潜在意識
潜在意識の仕組みにはプラスとマイナスの
二つの面があります。
プラスの面は、
一度覚えた車の運転の仕方や
漢字の読み方などを自動的に出来るように
なること。
マイナスの面は、
深く衝撃を受けたイメージを保存し、
それを自動的に繰り返しこと。
マイナス感情などのエネルギーを
保存し続けること。
潜在意識のマイナス面の多くは、
子供時代の親との関係の中でつくられます。
子供には親を愛する本能が先天的に
備わっています。
そして、親からも愛され価値を認めて
貰いたい欲求(望み)が備わっています。
また、子供は動物としての生存欲求を
強烈に持って生まれてきますが、親の助け
なしに生きることは出来ません。
自分の命は親次第です。
この二つ側面から、子供にとっての親は
絶対的な神様以上の存在となります。
その親から繰り返し行われる
否定的な言葉や態度は、
強烈なダメージを自分に与えます。
「自分はダメだ」
「自分には価値がない」
などの自己否定が意識に刻まれ、
それは潜在意識になります。
そして、
否定された時に発生した、悲しみや怒りの
感情(エネルギー)は外に表現するか、
落ち着いてそのエネルギーを感じてあげること
をしないと解消しません。
心の法則の一つに
「エネルギー保存の法則」があります。
感情(エネルギー)は外に表現するか、
しっかりと感じとってあげるかをしないと
解消されず、
解消されていないエネルギーは
すべて潜在意識と肉体の中に保存されます。
不思議なことですが、エネルギーは生き続けて
いるのです。
これは別の機会に解説します。
否定する親に向かって、すべてを表現できる
わけがなく、
子供なので自分で自分の感情を感じとって
あげることも出来ません。
当然、親に対する憎しみも抑圧されます。
その状態が繰り返され
「潜在意識に深く刻まれた自己否定」
「潜在意識の中にある深い傷(ネガティブ感情)」
ができあがります。
潜在意識は超高速の自動反応ですから、
潜在意識の取扱い方を知らないと、
親元を離れて一人暮らしをしていても、
結婚して子供が出来ても、
心の中で何か(親のイメージ)に否定されているように感じてしまいます。
ですので、
貧乏でも明るく優しい家庭で育った人は、
金持ちで冷たい家庭で育った人よりも、
幸せに生きられるのです。
冷たい家庭、否定が渦巻いている家庭で育ち、
いま苦しみを抱えて生きているあなた。
あなたは、よくやっています。
あなたは、悪くありません。
いまは信じられないかもしれませんが、
あなたの中に尽きることない安らぎと
喜びのエネルギーが存在しています。