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国際カミングアウトデー

今日10月11日は、「国際カミングアウトデー」です🏳️‍🌈
ということで、カミングアウトしてから約半年経過した私自身のことについて少し綴ろうと思います。

自分を受け入れられるようになるまで

私は、2024年4月21日にバイセクシュアル(同性も異性も好きになる人)であることをカミングアウトしました。

きっかけは、Ashokaという世界最大・最古の社会起業家コミュニティの
Ashoka Youth Venture審査会に参加したことにあります。

このイベントの中で初めて(公の場で)カミングアウトをした時、
私が当事者であることを打ち明けることによって誰かの希望になれるかもしれない」と思ったこと、
そしてある方の「自分自身にやりたいことをやる許可を与えなさい」という言葉にとても大きな勇気をいただいたことで、やっと自分自身を解放する決意をしました。

このイベントの直後、私はスタバに駆け込んで血眼で
その時の心境をnoteに殴り書きました。
カミングアウトをしたそのnoteがこちらです。

私はこれまでの20年間、ずっと、当事者であることを隠し続けて自分の心に嘘をついて生きてきました。
めっっっちゃ辛かったです!!

これまでもこれからも、打ち明けることはできないと思っていました。

しかし、地元である秋田から東京に出てきたこと、
そしてLGBTQ+に対する活動をはじめたこともあって
LGBTQ+当事者の方々とたくさんお会いすることができました。

そして次第に、
私は一人じゃない」「私はおかしくない」と思えるようになり、徐々に孤独感から解放されていきました。

しかし、それでも、自分はおかしくないと思いながらも
自分が当事者であると認めることに対しての恐怖感と抵抗感がずっと私を縛り続けました。

けど、私の話に耳を傾け続けてきてくれた周りの友人や
共感し励ましてくれた当事者やアライの方々に支えられて
少しづつ自分を受け入れられるようになっていきました。
そして次第に、「もう自分の心に嘘はつきたくない」と思うようになっていきました。

大きな勇気を与えてくれたTRP2024


カミングアウトをしてから

自分がバイセクシュアルであることを受け入れ、カミングアウトしてから
私の人生は大きく変わりました。

周りの人の反応が怖くて、嫌悪されるのが怖くてずっとカミングアウトできていなかったのですが、
実際に当事者だと伝えてみたら私を否定する人は誰一人としていませんでした。

そこでやっと「壁を作っていたのは周りではなく私だったのかもしれない」と気づきました。決して、過去の自分を責めているわけではありません。
ただ、周りのみんなが受け入れてくれる人ばかりだったことがとにかく嬉しかったです。

自分の心に嘘をつかずに恋バナができる楽しさ
自分の価値観を怖がらずに周りに伝えられることの嬉しさ
この幸福感を、20歳になってやっと感じることができています。
20年間押し殺してきたこの気持ちをやっと伝えられるようになったことが、本当に嬉しくて幸せです。最高です!!

ただ、全員にカミングアウトできているわけではないですし、
家族とも未だこのことについて詳しくは話していません。

しかし、私はもう自分の心に嘘をつくようなことはしたくありません。
誰が否定しようとも私は私なので、私の人生なので
自分に許可を与えて自分だけの人生を歩んでいきたいです。
(と言ってもまだ少し怖さはあるけどね︎^_^)


カミングアウトはしなくてもいい

私はカミングアウトをしてすごく幸せになりました。
カミングアウトをして良かったと心の底から思っています。

しかし、誰もが必ず、カミングアウトをしたことで幸せになるとは限らないし、カミングアウトをした方が良いなんてことはないと私は思います。

カミングアウトには、想像つかないくらい勇気が要ります。
本当に怖いし、不安だし、その姿を想像しただけで泣きそうになるくらい辛いし、とにかく怖いです。本当に。

だから、もしこのnoteを読んでいる方で
まだカミングアウトしていない当事者の人がいたら、伝えたいです。

カミングアウトはしてもしなくてもどちらでも良いと思います。
せずとも幸せになる道はきっとあるはずだし、
することで幸せになる道もどちらもあります。
けど、正解の道がどちらかなんて誰にもわかりません。

自分がしたかったらしたらいいし、
したくなかったらしなくていい。

これに尽きると思います。

もししたいと思っているなら焦る必要はないと思います。
きっと、どこかで、タイミングが来ると思います。きっと。

私にとってはこの日が人生を変えるタイミングでした



もっと生きやすい社会をつくる

さっき「壁を作っていたのは周りではなく私自身」と書きましたが、
やはり当事者を取り巻く環境はものすごく大事です。

私は秋田のど田舎で生まれ育ち、LGBTQ+の理解があるのかないのかも
わからないくらい・そもそもそんな単語を知らない人たちが大半いるような環境の中で育ったからこそ、マイノリティがゆえの孤独感を感じて生きてきました。

しかし、東京に出てきてさまざまな人にヒアリングをしてみた結果、
「周りにカミングアウトをしている当事者が多く、故にLGBTQ+に対して(良い意味で)特に何も思っていない・当たり前のことだと認識している人」がかなり多かったです。
故に、生きづらさを抱えている当事者の割合は、地方と比べたらかなり低いように感じました。

だからこそ、私は、地方にいる当事者の人たちの力になりたいです。
孤独感を感じ苦しんでいた私は、同じような当事者の人と出会えたことで、蓋をしていた自分の心に少しづつ光が差し込んでいきました。
ひとり、ふたり、共感してくれる人が少しづつ増えて、やっと自分のことを認めてあげられるようになりました。

だから、私も、周りの人に救われたように、
誰かの希望になれる存在になりたいです。

私はここにいます。
そして、私も一人じゃないし、あなたも一人じゃないです。

共感してくれる人は絶対にいます。
この80億人以上もの人間が住んでいる中でたった一人なんてことはなかなかないです!だから希望を捨てないでほしい。

私が誰かの希望になれるように、そしてその人がこれ以上苦しまなくて良くなるように、私は社会を変えていきたいです。変えていきます。

私に何か力になれることがあれば、お気軽にご連絡ください💌

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私も変わって、周りも変わった

最後に、カミングアウトしたことによる周りの変化について少し綴ります。

私がカミングアウトしてからというもの、周りにいる友人は
「好きな人ができた!」と伝えた時に「女の子?男の子?」と聞いてくれたり、「彼氏・彼女」という言葉を「恋人・パートナー」と使ってくれるようになりました。
これが私の中ではもうほんっっっとうに嬉しくて嬉しくて!

これまでは、男性だけ好きになることを前提として恋バナが進められていたので、好きな女の子がいても伝えられずにわざと男性像に置き換えて話をして辛い思いをしていたのが、
今では嘘をつかずに好きな人のことを話せるようになったんです。
本当に楽しくてたまりません(笑)

みんなありがとう〜〜
そして恋バナするときに「聞いていいのかな?」って思わなくて大丈夫だからね〜!?!ガンガン恋バナしようね〜😉💖


「人それぞれが尊重される十人十色な社会をつくる」
これが私の人生ビジョンです。
社会を変える道のりはまだまだ遠いけど、かなり時間がかかるけど、
まずは、
自分の周りにいる人たちの意識を少しづつ変えていく
自分がいる環境から少しづつ変化を起こしていく
ことこそが、社会を変える大きな一歩につながると私は信じています。

だから私はこれからも声をあげ続けます。

私はバイセクシュアルだ!
LGBTQ+当事者だ!!
私はひとりじゃない、あなたもひとりじゃない、みんなひとりじゃない!
🫂🌈💗








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