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クリエイティブ会社のモーニングルーティン

先日、関西方面(岐阜・大阪・兵庫・愛知県ルート)に3日間で6社の名だたる会社を取材するハードな仕事(旅)行きました。

 スケジュールがタイトなので3日間「夜討ち朝駆け」とまでいかないけど朝一番に伺っていました。
 実は会社って始業前のモーニングルーティンがその企業の底力が見えるのです。

今回3日3社始業前素晴らしかったです。だいたい役員クラスが掃除してめちゃ活発、朝の会議の前に重役や社長が社員たちの出社を今かと待っている様子に見受けました。

15年ほどの経営者人生の中で朝の動きは重要視しています。

弊社では「朝9:30それぞれが掃除をして就業する」というルールはあります。クリエイティブ系の会社にしては早めです。
映像関係なのでいつも深夜まで仕事されるんですか?と聞かれますが、それはないです。そんな事したら朝勝負できないじゃないですか?

僕の経験則(狭い世界ですが)でいうと

出勤時間自由のクリエイティブ系の会社はまずダメになる

今回はそんな話

汎企画2.0僕の代になった2005年当時は起業ブーム、ベンチャー企業多かったです。旧態依然とした古い企業体質を否定して自分たちが新たな企業スタイルを作るんだと若い起業家が意気込んでいました。
 特にクリエイティブ系の会社は出社時間がおそいとかでなくフレックスでもなく作品作り重視で就業時間という概念もないくらい・・
 クリエーター同士で起業して出勤時間がおそい会社
まあ、だいたいダメになりました。
逆にいけてる会社は朝の動きが良いのです。
 

「クリエイティブ=夜に創作=出勤が遅くなる」 

という風潮が当たり前、クールというのは前時代的に思えます。

実は弊社も以前、自由出勤になってしまい「会社の危機」を迎えた時代があります。屋台骨をささえた方が産休により長期離脱。急遽美大出身の若者2名を雇い入れました。まあ、美大系の方は全力で遅い出勤になっていく(そうでない美大出身の方、ごめんなさい自分の狭い経験則です)
 当時、就業規則もあいまいでクリエイティブやっているからしょうがないかみたいな思いもあってなあなあでした。
 結果についてはあまりいいたくないけど、まあ取引先の信頼は失うしいろんな問題で僕が奔走する形になり一人は働くなってしまい・・・
 ああ、会社やばいなと思いました。会計的な危機以外にも人的な危機はあるのです。

早朝活動のメリット

・そもそもクリエイティブ脳は朝起きて2時間くらいから4時間くらいまでがコンディション最強だから(夜の方がいい作品が作れるというのはアマチュアの理屈)
・体内時計が整うので、夜ぐっすり眠れるようになる
・考え方がポジティブになる
・取引先は一般企業・教育機関(朝早い)なのでコミュニケーションがとりやすい

夜型のデメリット

・夜作業は時間が長い割に生産性が低い
・夜型はウツ状態になりやすい
 ↑これ意外と大問題で多くのクリエイターが鬱状態で退社する理由ってこれが多いらしい、夜作業は鬱になりがち。
・健康・美容によくないからタフな仕事を長く続ける事ができなくなる

最近は冨に語られているので意識高い方は知っていると思いますが

朝は「創作脳」午後は「作業脳」

午前がクリエイティブに最強脳で午後はそれが落ちてくるから作業的なワークにシフトするべき
自分はずっと前から経験則でこれに気づき、会社を朝型に引き戻そうと考えていました。

僕は映像屋でデザインとかWEBとかできません。
なので各種技能を持った方に会社に来てやってもらっているという考えです。
 こういう考えもどうかと思いますが、クリエーターの本懐は「創作」であり、どうせやってもらうなら最高のコンディションでやるために起床して2時間くらいの最強「創作脳」で勝負してもらった方が良いと考えます。

令和時代になりみんなで朝早く会社来てのクリエイティブワークもどうなのか?フレックスやリモートでやった方がという意見もあります。

もちろんクリエイティブ自体はリモートで行けると思いますが

弊社は基本スタイル変わらないと思います。

関西で拝見したイケてる会社の役員の方(もちろん年配)の生き生きした挨拶を見て、これが最強の企業家だなと再確認しました。 

 弊社はクリエイティブワークですが、なにせ46年古臭い会社です。
もっともっと強くなるためには生産性を上げていかなくてはいけません。

近い将来新卒も採用したいのですが、よく聞かれる希望人物像

始業時間にエンジン全開でスタートできる人材です。

最高の作品を作る学生・ビジネスセンスある意識高い学生より

この基本ができる学生が最強です。当たり前の事をコツコツできる凡人に勝るものなし

株式会社汎企画 代表取締役 香月達行(48歳)

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