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【第1回】高齢心不全患者の炎症とADLの関係
論文タイトル
「回復期リハビリテーション病棟における高齢心不全患者の全身性炎症は入院中の日常生活活動の変化と関連する」
著者・掲載誌
前野 崇司, 井上 茂樹, 原田 和宏 / 『理学療法学』第51巻第6号
研究の目的・方法
回復期リハビリテーション病棟に入院した高齢の心不全患者を対象に、全身性炎症(CRP値)と日常生活活動(ADL)の変化との関連を調査。入院時と退院時のCRP値およびFIMスコアを測定し、両者の関連を解析しました。
主要な結果・結論
入院中にCRP値が高いままの患者は、ADLの改善が少ない傾向があった。
全身性炎症の持続は、リハビリテーションの効果低下と関連する可能性がある。
臨床での活用ポイント
炎症の評価が重要:CRP値を定期的にモニタリングすることで、リハビリの効果を予測しやすくなる。
炎症管理がカギ:炎症が持続している場合は、医師と連携し、薬物療法や栄養管理を適切に行うことでADL向上をサポートできる。
補足・注意点
本研究は観察研究であり、因果関係を直接示すものではない。
研究対象が特定の施設に限定されているため、結果の一般化には注意が必要。
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jstage.jst.go.jp
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