小野春菜
〈はじめまして〉はじめまして。 小野春菜と申します。 生まれも育ちも大阪・河内の30代です。 本当は自分のお店を持ってから始めようと思っていたのですが、他の方の記事を読んでいると、一歩踏み出せばもっと世界が広がると思い、書いてみることにしました。 文章を書くことはあまり得意ではありませんが、少しでも私のことを知ってもらって、ご縁が広がれば嬉しいです。 〈これまでのこと・今のこと〉・大学卒業後は学生の頃からアルバイトをしていた法相宗大本山薬師寺に就職。 一応就活はしたのですが
緑の斜面を、夏をはらんだ風が抜けてゆく。 ここは和束。 京都一のお茶処。 6月26日午前10時半。 久しぶりにJR加茂駅に降り立つと、既にアスファルトは良い焼き具合だった。 主催者の松澤さんと合流し、バスに乗り込んで15分ほどで和束の集落に到着。 和束というと車がないと行けないイメージだったが、バスの時間さえ外さなければ簡単に行けることに気づいた。 飛び込んでみると意外と簡単だった。 ヒーヒー言いながら坂道を登っていくと、まず倉庫に案内された。 見慣れぬ機械が並んでいる。
先日、名残りの桜を求めて吉野山へ。 前日の雨で桜は散っていたが、シャガが斜面から空に手を伸ばすように咲いていた。 正午の護摩供に参加して法話を聞いた。 お堂を出る頃には雨がしっとり降り出していた。 人の気配が鬱陶しくなって、大好きなお蕎麦をお腹に入れたら、上千本の水分神社へ。 雲の中を歩く歩く。 数10メートル先も見えない中をふらふら歩く様は、まるで今の自分のようだった。 自嘲気味にふと路傍に目を向けると、雨を吸ったゼンマイと苔が生き生きしていた。 なるほど、運動不足
出張で静岡に来ている。 これまで全く縁のなかった土地だ。 大通りの喧騒から切り離されたベーカリーカフェでモーニングを食べながら、石垣から溢れた桜がはらはら散るのを眺めている。 こんなに穏やかな朝はいつぶりだろう。 いつも何かに追い立てられるように過ごしていたことに気がついた。 お堀を泳ぐカモにはたと気づいて焼きたてのパンを頬張る。 まるで小さな子どもの頃に戻ったみたいに、口の周りにパン屑をつけて夢中で頬張る。 初めての場所で、自分が押し込めていた小さな自分が顔を出す。 知
遅くなりました。 高野山編パート2です。 腹ごなしも兼ねて、奥の院までぶらぶら歩くことにしました。 途中、行きつけのお店を見つけて「先にお土産買うか」と思っていると急に大粒の雨が… 慌てて奥の院へ向かうと何事もなかったように雨は止みました。 ちゃんと見られているということです。 悪いことはできませんね。 一の橋から参道に入って木立の中を歩くと、心地よい静寂が私を包み込んでくれます。 誰もいないことを確認して、思い切ってマスクを外して深呼吸する。 ひと呼吸ごとに頭の中のごち
先日、久しぶりに高野山へ行ってきました。 今回はその記録と感想を少し。 最後に行ったのはコロナなんて名前も聞いたこともなかった頃なので、2年以上前になりますか。 あの頃は、行けなくなるなんて想像もしませんでした。 久しぶりの高野山は涼しくて、やはり空気が違います。 先ずは伽藍にお参り。 仏様にご挨拶して、日頃の感謝を述べたら、あとはひたすら愚痴とお悩み相談。 たった10円のお賽銭とお燈明だけでどれだけ言いたい放題言うのかと呆れられている気はします。 でも、久しぶりにお
今日は中国医学の講座を受けてきました。東洋医学と言った方が分かりやすいかもしれません。 一年半ほど習っていますがまだまだ入門です。 今日は薬膳の話で、食べる人の体調や住んでいる土地、食べる時期によって同じ食材でも効果が変わるそうです。 言い換えると、その人ときちんと向き合わなければ場合によっては毒になるということです。 また、同じ食材でも調理方法によって効く箇所が変わります。 きちんと身体の声を聴かなければいけないのですが、これが難しい… でも、きちんと向き合うことができ