情報共有のための会議はやめちまえ
会議が多い。
ま、これは会社員あるあるだろう。今の業務では決めなければならないことが多いので、会議も増えるのは仕方がないとある程度は諦めている。
しかし最近、「これ私入る必要ありました?」と思うような会議が多くてもにょもにょする。
入る必要性を感じない会議とは、総じて情報共有のための会議である。
そもそも会議を何のために行うのか。それは議論と決定のためである。
こういう案を考えています。ここが課題で、担当者レベルでは判断できません。だから会議でその部分を話し合わせてください。最終的には決裁権を持った人に決めてもらいます。
というのが会議が行われるスタンダードな文脈だろう。
ところがどっこい、最近呼ばれる会議は
・知ってもらってた方がいい話を(部分的に)するから入ってもらおう
・何か見落としを指摘してくれそうだから入ってもらおう
・近々仕事を引き継ぎたいからとりあえず入ってもらおう
なんて理由で呼ばれるのである。
一見まっとうな理由に見えるのだが、実際こうした会議に呼ばれてみると、すぐに時間の無駄なのがわかる。
この現代にわざわざ顔を(Webで)付き合わせてリアルタイムで会議をするのだから、リアルタイムでやって意味のあることに時間を使った方がいいのに、そうならないのがもどかしい。後でメールしてもらうんじゃダメなんですかね。
私はこうした会議に入る必要はないと思っている。しかし、招集者は当然メリットを感じているから呼ぶのである。ではどんなメリットがあるのか。
それは、会議が終わってから別途情報共有する必要がないことだ。
要するに、もう一回話をするのがめんどくさいのである。
会議にあらかじめ呼んでおくことで、本来支払う必要がある情報共有コストを相手の時間に転嫁して楽しているのだ。とんだとばっちり!
こんな会議に入る度に、私の人件費がもったいないと思わないんですか!!?!と心の中で叫ぶのだが、the most 下っ端est である私は会議メンバーの中では一番人件費が安いので、コストの捉え方によっては合理的な判断なのかもしれない。下っ端、悔しくてハンカチを噛み締める。ぐぬぬ。
心の中で叫ぶだけでなく、実際に意見を言うこともある。
「私以外同じ拠点にいらっしゃるみたいなんで、私抜きでやってもらった方がいいんじゃないんですかね?」と言うと、「あゆどんさんいないと寂しいじゃないですか」なんてギャグなのかマジなのかわからない返答が返ってきて、小さな提案(抵抗)は失敗に終わるのである。そして自分以外リアル参加で、顔が見えなければ声もよく聞き取れない会議に付き合うことになり、もともとスーンとした顔がさらにスーンとなる。
会議で無駄になっている人件費を見える化しようと思って、人件費時計なるものを考えたことがある。参加者毎に人件費ランクを入力してタイマーをスタートさせ、会議が終わった際にかかった人件費を表示させるサービスだ。仮の会議で計算したところ、1回あたりの会議の人件費は「うわ!もったいない!」と驚くような金額にはならず、うちの会社だと「なんだこんだけか」となる可能性があったので開発はいったん断念した。暇ができたらつくるけど。
リモート会議の時代になったことがせめてもの救いである。会議に参加している裏で調べものや資料作成ができるから。
月曜日は会議入ってたかしら?と気になったけどもう考えないことにする。
会議の夢を見ませんように。
(どみの)