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ドイツ人の休暇を体験してみた:お休み上手なドイツ人の休暇を体験したら、幸せになる休み方が見えてきた!
こんにちは、はなです🌼
今日は新しい働き方ラボに関する記事になります。
現在私は、自主企画として以下のようなテーマで研究を進めています。
【実験】休み下手だった日本人の私が、ドイツ人の休み方・働き方を吸収したら、日本の働き方を変える道筋が見つかるのか。
実験第1弾ではドイツ人の働き方をデータ分析し、ドイツ人は年間30日前後の有給休暇をしっかりと確保しているということが明らかになりました。
今回は実験第2弾!
そんなまとまった休暇をとっているドイツ人は
✔︎休暇中、どんな休み方をしているの?
✔︎その休み方は何をもたらしているの?
✔︎私とはどこが違うの?
✔︎私が休み上手になるために取り入れられるものはある?
という疑問から、実際に私がドイツ人のお休みを体験してきました!
はじめに:休み下手な私の休暇
私の前職では、1年間に2度、約1週間ずつ休暇をとることができました。私はそんなまとまった休暇を、主に「海外旅行」と「飲み会」に費やしていました。
コロナ前、2019年の夏休みを例にあげたいと思います。
この時の休暇は8/10~18。
・8/10:飲み会
帰省してきた友人と集まって朝まで飲み会。
・8/11:寝る
二日酔いにより、ほぼ丸一日睡眠。
・8/12~17:海外旅行
親友とともに台湾へ。
毎日何かを見て、食べて、忙しなく観光。
夏の台湾は猛暑で、毎日へとへと。
・8/18:寝る
翌日からの出勤に備え、旅行の疲れをとるため家で休息。
海外旅行と飲み会。
この2つから私が得ていたものは「刺激」でした。私は異文化から刺激を受けることが大好きで、普段会えない人と会っておしゃべりすることも刺激になり、元気をもらえます。
しかし、「休めていたか」と問われると、そこには疑問が残ります。
なぜなら休暇前後の私を比較すると、休暇後の私は元気になるどころか疲労困憊していたからです。
せっかくのお休みで疲れてしまう私。まさに休み下手でした。
今回の実験では、そんな私がドイツ人の休み方を体験し、私と彼らの違いに焦点をあてました。
ドイツ人は休暇中何してる?(インタビュー)
ドイツ人は長い休暇をどのように過ごしているのでしょうか。
周囲のドイツ人4人(20~30代)にインタビューしてみました。
「ドイツ人は長期休暇(Urlaub/Ferien)に何をしてるの?」
それぞれさまざまな回答をくれましたが、4人全員の回答には共通する休み方が2つありました。
・山にハイキングにいくこと
・湖(海も含む水辺)にいくこと
4人が口を揃えた「山」と「湖」。
ここにドイツ人の休暇の真髄が詰まってるのでは?!
というわけで、この2つを体験してきました!🏃♀️
ドイツ人の代表的な休暇体験
⛰️山
まず体験したのは、山にハイキングにいくこと。
私が訪れたのはスイスのフィルスト(First)。
標高2000mを超えるフィルストは、夏はハイキング、冬はスキーと、アルプスの大自然を楽しめるドイツ人にも人気の山岳リゾートです。
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2024年6月26日(水)。
フィルスト唯一の宿に宿泊し、朝9時にハイキングスタート。
往復3時間の初心者向けのゆるやかなコースを選びました。
天気は快晴。気温は朝9時時点で9度。
肌寒かったため、ヒートテックにニット、さらにウィンドブレーカーを羽織っていましたが、20分も歩くと汗だくになりました。
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眼前に広がる高さ3000mを超える壮大なアルプスの山々。360度絶景に包み込まれていました。
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どこを切り取っても絵葉書のような美しさに何度も立ち止まり、時間を忘れてただ眺め、何度もため息をつきました。
ツンとするような肌寒さの中、暖かな日の光を体いっぱいに浴びながら絶景の中をただただ歩く。
山でのハイキングは、こんなにも人に幸せをもたらすのかと感動し、自然と涙が出てきました。
🏖️湖
続いて体験したのは湖。
私が選んだ湖は、ドイツ、スイス、オーストリアの3カ国の国境に位置するボーデン湖(Bodensee)。
ドイツ国内最大の湖で、年間350万人以上が訪れるリゾート地です。(SWR.de)
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2024年8月24日(土)。
最寄り駅に着くと、すごい人の数!この地の人気が伺えます。
徒歩1分で湖が見え始め、5分で浜辺に到着しました。
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さっそく、ドイツ人はどんな過ごし方をしているのか観察してみると、こんな特徴が見えてきました。
・芝生に寝転がる
・日光浴をする
・寝る
・読書
・泳ぐ
さっそく私も真似して、木漏れ日のあたる芝生に裸足で寝そべりました。
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この日も快晴。
昼の12時時点で気温27度、湿後55%、風速2mと、最高に過ごしやすい気候です。
目を閉じると、湖畔での日光浴がいかに人をリラックスさせるのかを肌で感じることができました。
汗ばまないカラッとした空気。
頬に感じる心地いいそよ風。
鼻から入る涼しい空気。
お腹に感じる太陽のあたたかさ。
波の音、風にゆれる葉の音。
遠くに聞こえる船の汽笛。
、、、
エネルギーチャージ感が半端じゃない!!
とくにお腹に感じる太陽の暖かさは、日本の岩盤浴のような気持ちよさがありました。
あまりのリラックスムードに、自然と考え事はどこか遠くへ消えていき、脳内は「無」の状態になりました。
お祭り的なBGMもなければ、ガヤガヤ騒ぐ人もいません。
みんなただ浜辺に来て、ゆったりと時間を過ごしているだけ。
多くのドイツ人は、日光浴と湖に入って泳ぐことを交互に繰り返していました。
浜辺といえばきゃーきゃーわいわい遊ぶ場所というイメージが強かった私は、「こんな過ごし方をしているのか。これぞ休みだなぁ。」と、休み・リラックスの意味を全身で感じました。
体験から分かったこと
ドイツ人の休暇の目的
山と湖での体験を通して気がついたことは、ドイツ人の休暇の一番の目的は「リラックス」であるということです。
山でハイキングをしている人も、湖で寝転んだり泳いだりしている人も、何かを競うようにエキサイティングしたり、刺激を得ようとしているのではなく、ただ穏やかで落ち着いた時間を目的としているように見えました。
ドイツ人の休暇の特徴と幸せホルモン
また、山と湖で印象深かった点をそれぞれ書き出してみると、2つの共通点に気がつきました。
・日光を浴びること
・運動(ハイキング、泳ぐ)
「日光を浴びること」と「運動」が、ドイツ人の休暇の特徴なのではないでしょうか。
そういえばインタビューした4人のドイツ人が口々に「天気のいいところへ」と話していました。
そして「日光」と「運動」、この2つの単語をみて私は、セロトニンというホルモンを思い出しました。
幸せホルモンとも呼ばれるセロトニンは、心と身体を安定させ、幸せを感じやすくする働きを持つといわれています。
セロトニンが不足すると、精神のバランスが崩れ、暴力的になったりイライラしたり、うつ病を発症する原因にもなると言われています。
そんなセロトニンの分泌量を増やすために有効とされているのが、「日光を浴びること」と「運動」です。
ここでいう運動はとくにリズム運動と言われる、ウォーキングなど一定のリズムで繰り返し行う運動のことです。
まさにドイツ人の休み方にどちらも詰まっているのです!!
ここに気がついた時、点と点が繋がったような高揚を感じました!
彼らは自然と幸せホルモンであるセロトニンを分泌させるような休み方をしているのではないでしょうか。
一方私の休み方は、アドレナリンばかり分泌させるような休み方だったのかもしれません。異国の地で緊張感とともに目にしたことのない世界に興奮したり、飲み会で久しぶりに会う友人と盛り上がったり。
少なくともセロトニンを分泌させる要素は少なかったように思います。
アドレナリンは、興奮や緊張状態になると分泌されるホルモンで、集中力や注意力を高める働きがあるとされていますが、過剰になると心身のバランスを崩す原因にもなります。
ただでさえ仕事時に集中力を必要とされ、アドレナリンを分泌しているにも関わらず、休みの日まで終日アドレナリンを分泌させまくっていたのかもしれません。
私とドイツ人の休み方の違い
今回の体験を通して、私の休み方とドイツ人の休み方では「目的」が全く違ったのだということがわかりました。
会社員時代の私の休暇の目的は「刺激」、ドイツ人の目的は「リラックス」。
この休暇における目的の違いは、分泌されるホルモンにまで影響を与えていた可能性があることもわかりました。
刺激、興奮によって分泌されるアドレナリン、リラックスによって分泌されるセロトニン。
休み下手な私と休み上手なドイツ人の休み方には、手段や方法だけでなく、身体的な影響にも違いがあったようです。
私がドイツ人の休み方から取り入れたいこと
私はドイツ人の「セロトニンを分泌するようなリラックスした休暇の過ごし方」をぜひ取り入れていきたいと感じました🫂☀️
ポイントとなるのは日光と運動です。
海外旅行に行くとしても、行った先で日光浴をする時間をとったり、その土地の大自然をただ歩きながら感じられるような時間をとったりできるといいのかなと思います。
アドレナリンが出るような刺激的な時間も大好きなので、両方をバランスよく取り入れられるような休暇を過ごせるように意識したいと思います😊
自分の好奇心も満たしつつリラックスも重視して、心も体もリフレッシュできるような、休暇終わりには「エネルギー満タン!さーてまたがんばるぞ!」という気持ちになれるようなお休みを目指したいです🌞
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