iMac(M4)に対して思ったこと
昨晩、突如として発表された新しいiMac、iMac(M4)。
私自身、そろそろ家にもMacのディスクトップ環境が欲しいと思っていたので、iMacにはApple製品の中でも特に関心が高い。
もし次の新作が脳死で出たらポチろうと思っていた。
だけど、今回の発表を見た私の感想として、やはりひとまずは現状使ってるM1 ProのMacBook Proのままでいいかなと。
なぜこう思ったのか。
もうすでにいろんな人が意見などを出していると思いますが、自分なりにまとめてみた考えを述べたいと思います。
iMac(M4)発表の感想
進化点
M3チップからM4チップに
メモリの最低構成が16GBに増量、(最大が32GB)
デスクビューに対応した12MPセンターフレームカメラ(名称のみ変更)
Magicアクセサリ群がUSB-Cへ
Thunderboltポートが4つに
背面カラーがパステル調に
Nano-Textureガラスがオプション
同じ筐体の使い回し？
まず、最初に気づくのは、見た目に大きな変更がないところです。
新しいiMacは確かに色や端子(Type-Cが2つ追加)が少し更新されていますが、基本的なスタイルやフォルムは前作からほとんど変わっていません。
このアプローチは、Appleのデザイン哲学を反映しているとも言えますが、果たしてこの3年前のデザインに20万の価値があるのかと言われたら、素直にYESとは言いにくい。
これだけの技術革新が進む中で、デザイン的な変更がほとんどない点は、どうしても気になってしまいます。
全体的にも色が少しパステルカラーになっただけで、全体的な印象は全く変わっていません。
色はカラフルなのは魅力的ですが、もう少し大胆なデザイン変更があっても良かったのではないかと。
1番の進化、Apple intelligence？
Appleが強調している「Apple Intelligence」ですが、これも実際には過去のモデル(3年前のiMacでも使用可能)でも使用できるので、これは進化と呼べるのかというのが疑問です。
Apple intelligenceとは、Apple製のAIでこれによってこれまでにできなかったことが色々できるようになるわけです。
日本語対応予定は2025年ですが、向こうの米国の方でもあまり使われてはいないようなので、iOS 18.4で配信されるかどうか怪しいですね。
少なくとも今の時点でApple intelligenceのためにiMacを買う意味はなさそうです。
そうなると、チップの性能になるんですが、前作のM3でも十分パワフル。
通常使ってて、作業に困ることはないと思います
動画編集・3DCG程度の用途でもだいぶ余裕に動かと思います。
少なくとも、CPU性能で買い替えをする必要性はないかなと。
3年間でこれしか進化していないというのも、今回の機種を買う気にならない理由です。
M4 Proは乗らなかった
予想通り、M4 ProやMaxシリーズのチップセットは乗りませんでした。
現状のスペック(M3)でも十分だと思ってましたが、もしM4 Pro・Max系の選択肢ができれば、買ってもいいのかなと思ってました。
それは、MチップのProやMax系だと、GPU性能が大幅に上昇する→できることの幅がさらに広がるからです。
Pro系のMチップに乗ってるGPUのコア数は無印の倍近くあります。
GPU性能が高いと、たとえば動画編集では4Kや8Kなどの高画質で編集ができたり、とにかくできることが広がります。
Mac miniやStudioとの差別化でしょうか、さすがにiMacには載せてきませんでした。
今後に期待です…
Nano-Textureガラスオプションはいらない
Nano-Textureガラスは、特に強い光の反射を抑えるために設計されています。
しかし、M4 Macを使用する環境はたいていが屋内だと思うので、その効果を実感しにくいと思います。
また、Nano-Textureガラスは、特定の条件下で画質を向上させることがありますが、一般的な使用においては、標準のガラスでも十分な画質を保てますし、特に、色彩やコントラストが重要な作業を行う場合、標準のガラスの方が自然な見え方だったりします。
なにより、チップセットがM4しか選べないなので、Nano-Textureガラスを使うようなProユーザーが使うにしてはPCの性能自体が低く、かといって一般ユーザーは絶対こんなガラスオプション必要ないので、帯に短し襷に長し、そのような状況かと思います。
私的には、そういったガラスの開発に費用や時間をかけるのだったらその分価格を安くしたり、ディスプレイの縁をもっと細くしたりと、他のことに技術を使って欲しいなと思います。
前作からの完成度の高さ
ここまで書いて思ったことは、やはり前作・前前作の完成度が非常に高かったんだなということです。
M4チップの導入で、確かに性能は向上していますが、そもそも前作でも十分なクオリティがあったため、新しいiMacがどれほどの利点を持つのかを考えさせられます。
果たしてこの進化が本当に必要なものだったのでしょうか。
結局のところ、iMac(M4)は非常に優れた製品ですが、前作からの大きな進化を感じることができないのが正直な印象です。
これまでの完成度の高さがあるため、新しいモデルへの期待感が薄れてしまったのかもしれません。
そのため、今後のAppleには、より大胆な進化や革新を期待したいところです。次回は、果たしてどんな製品が登場するのか楽しみです。
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