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介護業界でAIは使えるか? – 可能性と課題を考える

皆さん、おはようございます!! 火曜日は、介護業界について考える日です! 現場で働く人の声から、社会における問題点まで様々な角度からお話しします。 介護業界に身を置く方だけでなく、様々な方と共有できればと思います! ぜひ最後までお付き合いください。
(文字数:2254文字 所要時間:約4分)

近年、さまざまな業界でAI(人工知能)の導入が進んでいます。介護業界でも、「AIを活用して業務の効率化ができるのでは?」という声が増えてきました!!
が、しか~し、、、介護は「人の身体を直接ケアする仕事」が多く、AIの導入は難しいのでは?という疑問もあります。

では、介護業界においてAIをどこまで活用できるのでしょうか?
現場の現実的な課題とともに、AIの可能性と導入の壁を整理して考えてみたいと思います♪


1.介護は身体を使う業務が多い

①身体介助がメインの介護現場

介護施設や在宅介護では、以下のような業務が日常的に発生します。
身体介助(食事、排泄、入浴、移動の補助)
健康管理(バイタル測定、異変の早期発見)
コミュニケーション(利用者との会話、精神的ケア)

業務は、「人の手」だからこそ出来る部分が多いため、完全にAIに置き換えるのはなかなか難しいでしょう。

②すでに活用されているAI技術

しかし、一部のAI技術は介護現場で活用が始められています。
見守りAI → 施設内のカメラやセンサーを活用し、転倒や異変を警戒するシステム。
介護ロボット→ 排泄や移乗をサポートするロボット(例:HAL、Hug)
音声アシスタント→ 話すだけで業務記録を作成できるシステム。

つまり、AIは「直接の介助」ではなく、「補助」や「モニタリング」の領域で導入されているのです。


2.事務作業をAIで代替できるか?

介護業界でAIが特に使えるのは、「事務作業の効率化」です。介護職の負担を減らし、本来の介護業務に集中できる環境を作るために、AIの活用が期待されています。

①介護業界の事務作業とは?

介護職員や管理者が日々こなしている事務作業には、以下のようなものがあります。

記録業務(介護記録、バイタルデータ入力、FAX送信票)
シフト作成(職員の出勤調整、勤務時間)
請求業務(介護報酬の計算、利用者への請求)
書類管理(計画書、モニタリングシートなどのの作成・保管)

②AIが活用できる事務作業の領域

音声入力&自動記録システム
→ 利用者のケアコンテンツを音声入力し、自動で記録を作成するAIも増加しており、介護職員が手書きで記録を作成する手間を軽減できます。
シフト管理AI
→ 人員配置やシフトを自動で最適化されるAIツールが開発されています。
請求業務の自動化
→ 介護保険の請求業務を自動化するシステム(例:「LIFE」連携システム)を活用すれば、事務作業の負担を大幅に軽減します。

これらのAI技術を取り入れることで、介護スタッフが本来の「介護業務」に集中できる環境を作ることが可能になります。


3.導入コストの問題 – AIの手続きは高いですか?

①AI導入にかかる費用

AIシステムを導入するには、初期費用や運用コストがかかります。

介護記録の自動化システム→ 月額費用が発生する(1施設あたり数万円~)
見守りAI(センサー+カメラ) → 設置費用+運用コスト
シフト管理AI → ライセンス費用が必要

このように、AIを導入するには必ずコストがかかるため、小規模の施設では初期投資に費用がかさむことから、敬遠するケースが多いでしょう。

②補助金や助成金を活用できる

現在、国や自治体がAI導入を支援する補助金制度が設けられています。

📌 「介護ロボット導入補助金」 → 介護施設がロボットを導入する際の費用補助
📌 「IT導入補助金」 → 介護記録や事務作業のDX化を支援

補助金を活用すれば、導入コストを抑えながらAIの導入が可能になります。


4. AIを使う人の年齢層の問題 – ITリテラシーの壁

①介護業界の管理者やリーダー職の年齢層

介護業界では、管理職やリーダーの多くが40代~60代であり、ITに強いとは限りません。そのため、AIやDXを導入しても「使いこなせる人がいない」問題が発生することあります。

②ITリテラシー不足が障壁になる

介護現場では、PCやスマホの操作が苦手な人も多いため、AIツールを導入しても活用しきれないことがあります。

「AIを導入する今新しい、結局手書きのほうが早い」となる場合も
現場職員がシステムに適応できないと、導入が形だけになってしまう

この問題を解決するには、「使いやすいAI」を選ぶことや、「導入前に職員向けのIT研修を行う」ことが重要です。
※ちなみに、私の勤務する法人でもAIを使いこなせる年齢層が圧倒的に少なく、一番の課題になりそうです。。。
PCのエラー表示が出ただけでも、どうすれば良いかわからない管理職だらけなので…

まとめ – AIをどう活用するか?

介護業界におけるAIの活用は、「どの領域で、どの程度AIを噛み砕いて業務に打ち込むか」が鍵になります。

AI活用のポイント

身体介助には直接使えないが、見守りAIやロボットで補助できる
事務作業の効率化にはAIが非常に有効
導入コストは補助金を活用すれば抑えられる
●ITリテラシーの壁を乗り越え、現場にあう形で導入する

AIを活用することで、介護職員の負担を減らし、より質の高いケアを提供できる未来が期待できます!!

さあ、あなたの施設ではAIをどう活用しますか

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