最近のこと
コロナ観というもので、世界が右往左往しているし、ぶっちゃけそのコロナ観に正解はないから、それぞれの答えが正解だよきっとと思うことにした最近。皆さんお元気ですか。
先日、クリスマスイヴにクリスマスケーキを買った。仕事帰りに家族と祖父母の分。1ピース800円以上する、私にとっては高いケーキだった。本当は高島屋やそごう等で買う予定だったが、催事場があまりにも混みすぎて断念した。
そのあと別の商業ビルの地下、行ってみたかったカフェでケーキを売っていたので買った。マカロンもクッキーも美味しそうだったからまたご褒美に買おうかなぁ。そう思いながら10〜15分ほど並んでケーキを買った。ショーウィンドウに並んだお菓子が可愛かった。クリスマスは、ケーキ屋さんが多分、一年で一番忙しい時だと思う。次から次へケーキの注文を聞き、在庫の数を入れ、箱に詰めて、お会計。本当にお会計の直前までお疲れ様です。忙しいのにすみません。というつもりだった。なのに、ケーキを受け取った私は流れ作業の一部みたいにそのままありがとうございますの一言だけでその場を去った。
あぁ、なんて情けない私。そう思って受け取って、しばらく歩いた。
駅のエレベーターで、いつもの電車に乗るホームへ向かう。
思い出した短歌。
「倒れないようにケーキを持ち運ぶ時、人間はわずかに天使」
岡野大嗣さんの短歌。
情けないと思っていた私の心は少し軽くなる。
今の私はわずかに天使…
ケーキを受け取ってから家に持ち帰るまで、私はわずかに天使のままだった。
クリスマスや大事な人の誕生日の度に思い出すであろうこういう言葉はなんだか可愛くて、美しくて。
あぁ、言葉が好きでよかったな。
本も短歌も詩も小説も漫画も歌も、好きでよかったな。
わずかに天使になった私はそう思いながら帰宅したのです。
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