心の中で抵抗している対象は存在し続ける
心の法則のひとつに、「心の中で抵抗している対象は、存在し続ける」というものがあります。
あるイメージや考えがなくなって欲しいと「抵抗」すればするほど、そのイメージや考えが強くなってしまいます。
例えば、「黄色の帽子」のことを考えないようにしようとすれば、そのことばかりが気になってしまいます。
この一つの例から分かる通り、
ある考えを自分の中から追い出そうとすると、ますますその考えが強くなってしまいます。
さらに、考えないようにしているのに考えてしまう自分を否定したり、思い通りにいかない不満などの苦しいエネルギーをどんどん自分の中に溜め込んでしまいます。
この一連の流れを自分の中に発見し自分で理解することが、苦しみから抜け出す第一歩になります。
その時に大切なことは自分を批判しないことです。自分に優しくすればするほど、心の成長は促進していきます。
この心の仕組みは、強迫観念で苦しんでいる心に見られます。
例えば、手が汚れていると思い何十回、何百回と洗わずにいられない人がいます。その気持ちや行動だけでも苦しいのに、さらに「こんな事を考えている自分はおかしい」と自分を責めてしまっています。
少しずつで大丈夫なので、上記の心の法則を思い出すことです。そして、自己否定は役に立っていないことを観察することが大切です。
自分に優しくしてあげること。
難しいことですが、少しずつでも実行すると徐々に心が楽になってきます。