「哀席屋が10回で終わるという話」
★拗らせ系心の闇イベント~哀席屋~
人が誰しも抱える怒り・悲しみなど負の感情をテーマに
心の闇をぶちまけて心のデトックスをするといった音楽イベント。
各演者がパワーポイントで歌詞データを作りスクリーンに映し出して
視覚でも楽しんでもらえるのが特徴です。
イベントの様子はX(Twitter)のハッシュタグ #哀席屋 で検索してみてください。
と言っても正直好みは分かれるテーマだとも思ってて、
楽しく歌って踊りながら音楽を楽しみたい人やそこまで負の感情を抱かない人たちにはまったく魅力的に映らないだろうし、怖いと感じる人もいるだろう。
まあでもそりゃそうだって感じだ。
ただ
「暗いイベントって面白いの?」
とか
「メンヘライベント??」
とか
「なんでお金払って悲しい音楽を聴きにいかなきゃなんないの?」
って言われたときはさすがに傷つきました笑
でもこれは俺の考えなんだけど、ポジティブな感情よりネガティブな感情が一致したときのほうが人と心が繋がりやすいと思っていて、
落ち込んでる時の方が少しの優しさにも幸福感を感じるし、
普段見えていなかった気持ちにも気づけるんですよ。
嫌われるかもしれないし、距離を置かれてしまったり、有る事無い事言われるかもしれないからネガティブな気持ちを出すって本当に怖いし勇気がいることだ。
でも上で言ったようにそんな感情を出すことで良い風に環境や気持ちが変わる事だってあるから負の感情が一概に悪いとは思ってない。
でもネガティブなだけの人はあまり好きではない、
ポジティブなだけの人も少し苦手だ。
時に自分のそういった負の部分を出せる人に人間味や魅力を感じるし、
おれも自分や周りの環境に負けずに頑張ろう、
そしてそんなあなたに寄り添いたいとも思う。
そういう想いを自分の大好きなで思い入れのある音楽の力を借りて
吐き出せば素敵じゃないかなって気持ちがこのイベントにこもってます。
まあ前置きが長くなりましたがイベントの始まりから現在までのことを
書きたいと思います。
このイベントを始めたきっかけは今はDJ休止中のメンバーが
「鬱DJやりたいなぁ」とつぶやいたことがきっかけでした。
その場にはもうひとりメンバーの月(ユエ)もいて
シンプルに面白そうと直感的に感じ、
このままなんとなく話だけで終わらせるのも
もったいない気がしたので主催をするタイプではないが
俺が動くということで話を前に進めた。
別日に月の家に遊びに行ったときにいたバベルとよねしーにも
この話をしたところ二人とも乗り気になってくれ開催することが決まった。
そしてイベント名の話になったが、闇イベントなので
“ダークサイドなんちゃらかんちゃら。。。”
みたいな俺の絶望的にネーミングセンスが皆無なカス名前しかあがらず
さっそくイベントの雲行きが怪しくなった(笑)
あーだこーだ話しているとイベント発案のメンバーが何の気なしに
「“哀席屋”なんてどう?哀しみに相席するって意味。」とつぶやたところ
ほぼ即答で「それだ!!!」ってな感じで決まりました。
当時実はVJさんもいてそのVJさんの発案で
「パワーポイントで歌詞出しながらやった面白いんじゃない?」
との提案で歌詞表示システムを取り入れることになった。
ちなみに歌詞表示システムは
“音楽であなたを笑顔に”がテーマの哀席屋とは真逆のコンセプトの
UTAGEというイベントが取り入れているシステムだったので
主催のマレさん(後の哀席屋10回目のゲスト)に
承諾を得ました(事後報告)
もちろんこの1回だけの単発イベントにするつもりだったし
「まあコンセプトもコンセプトだし多くて10人集まればいいだろうw」
ぐらいのノリで準備を進め当日を迎えました。
ほんまにお客さんは10人ぐらいでした笑
ちょくちょくトラブルがありつつもイベント自体はそれなりにいい雰囲気で成功を納めたわけで、「やーいい思い出になったねー」と打ち上げで
ワイワイ話してました。
後日イベントに来てくれたお客さんから
「面白いイベントだったしまたやってほしい。」
「自分も出てみたい。」
などいくつか声があったのもあり、
せっかく楽しかったしもう一回やってみようという
話になり第2回目も開催する流れになりました。
その後も同じように好評だったのと“闇DJやってみたい”の声が続き
シリーズ化することになりました。
ただ2.3.4回と続けるうちに、もともとリーダー気質ではない俺の性格的に色んな人と連絡を取り合ったり、メンバーを取り仕切ったり、
いままでなら避けて通ってきたこともしなければいけないことなどが
少しプレッシャーやストレスに感じ始めてきたことと、
その反面凝り性な性格もあり「回ごとに変化をつけたい」みたいな
こだわりも出始めてきてちょっぴり心が乱れ始めてました。
心のどこかで「10回やったら辞めよう。」と思うようになりました。
その頃の俺は比較的軽度ではあるが精神障害を患っていたため、
10回は絶対やるという自分で設けた縛りに自爆し、
開催するといった手前途中で嫌になってメンバーに
相談もなしに話を無かったことになんてしてしまったこともありました。
メンバーには心配や迷惑をかけまくった自覚もしっかりあるので
無理ない程度に心を入れ替えて反省しなんとか心を持ち直すことになりました。
メンバーがいい奴らでよかった。。。ありがとう
でも10回で辞めるという気持ちは変わってなかったので、
5回目は闇のイメージがない人呼ぶ。
6回目は女性DJのみ呼ぶ。
7回目はいつもはゲストは2人のところ3人に増やす。
そして5周年である8回目は過去の出演ゲスト2人を改めて迎え
合計5人ゲストにする。
それに合わせていつもはフライヤーデザインは俺が担当だったところを
自分以外のデザイナーさん(ゲストDJでもある)に依頼したり、
友人のラーメン屋さんに限定コラボメニューを作ってもらったりもした。
てな感じで1回やるごとに前回とは違う要素を入れたり
アップデートを試み、俺自身のDJもテーマを決めてやったり
毎回違うジャンルに挑戦し色を出すことを意識しました。
周年の後は以前から俺が交流のあった東京の闇属性DJイベント
“闇が深い夜”とのコラボ企画を大阪で実現させ、
前回の9回目はローカルゲスト1人に加え
本編初の県外ゲスト2人(東京・名古屋)を
オファーするなどもやってきました。
ある程度オーガナイズに慣れてきていたし心の安定も取れるようになってきてはいたが、毎回必ず「あぁもうしんどい、次で絶対辞めよ。。。」とは思ってました。
でも今考えればその思考が毎回気持ち込めるための原動力になっていたのかもなぁって思ってます笑(考え方が極端すぎるw)
そして先日9/10に“例の10回目”が開催そして終了しました。
区切りの記念回と称した10回目は集大成ということでいつも以上に気持ちを込めて、周年の時同様に5人のゲストさん(ローカル2人+関東から2人+再出演1人)をお招きしました。
過去の出演者さんももちろん俺が納得した素晴らしい方たちしかいなかったですが今回に関してはこの5人じゃないと絶対無理!!と思えるぐらい俺に対してDJとしてのスタンスや人として刺激や影響を強く与えてくれた5人でした。
出演メンバー全員の協力のもと過去最多の集客数の大盛況で
無事終了しました。
関わっていただいた皆様本当にありがとうございました。
てことで10回目が終わったわけで“結局辞めるの??”って話ですが
結果から言うと“辞めません休憩します。”
今までは年に1,2回を目度にやってましたがこれ以降は
“やりたくなったやる”というラフな気持ちです。
もしかしたら来年やるかもしれないし来年はやらずに
再来年になるのかみたいな。
そもそも休憩という考えに至ったのには結構色々理由があるのですが。
・DJを続ける上で知人や友達が増えたことでお客さんとして来てもらいたい人が増えた。
・哀席屋としてまだやりたいことが出来た&残っている。
・10回目を終着点にしていたのもあり一旦やりたいことは
ある程度やりきったがやんわりまだやりたいという気持ちが残っている。
などなどなど。。。(その他理由は直接会った時にでも聞いてください笑)
さすがにここまで育てて上記3つの気持ちがあるのに
さすがに辞めるのは勿体ないなって思って、過去のプレッシャーやストレスでの失敗や気持ちの喪失の恐れを踏まえてもっと肩の力を抜いてやろう的な考えです。
また自分を追い込んで哀席屋どころかDJ自体を辞めてしまうなんてことにはしたくないって感じですかね。
昔ほどDJ活動に固執はしてないけどなんだかんだ生活の一部になってるし、
DJやってなかったらできなかった経験・芽生えなかった気持ち・出会えなかった人など俺の人生に大きな影響を与えくれたDJは辞めたくないです。
さらっと書くつもりが思ったより長くなってしまいましたが俺の今の気持ちはこんな感じです。
ということで本当の本当に次回開催は未定ですがまた絶対やるので開催が決まった暁にはぜひとも遊びに来てもらいたいです!!
また哀席屋で会いましょう!!!
哀席屋主催 DJ筆頭a.k.aHÅMMΞR★