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母の彼氏が死んだ。

2022年12月10日16時くらいに母からの電話が鳴った。

またいつもの「今暇?そっち行ってもいい?」っていう電話かな。と想像しながら電話に出た。

「おじさん(母の彼氏)が亡くなってな…お通夜とお葬式に来て欲しい。」

もう最初からめちゃくちゃに泣いてた。死因は心不全。

おじさんは難病を発症していて最近やっと障害手帳を貰ったんだと少し前に聞いていた。

学生時代いたあの家には二度と行くことはないと思ってた。

家に入るのは15年以上振りかな。

トイレ内は血だらけでそれを拭き取り、頭が痛いという母に頭痛薬を渡した。

「今日からわたしどうしたらいいんかな。」「寂しい。」「学生時代あんたには嫌な思いさせたと思うけど、わたしにとっては頼りになる人だったんよ。」と言われ続けた。

「まだ生きてたのに…救急車来たときにはもう息してなかった…まだ生きてたんだよ…」

「救急車すぐ呼んだんだし、お母さんがいるときで良かったよ。」と背中擦りながら声をかけたけど、正解だったかは分からない。

「一緒にいようか?」と何回か聞いてみたが「大丈夫。」と大丈夫じゃない顔で言われたけど、しつこくしても駄目かなと思って帰った。

 相方は普段通り接してくれた。
 ほんとにありがとう。

今はagustdのpeopleをヘッドホンで聴きながらひとしきり泣いた後、これを書いている。

何の涙かは分からない。
人の急な死。母の泣き腫らした顔。辛い悲しい感情をぶつけられた時間。この先の不安。

母は夏に自分の母を亡くし、昨日長年連れ添った人を亡くした。家族はわたしだけになった。今まで以上に束縛されるんだろうな。

「わたし今日からどうやって生きていけばいいか分からない。」

まるで、わたしの「一緒に住もうか。」の言葉待ちみたいだった。

わたしも母も自分のことばかりで嫌になるな。


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