ハム

こんな拙い文章でも、誰かの日々の隙間が埋められたら、とても嬉しいです。

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最近の記事

息子が運動会を休んだ

悔しい。 切ない。 つらい。 何を、誰を責めたらいいのかもわからない。 わからないから、押し殺すしかない。 やり場の無いこの感情を、一体どうしたらいい。 ---------------------- およそ1ヶ月前。 息子の保育園で、運動会の練習が始まった。 練習と言っても、準備体操、かけっこ、親子ダンス、この3つが主らしい。 ちなみに昨年の運動会は、準備体操をしている息子を一眼レフで撮りながら、ファインダーがビショビショになるほど嗚咽しながら号泣し、周囲の視線を

    • 知性の多様性というものの存否について

      この世には、あまりにも多くの人間が生息している。 世界の中ではちっぽけに見えるサイズのこの日本だけでも、一億何千万という人間が居るらしい。 その中身は、多様性で溢れている。 男も女も。 子どもも高齢者も。 明るい人も暗い人も。 病気にかかる人もかからない人も。 そして、頭の良い人も、頭の悪い人も。 多様性があるから、生物というものは、絶滅せずに済むらしい。 そうだとすれば、頭の良し悪しというものが多様である必要性は、必然性は、あるのだろうか。 みんなが頭がよければそれ

      • 高さ7cmの踏み台昇降をし続けるみたいな日々

        毎日、大事件が起きているわけではない。 毎日、どうしようもない出来事があるわけでもない。 今日も、いつもどおりの日だ。 昨日ももちろん、そうだった。 いつもどおり。 いつもどおりに、息子を怒る。 いつもどおりに、息子を急かす。 いつもどおりに、息子に対して鬼のような形相を向ける。 前はもっと、違った。 「子どもはこんなもんだ」 「まだまだ発達途上だからしょうがない」 「怒ったところで精神的に悪影響しかない」 そういう理性が、きちんと仕事をしていた。 最近の「いつもどお

        • 懺悔レター

          あなたへ いざ書き出そうとすると、何から書いていいのかわからない。 とりあえず、元気にしているだろうか。 自分の納得のいく道を進めているだろうか。 この前、聞いた。 あの時出会ったあの人と、結婚したと。 だからきっと、大丈夫なんだろう。 結婚を聞いた時、私は動揺しなかった。 きっとあの人とそうなるだろうと思っていたし、そもそもあなたほどの人が結婚せずにいるなんて、そんなことはありえないと思っていたから。 つまり、動揺するとわかっていたから、動揺しないようにした。 そう

        息子が運動会を休んだ

          目の前に死にたい人がいるとして

          私には何ができるのだろう。 私は何をすべきなのだろう。 もしくは何もすべきではないのだろうか。 正解は、わからない。 わかるはずもない。 仮に正解が存在するとしても、人によって違う気がするから、やっぱり、わからない。 そう理解していても。 どうしても、考えてしまう。 どうやったって、正解を探してしまう。 もちろん、どこまで本気かは、様々だろうけど。 死んだら、終わりだから。 人生で絶望感に襲われて「終わった…」と感じる終わりとは違う。 本当の、「終わり」だから。

          目の前に死にたい人がいるとして

          言い間違いの世界で

          上の子は、あまりおしゃべりが得意ではない。 1歳半健診で、あまりに言葉が少ないため、 「3ヶ月後に、(発語の)経過確認のため電話します」 と言われたり。 2歳の後半になってやっと、会話のなりかけみたいな言葉を話せるようになってきたり。 3歳になっても、発音がまだまだ未熟で、特に「さ行」と「は行」はうまく言えない。 とはいえ、別に心配しているわけではない。 言葉は出なくても、表情や感情はとても豊か(過ぎ)で、こちらの話はちゃんと理解できているようだった。 かなり早い段階

          言い間違いの世界で

          育児の辛さは共有できない

          育児というのは、本当に、本当に、大変だ。 「大変」という言葉では表現しきれないように感じて、他に何か適切な言葉がないかと思いはするものの、その何かを探す気力と時間が無くて諦めるくらいに、大変だ。 育児は良いことばかりではない。 いやむしろ、基本的に辛いことばっかりだ。 だが、実のところなによりも辛いのは、その「大変さ」や「辛さ」を誰とも共有できないことではないかと、最近は強く思う。 そしてそのことが、辛さをさらに増大させる。 なお、ここで言う「共有」とは、辛い状況を伝

          育児の辛さは共有できない

          心に蓋をすることのしんどさ

          「シングルファーザーで家事育児どっちもやってるが、圧倒的に仕事の方が大変で、家事育児はむしろ超楽しく、めちゃ楽よ。」 今しがた、そんな投稿を、某SNSで見かけた。 申し訳ないが… この方は、脳内で想像上の子どもさんを育てられているか、もしくは未来から来たAI搭載のアンドロイドでも育てているのではないだろうか。 私は仕事をしており、妻と子ども2人(3歳と0歳10ヶ月)と暮らしているが、あんなセリフは嘘でも言えない。 というか、嘘にしかならない。 信じられない。 ありえない

          心に蓋をすることのしんどさ

          私が職場の飲み会に行けない理由

          「今日の飲み会も、途中で帰るの???」 職場の飲み会に参加するため、仕事を早退したいと申し出た時の、係長のひと言。 いつもなら、 ・飲み会自体を欠席する ・最初の30分だけ(ウーロン茶で)参加して、ダッシュで帰る その2択だ。 しかし今回は、自分が尊敬するお偉いさんが来られる珍しい会ということで、時間休を取って早退し、 ①買い物 ②保育園のお迎え ③子どもたち2人のお風呂 すべてを済ませてから参加することにしていた。 その意向は、予め職場全体に話していた。 もちろん、係

          私が職場の飲み会に行けない理由

          あまりにも暑いこんな日々には

          なんだかMr.Childrenの曲名みたいなタイトルになったな。 とにかく、暑すぎるよな。毎日。 私が小学生の頃なんかは、こんな35度とかそういう気温になるのは8月の本当に暑い日だけで。 セミも、シャワシャワシャワシャワではなく、ミーンミーンの勢力のほうが強かったし。 エアコンなんてのは贅沢で、いかにエアコンを使わないかに腐心する母親。 テーブルの上に置かれたカルピスのグラスが、結露してその周囲に水溜まりを作っている。 斜めに差す日差しの中、半袖半ズボンで夏休みの友に向か

          あまりにも暑いこんな日々には

          死んで初めてわかること

          人生なんてものは、本当に失敗ばかりだ。 うまくいったな、なんてことはほとんどない。 少なくとも、私は。 失敗した出来事って、10年経っても20年経っても、覚えている。 でも、成功した出来事は10日もすればもう、ぼんやり忘れている。 だからかもしれないな。 決して、うまくいったことが無いわけではなくて。 本当はもっと、成功したことも、失敗したことと同じくらい、沢山あったのかもしれない。 全部、忘れてしまっているだけで。 指の隙間から全部すり抜け落ちてしまっているだけで。

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          昇任のご挨拶

          それでは、ご指名いただきましたので、昇任者を代表いたしまして、一言ご挨拶を申し上げます。 まず、このたびは有り難くもこのように我々を評価していただき、誠にありがとうございます。 これもひとえに、局長、両理事、部長、課長、係長、そして同僚の皆さまの常日頃のご指導ご鞭撻のおかげさまであると確信しております。 こちらにいらっしゃる昇任された皆様方が、これまでどのような道を歩んでこられたのかにつきましては、もちろん十人十色様々な道のりであったことと推察いたしますが、きっといずれも

          昇任のご挨拶

          何も書けない

          日々は、刻一刻と、移り変わっていく。 こういう感覚を、「無常」と、云ふのだろう。 実は、また長いこと書き溜めていた記事があった。 だけど、ここに至りそれは、公開できないものになってしまった。 暫く時間が経つうちに、書いていたことがどんどん嘘になっていった。 もう少し心が落ち着いて、ちゃんと嘘じゃない内容に書き直せる時が来たら、その時に改めて公開しようと思うけど。 こんなんじゃ、何も書けない。 書いても書いても、どんどん嘘になっていく。 書いた端から、次々に嘘になってい

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          アイドルのメンタリティ

          もの凄い。 私のような庶民には、全くもって理解できない。 仮に理解したとして、それを実行できるとは微塵も思えない。 「人は自分を愛してくれるはずだ」 そういうメンタリティの在り方。 心の持ち様。 アイドルを、アイドルたらしめている発想。 私がアイドルという存在に対して最も凄いなと思う部分は、この精神性にある。 自分は、愛されるはず。 愛された結果、誰かしらがお金を使って応援してくれるはず。 文字どおり身銭を切って、自分を大きなステージに押し上げてくれるはず。 …

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          ミスドは素晴らしい

          今時は、なんか知らんが、生ドーナツ?なるものがSNSとかを賑わせているようだ。 違うかもしれん。 違ったら申し訳ない。 とにかく、生チョコレートから、生キャラメルから、今度は生ドーナツかと。 生は生ビールだけでいいんじゃなかろうかという、典型的おじさん思考が頭に充満している。 当然、その流行りのドーナツは、食べたことはない。 そもそも興味がないのもあるが。 それより、もういつ見かけてもアホみたいに並んでいるのだ。 行列である。 アリですか。 大抵、仕事の外勤中に見

          ミスドは素晴らしい

          "他人"と暮らすには

          「他人と暮らすのに向いていない。」 あえて言うなら、私はその部類の人間だ。 むしろトップクラスだ。 オリンピック種目があれば、間違いなく出場できる。 他人と暮らすのに、向いていない。 絶望的に。 だから当然、平穏とは真逆の生活を送ってきた。 日に一度はケンカし。 週に一度は無言で布団に向かい。 月に一度は「離婚」の言葉が出る。 誇張なしに、そんな生活。 そんな結婚生活。 誇れない。 ダメ、ゼッタイ。 でも、現実。 そうやって、「壊滅的に、他人と暮らすのに向い

          "他人"と暮らすには