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【情弱卒業宣言】マルチ商法に引っかかりかけた話
ああ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜もう私は自分が情けないです。
とうとうマルチ商法に引っかかりかけてしまいました。今回はそこから学んだ教訓について正直にお話ししたいと思います。この経験を共有することで、同じような状況に直面している方の参考になれば幸いです。
この活動に疲れていた
ノウハウコレクター活動に疲れ、そろそろ終止符を打ちたいと考えていた私。とあるXのポストで「セールスなし」「シンプルなビジネス」「仲間がいる」という言葉に魅了され、安易に無料相談に申し込んでしまいました。
今思えば、これが第一の過ちでした。
営業の手順は実に巧妙
まずはXで発信している方に無料相談を申し込むところから始まります。ここは結構ポチッと行けちゃう私。
無料相談から申込までの流れは以下です。
1. 最初の無料相談(1時間)
ビジネスの具体的な内容も会社名も明かされず。ただ「本気度」を確認されるだけ。でもビジネスの内容がわからないので頑張れるかどうかもわからない状態。「ネットに載ってない情報なので今は言えない。もし本気でやりたい気持ちがあればまた面談しましょう」と言われ、とにかく気になる展開に持ち込まれる。まんまと次の約束をする。
2. 2回目の面談(2時間)
ようやく会社名と仕事内容が明かされる。創業者や社長がビジネス界では有名な人らしい(知らんけど)。それだけ大きな会社の情報が「ネットに載っていない情報」?ガッツリ載ってるよね。疑問を抱き始める。
3. 申し込み
なんやかんやあってクーリングオフが明記されていることを確認してそのまま申し込んでしまう。その時になってやってやっと担当者の本名が明かされる。
巧妙な営業トーク
「ネットに載っていない情報なので」と言われ、「この人から直接聞くしかない」と思い込んでしまいました。面談の時にも「この情報は外に出さないように」と口止めされましたが実際には山ほど出ている情報でした。
冷静に考えれば今の時代、個人情報以外で「ネットに載っていない情報」なんてほとんどないはずです。特にビジネスに関する情報であれば。ていうか「ネットに情報がない」なんてテレグラムかよ…。
正体はネット上では超有名なマルチ商法の会社で、記事やYoutubeもたっっっっくさんあがってました。「実際には稼げない(稼げるのは一部の人だけ)」「人間関係壊れる」「〇〇地域で勧誘が多発しています注意」などいくらでも出てきます。
ちなみにシステムとしては、
まず毎月16,000円相当の商品を購入する(サプリとか化粧品)
→同じ仲間を増やし
→1人あたりのマージンをもらう
→紹介した人が仲間を作ったらまたマージンが入る(孫、ひ孫…7代下まで)
ま、典型的なマルチです!
ネズミ講と違ってマルチ(MLMという商法ググってください)は合法らしいのですが、この会社は「ホリスティック・マーケティング」とカッコよく呼んでいます。この時点でこれはダメなやつ、とわかっていたんですけどね…。
今思えば1.の段階で「どうしてやりたいんですか」「将来やりたいことはなんですか」と質問してさんざん夢を膨らませておくのも、そのビジネスに執着させるテクニックだなと思います(感心してる場合じゃない)。
なぜ引っかかりそうになったのか
引き返せるタイミングはいくらでもありました。
そうしなかったのはこの空気を壊したら申し訳ないという遠慮が働いただけだと思います。私の理解ではこの仕事内容は「16,000円払って入会してくれる人を探す」だったのですが、それを言った瞬間「そういうふうに考えない方がいい」と空気がピリつきました。なので「そのやり方を教えていただけるのなら…」と返すと、「もちろんです、頑張りましょう」と持ち直しました。こうやって相手の感情に流されるのは私の悪いところです。
だからと言って申込までしてしまったのは自分でもよくわからないのですが(しっかりしろ)、クーリングオフの記載がしっかりされていたので「一度様子を見てみよう」という好奇心が勝ってしまったのかもしれません。
マルチ商法とわかった後も、
「ビジネスの一流の人たちの話が聞ける」
「世の中のビジネスの仕組みがわかるようになる」
「高額なビジネススクールより上質な話が無料で聴ける」
という巧妙な言葉に惑わされました。
毎月16,000円の出費も、「ビジネスの勉強代」と思えば安いもんだと思ってしまったんですね。
これは会社の偉い人があの孫正義さんの師匠だという話を聞かされていて、「そんじょそこらのビジネス界隈のレベルじゃないんです」と権威性を一瞬にして刷り込まれてしまったせいもあると思います。でも、結局ここでいう「ビジネス」ってこの勧誘話術を学ぶことなんですよね。冷静に考えると、説明されたことから疑問点やツッコミどころはたくさん出てくるのですが、それもネットにめっちゃ出ているのであえて書きません。
法に触れないよう努力はしている模様で、クーリングオフが明確に明記されていたり、「この先の説明必要ですか?」と確認を取りながら進めて押し売り感を出さない工夫は見られました。「薬機法に触れるので効果は説明できない」と言う場面も数回ありました。
実際、クーリングオフの手続きをしたら翌日「手続き完了メール」がきたので、会社としてはしっかりしていると思いました。
気づきと決断
幸い申し込み後すぐにクーリングオフすることができました。
この経験から学んだ重要な教訓があります。
「稼げる」という言葉に惑わされないこと
今やっていることを極めることが大切
これからの道
私の場合、フロー収入やストック収入を考えることは一旦やめます。そしてまずは会社をやめ、WEBデザイナーとしての活動に集中することにしました。そこから少しずつ活動の幅を広げていく。それが本当の意味での成長につながると確信しています。
最後に
この経験は恥ずかしいものですが、同時に大切な学びとなりました。「情弱」という言葉で自分を責めるのではなく、これを成長の糧としたいと思います。家族にも友達にも言えない程の情けない経験。そっと胸にしまって反省したいと思います。
とある私の知り合いのことを思い出しました。婚約者が○ムウェイを始めてしまい「入ってくれないと結婚できない」と言われ、婚約破棄した人のがいたのです。式場にキャンセル料70万を払って破局。今は他の人と幸せに暮らしていますが、愛した人とのまさかの終わり方にダメージは大きかったと思います。
当時は「お気の毒に…」と他人事だった私。いざ今回のことに直面し、私にもそれぐらいの強い心が必要だと痛感しました。
皆さんも、「簡単に稼げる」という甘い言葉には要注意です。地道な努力こそが、確実な成功への道だと信じています。
数ヶ月迷走した私のノウハウコレクターの活動はこれで終了です。