築窯に関する今後の研究計画
美大生のチンピラによる妨害以降、モーンの無形文化財保護及び窯の研究は父と二人で進めてきた。私は粘土の粉砕作業で疲れてしまい、本来の計画を忘れていた。私の研究とは縁遠い精神科医である父といえども、プランをよく考えてくれている。さて父は計画を章立てて考えているようである。
第1章 昔の製品を作る
第1節 昔の工法を活用
ニギリクレ(窯用手製レンガ)
ニギリクレで窯を組み立てる
第2節
モーンのろくろで南蛮焼締を作る
焼成テスト
第3節
製品の成功次第 研究関係者、関係国の当事者にプレゼンする
まず新しい技術を取り入れたレンガを作るための資本が少ない。古典技法は制作の予算が安い。古典技法での製造過程を周囲に見せることで出資者、賛同者を集めようと考えている。高価なアルミの砂を使わない。また古典技法の窯を作ることで新しい技法を取り入れた窯の耐久性を比較できる。
本来彼らの窯は穴窯であるが、トレインキルン(イッテコイ窯)を組み立てている。なぜならばトレインキルンは使用する土地の面積が穴窯より小さい。コンパクトゆえに燃費が良く、彼らの経済発展に役立つ。洪水で水に浮く建築用コンクリブロックの筏に乗る。窯の焼成室は熱を貯められるようにし、またトレインキルンが二階建ての窯のため焼成室の重さで窯が崩れないようにするため、レンガの建材に籾殻を混ぜレンガを整形した。現在、焚口を作っている。焚き口は焼成室の重みで潰れないようにするため、籾殻を入れないでシャモットや川砂を入れてレンガを作っている。籾殻が入っていないことで蓄熱の効果が得られる。
次に工業用万力を置く予定である工房の穴蔵には予定通り自作のモーンのロクロが入ることになる。ただし本来、このロクロは木製であるが私の技量や予算の関係で私は陶器で作った。従って今回買った工業用万力は二章以降で使う予定である。窯で陶器を安全にやけることが成功次第、関係者や協力者に支援を求める活動をする。
第2章 昔の工法と現代の技術を組み合わせる
第1節
リサイクル釉薬
第2節
アルミ缶でアルミナを作る
水熱処理と人工カオリンの製造
万力とアルミナでレンガを作る
現在、行っているアルミニウムの実験は二章に位置付けられる。今現在、アルミを溶かしているのは、材料の収集と精錬に時間がかかるため先取りしている。
作業の進展、製品の詳細は私のインスタグラムを拝見願う
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