についてご紹介いたします。実際にお子様に話しかけていた言葉や、お子様の反応、人見知りをしてしまった子への対応や、泣いてしまった子への対応も交え、詳しく書きますので、参考になれば幸いです。

↓前回の記事はこちらになります!↓

<このnoteは『COTETE Labo』掲載記事です>

はじめに…

 こちらの記事は、私が幼稚園教諭時代、面接官を実際にしていたときの体験談の他、息子2人が通った幼稚園での面接の流れなどを参考に書いています。
ごく一般的な流れの例をご紹介していますが、園によって異なる場合がございます。面接の流れは募集要項等にも記載されていると思いますので、必ずご確認をお願いいたします。
地域にある、普通の私立幼稚園での経験になります。

1、順番まで待機

前の記事でご紹介したように、願書提出後そのまま面接になる場合や、日を改める場合など、園によって様々ですのでその部分は割愛させていただきます。

受付を終えたあと、自分の順番まで待機をします。
面接は時間が押してしまうこともありますので、待機の部屋があることが多いです。座っていても飽きてしまうため、おもちゃがあって自由に遊べるキッズスペースのような場所が設けられていることも。
先生が一緒に遊んでくれることもあります。
「遊ぶ?」と先生に聞かれた場合、「遊ばないでも待てます!」などと遠慮せず、ぜひ遊んでくださいね。
遊ぶことで、お子様の緊張が和らぐこともありますよ。

☆ポイント

 ここで気になることは、「面接って既に始まってる!?」「見られてる!?」ということだと思います。
答えは、『見られているが、あまり気にしなくても大丈夫』です。
一部を除き、ここでの出来事は面接(入園)に響くことはありません。
例えば、面接で何も問題なく入園できそうな子なのにも関わらず、「でも、待機部屋でお友達におもちゃを貸してあげられなかったです」→じゃあ不合格。ということはありません。

ここで、入園に関わることがあるかもしれない一例を紹介します。

面接で緊張のあまりパニックになってしまい、泣き叫んで面接にならなかった。
→待機部屋での様子を聞かれ、そこにいた先生が「落ち着いて、先生や周りの友達とコミュニケーションをとりながら仲良く遊んでいましたよ」と言ってくれたことによって、面接は満足にできなかったが合格になった。

座っていることができず、面接にならなかった。
→待機部屋での様子を聞かれ、そこにいた先生が「待機部屋にいることができず、廊下を走り回ってしまっていました」と言ったことにより、不合格や日を改めて面接のやり直しになった。

このように、待機部屋での様子はあくまで面接が思うようにいかなかった場合の判断材料という風に見られています。

2、面接『会話』

 いよいよ面接です。ここでは実際の会話の例をご紹介したいと思います。

先生「こんにちは。ではそちらにお座りください!」
先生「今日はお越しいただきありがとうございます。それでは面接を始めさせていただきます。
(子どもに向かって)こんにちは!」
子「こんにちは!」
先生「ご挨拶できてかっこいいね!今日は、一緒に遊んだり、お話したいなって思うんだけど、いいかな?」
子「うん」
先生「ありがとう!先生のお名前は、『さとう なつこ先生』っていいます。お名前教えてくれる?」
子「〇〇 〇〇」
先生「〇〇ちゃんっていうんだね!何歳ですか?」
子「3歳」
先生「3歳なんだね!教えてくれてありがとう。
先生は、今日幼稚園までブーブーッって車で来たんだけど、〇〇ちゃんは何で来たの?」
子「歩いた」
先生「歩いてきたんだ!誰と一緒に来たの?」
子「ママとパパ」
先生「そっかぁ!!ママとパパと一緒に仲良く歩いてきたんだね!
幼稚園の前に、どんぐり落ちてたんだけど見た??」
子「(首を振る)」
先生「帰るとき見てみてね♪いっぱい落ちてるんだよー!」

このように、「お名前教えてください」「何歳ですか」「今日は誰と来ましたか」と質問形式ではなく、お子様と楽しくお話をしながら進めていきます
※園や先生によって、敬語・敬語を使わない等あると思います。

☆ポイント

 ここでのポイントは、
・しっかり座ることができているか
・先生の話を理解しているかどうか
 を主に見ています。

ですので、自転車で来たのにも関わらずなぜか「歩いて来た」と答えたり、3歳なのになぜか「2歳」と答えるなど、間違えてしまっても大丈夫です。

何も答えない・泣いてしまった

 場所見知り・人見知りで何も答えなかったり、大号泣をしてしまっても大丈夫です。そのようなお子様はたくさんいます。

~何も答えない子への対応~
先生「先生のお名前は、『さとう なつこ先生』っていいます。お名前教えてくれる?」
子「…」
先生「恥ずかしいよね。じゃあお母さんに聞いてみようかな!
この可愛いお友達は、なんてお名前ですか?」
母「〇〇 〇〇です」
先生「お母さん上手!〇〇ちゃんっていうお名前なんだね!よろしくね!」

~泣いているの子への対応~
先生「いきなり知らないところに来てびっくりしちゃったよね。ごめんね。じゃあ、先にお母さんとお話しようかな!」
子「…(泣)」
先生「では、先にお母様にお伺いしますね。お子様、何かアレルギーはお持ちですか?」

このように、お母さんに話しかけたり、面接で行うことの順番を変更したりしながら臨機応変に対応します。時間が経つにつれてお子様が慣れ、心を開いてくれることがあるので、可能な限り待ちます。

3、面接『知識』


 どんなことを知っているのかをテストします。ここでも、実際の会話をご紹介します!

先生「先生、〇〇ちゃんと遊ぼうと思ってこれ持ってきたの!見て見て!」
(イラストが書いてあるカードを見せる)
先生「ここにたくさんの乗り物があるんだけど、“ひこうき”ってどれか知ってる?」
子「(指さす)」
先生「ピンポーン!すごいね!じゃあ、”しょうぼうしゃ”わかるかな?」
子「(指さす)」
先生「すごーい!このカードの中で、〇〇ちゃんは何が好き?先生は猫が好きー!」
子「くるま」
先生「そうなんだー!!」

先生「こんにちは! …あれ?何か聞こえた?
〇〇ちゃん! …あれ?誰かきたみたい!! だーれだ!」
(アンパンマンのパペット人形を出す)
子「アンパンマン!」
先生「アンパンマンが遊びにきてくれたね♪アンパンマンのほっぺ、ここって何色かわかるかな?」
子「赤!」
先生「そうだね!赤だね!じゃあ、ここ!おめめは何色かな?」
子「黒!」
先生「ピンポーン!アンパンマンが嬉しいーって言ってるよ!アンパンマンとタッチー♪」
子「タッチ!」

このように、お子様と遊びながら、物の名前や色を知っているかをテストします。
「大変!パズルがバラバラになっちゃった!!!直してくれる?;;」と大袈裟に演技をしてみたりしながら、お子様が緊張しないように、できるだけ自然でいてくれるように配慮しながらの面接になると思います!

☆ポイント

 ここでのポイントも、どのくらいの知識があるかの確認と、指差しや会話ができるかどうかになります。
「車!あのね、この前車でおばあちゃんちに行ってね、それで…」と色々なことをお話してくれる子もいますが、「今その話はしなくていいわよ!」なんて止めなくて大丈夫です。
面接の際は、できるだけお子様を見守っていただければと思います。

4、保護者の方への質問

 お子様の長所・短所、本園を希望した理由、アレルギーの有無など保護者の方への質問もいくつかあるかと思います。
このときにお子様が飽きてしまい、席を立ってしまうことがあるかもしれませんが、それまで座っていられるようでしたら問題ないでしょう。

5、面接終了

 園によってはその場で合格と言われ、合格証をもらえることがあります。
後日にHPや掲示板などで発表のこともあり、園によって様々です。

面接が思うようにできなかった場合

・面接開始から最後まで、一度も席に戻ってくることがなかった
・これ以上は無理かなと判断されるほど激しく泣いてしまった
など、面接が思うようにできないこともあると思います。

日を改めてもう一度面接をしてくれるところや、先ほど話したように待機部屋での様子次第で合格にしてもらえるところ、別途面談の時間を設けるところ、残念ながら不合格になってしまうところなど様々です。

幼稚園は集団生活のため、お子様の様子を見ることができない状態では入園を許可することが難しく、面接はそのために行わなければなりません。もし面接が思うようにできなかった場合は、園から指示があると思います。

最後に…


いかがでしたでしょうか?
『面接』というと就職などの面接をイメージし、緊張してしまいますよね。
でも、不合格にしたくて面接をするわけではないので安心してください!
先生たちも、次の年に入園するお子様と会えるのをとても楽しみにしています!どんな子がいるのかな?とワクワクしているんですよ。
緊張してしまうと思いますが、楽しい幼稚園生活まであと少しです。
がんばってくださいね♪


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