
米国ETF NVDU 24/12/12 分配金11.67% !? 疑問調査
NVDU Direxion Daily Nvda Bull 2X Shares ETF
NVIDIAのブル2倍株ですが、
実は、24/12/12に 分配金が13.9ドル (株価 116ドルに対して) 分配率 11.67%も払われています。
分配履歴


この疑問を調べてみました。
MOOMOO証券:NVDU 12/12分配 開示資料

SBI証券: ETF分配金の解説資料

これらの資料を読んで要約すると、
米国のETFは、その年のインカムゲインとキャピタルゲインは、分配金として払い出されることになっているみたいです。
※ここで言うキャピタルゲイン(ファンドが売買によって得た値上がり益)
今回、このキャピタルゲイン部分が分配金として払い出されたみたいです。
その代わり、$116 株価が、$13.88 下がって、$102.12ドルになりました。
※ある意味タコ足配当ですね。

実際には、ETFは、各銘柄の金額+配当+運用益がすべて株価に反映されているので、そこから分配金を持ち出すとその分、下がる結果になります。
※自動で一部 含み益の利確してくれた感じですね。
でも、4回 分配の1回の分配率 11.67%は、魅力的です。

以下、
翻訳資料(MOOMOO証券) & 原文資料(SBI証券)
NVDU 12/12分配 開示資料(翻訳)
件名: Direxion Daily NVDA Bull 2X Shares - 現金分配(キャピタルゲイン)
オプションシンボル: NVDU
日付: 2024年12月12日
Direxion Daily NVDA Bull 2X Shares(NVDU)は、1株あたり$13.87973の短期キャピタルゲイン分配を発表しました。
基準日: 2024年12月12日
支払日: 2024年12月19日
除権日: 2024年12月12日
ストライク価格: 1株あたり$13.87973減額され、最も近い1セント単位に四捨五入されます。
ストライク価格 116.00 → 102.12 に調整
オプションシンボル: NVDUは変更なし
SBI証券 ETFの分配金 説明資料
米国ETFの分配金の考え方は非常にシンプルです。分配の原資となるのはその年(決算期)に得たインカムゲイン(配当・利子など)と実現キャピタルゲイン(売買によって実現化した値上がり益)です。これを1年間の間に分配することが求められています。ファンドがこれらの利益の分配を行わなかった場合(利益をファンド内に留保した場合)はファンド自体が課税される制度になっているため、それを避けるためにファンドはこれらの利益のすべてを分配するのが一般的となっています。
また、ETFのポートフォリオマネジャーは実現キャピタルゲインをなるべく発生させないように運用するのが一般的です。この部分がどれぐらいになるのかの推測は難しいのですが、アクティブ運用の回転率に比べるとパッシブ運用のETFの回転率は低いと考えられるため、米国ETFの分配金利回りを予想するのには、インカムゲインに焦点をあてるのが合理的です。
簡単な見積もり方法として、米国のETFの分配金利回りは、ETFが保有している銘柄の配当利回り(または債券の利回り)から経費率を引いたものが目安になると考えられます。
米国ETFの予想分配金利回り ≒ 保有銘柄の配当利回り(または債券の利回り) - 経費率
実際は上記の式とまったく同じになるわけではなく、受益権の口数の変化や実現キャピタルゲインの発生などにより変動はしますが、一つの目安として利用できる考え方です。
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