【掌編小説】押忍!イテマエCooking(1)
銅鑼の音で、いただきますの、音あわせ
はい!こんにちは!
押忍!イテマエCookingの時間です!
食べることは生きること、大事なことですね!
本日は玉ねぎ麹を作りたいと思います!
少年漫画の情熱を持ち、気合で上半身の洋服を木っ端微塵にできる人は、是非、一緒に作りましょう!
材料は細かく説明しません!
見様見真似な雰囲気を物語的にご賞味ください!
まず、玉ねぎと麹を調達します!
玉ねぎは難易度低めですが、麹は高難易度ミッションかもしれません!
酒粕と間違えないことが重要です!
乾燥麹で、小分けで使えるものが便利かもしれませんね!
合わせて、ヨーグルトメーカーとかがあると温度管理がしやすいです!
ですが、鶏のように一定の温度で発熱しつつ、卵を温められるような気概をお持ちの方でしたら、自分の身一つでいけるかもしれません!
…人として体温の限界突破しかねませんが、…応援してます!
あと、耐熱仕様のビニール袋があると最高ですね!
では、押忍でLet'sなCooking、スタートです!
ここがトロ、メイン本筋、召し上がれ
玉ねぎを細かくみじん切りにしてゆきます!
鋭利な爪をお持ちのアナタでしたら、その爪で目にも止まらぬ速さにて木っ端微塵にしてもいいですね!
あいにく、「触れるものを皆傷つける爪」を持ち合わせてない場合は、ブンブンチョッパーとかにお願いするのも手です!
華麗に刃が乱舞し、あっという間にみじん切りの出来上がりですね!
素朴に包丁でリズムとビートを刻んで細かくしてゆくのもありでしょう!
その際に頬を伝う雫があるかもしれません!
さめざめとした雰囲気に浸りつつ、ちょっとした気分転換としておきましょう!
ここでは、もっと楽にいきます!
玉ねぎは皮を剥くのもメンドイですから、皮つきの玉ねぎを太陽目指して投げまして、スゥ━━━━━━━━ハァ゙ッ!!…はい、あっという間でしたね!
これで、調理工程の90%は終わったようなものです!
耐熱仕様のビニール袋に玉ねぎと麹を入れます!
塩は、敢えて…いれません!
塩分は調理ごとに整えて、よい塩梅にしたいものですからね!
塩分過多には気をつけたいものですね!
さて、玉ねぎと麹を入れた状態で全体的に馴染ませます!
粘土をこねるように揉むことで、童心にかえるタイムにもなる特典付きです!
ヨーグルトメーカーを適温にセットします!
温度は書きません!
本当に玉ねぎ麹作りたいと思った場合は、キチンとしたレシピサイトの情報を信用してください!
さて!これで一段落です!
このまま、適時間放置…でもよいですが、放置せず、1時間ごととかに、取り出してはモミモミしてあげると、麹に対してビックリするぐらいの愛着が湧きます!
それなりに熱いので、直手でなく、布とかに包みながら揉むとか、ミトンしながら揉むとか、自分の手を守る対策をしつつが、良さそうですね!
揉みつつ
「おまいら!」
「仕事してくれてるんやな!」
「がんばり!」
…と、勢い関西弁っぽく語りかけたくなる衝動を堪能できるかもしれません!
しらんけど!
そして時間が経つことに、「…こ、これは、…コンソメスープ…?」みたいな、芳醇な香りが満ちてくるでしょう!
レストラン的な空間を堪能できますね!
後は、ヨーグルトメーカーの方が仕事をしてくれます!
放ったらかしができるなんて、最高ですね!
分業できるところは、分業してゆきましょう!
〆として、ごちそうさまで、筆をおく
そんなこんなで、こちらに、ドッ゙セ━━━イッ゙!…はい、出来上がった玉ねぎ麹があります!
ビニール袋の上から、薄く均して平らにし、チャック付きの保存袋にビニール袋のまま入れ冷凍保存しておくと、必要な時にパキッと使えて便利です!
例えばインスタントスープに少し入れるだけでも、インスタントスープのランクがあがる魔法が使えるようになります!
一所感ですけども!
カレーやシチュー、鍋などの汁物との相性はバツグンですし、ケーク・サレとかに入れてみる変化球や、パン作りで中に仕込んでみたり、鶏ハムやミートローフ等主菜作りに活用したりと、発想次第で工夫できる楽しさがあります!
ただ、パン作りは、イースト発酵にはしっかり糖分が必要になりますから、玉ねぎ麹はあくまで隠し味的に入れて、糖分は規定の量をしっかり入れておくことが重要ですね!
失敗経験者として、皆さんが同じ轍を踏まないよう、お節介してみました!
食事は、「食物繊維」「タンパク質」「発酵食品」を抑えておきましょうって昔読んだ、小林弘幸さんの本で見ましたが、玉ねぎ麹を常駐させておくと、発酵食品的な備えができて最高ですね!
麹と書きましたが、糀の漢字の方がスキだったりします!
花咲く様に、
醸してゆく、
触覚、その移ろう変化を揉み込む手で感じ
嗅覚、立ち込める芳醇な香りと出会い
視覚、解れてゆく塊は千々に溶け
聴覚、揉み込む音色を奏でて
味覚、その職人技に舌鼓
米の花
手仕事ヒラク
温音色
はい!
そんな五感への刺激を語感に乗せてウタを紡ぎつつ、
今日もニコニコ、押忍!イテマエCookingお終いです!
ご一読ありがとうございました!
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