馬花 109 瑠璃 20年2組
「うう、ああ」
「ユー君、ちょっと待って、そのまま!」
「ん」
いつものユーメの部屋のベッド
「やっぱり、すごい!」
「お前ハカルの好きだな、時間計ったり、長さ測ったり」
「15.7cm。すごいすごい!調べたら日本人の平均は13cmくらいって書いてあったよ」
「そうなのか」
「やっぱりユー君のは大きいと思ってたんだ」
「まあな」
「自覚あるの?」
「当たり前だろ。20年男やってんだぞ」
「そうなんだ。デカッ」
「それより、ちょっと、続き」
「うん」
180秒
「はあ、宝の持ち腐れだな」
「お前そういうこと言うなって」
「天は二物を与えないか」
「意味合ってるか」
「いい一物持ってるのに」
「おまえ」
「ユー君なんかね、調べたらね。男の人って年とると遅くなるんだって」
「まあ、そうだろうな」
「知ってるの」
「いや、普通人間の身体ってそんなもんだろ。年齢が上がれば反応とかも落ちるだろ」
「楽しみだね、ユー君」
「ん」
「30代とか40代とかになったら、ユー君すごいかも」
「まあ、な」
萎んだユーメを触れるイケル
「でも15.7cmとは。恐ろしや」
「ふん」
「なに喜んでんの」
「別に喜んでねぇよ」
「嬉しそう」
「えっ、それは」
「嬉しいの?」
「そりゃ、でかい方がいいだろ」
「そうだよね。ユー君、これ、日本代表になれるよ!」
「馬花!恥ずかしいだろ」
「恥ずかしいの?」
「お前、僕はチンコ日本代表ですっていうのかよ」
アハハ
「ユー君、私ね」
「うん」
「初めて、モデルのオーディション受かったの」
「うそ!スゲェじゃん!」
「うん、ずっと落ちてたのに」
「良かったな」
「嬉しい?彼女がモデルっていったら」
「あゝ、うん、まあ、そうだな」
「髪ね、縮毛矯正やめたでしょ」
「うん」
「傷むし、定期的にやらないといけないから面倒くさいし。私の場合根本からやらないと、根本が跳ねてるから。だから伸びたらすぐだし。もう爆発頭のままでいいやって開き直ったんだけど。そしたら、初戦で撃墜できた」
「それ、たぶんさ、やっぱり目立ったんだよ。目立つし、バースト頭で出てくる女ってあまりいないから。オーディションする方だって、刺激が欲しいんじゃないのか」
イケルが右手で髪に触れる
「チン毛頭の勝利だな!」
ビュン!
右手が空を斜めに切り裂いた
スタッ、トントン
「ん?」
女は下のみ下着のままキッチンに向かい、シルバーに光る金属を取り出した
「それは私が小学生の頃にある男子から揶揄われて、悔し涙した言葉!決して口に出してはいけない。全然違う!私は根本が縮れているだけ」
呆然と立ち尽くす、パンツのみの男
「殺す」
ヤバいマジか
金属を両手に襲いかかる女
左に躱し、後ろに回り込む男
そのまま右手で腕を掴み、左手で抱きしめた
「落ち着け!イケル!悪かった!」
「殺してやる」
「フォークじゃ殺せないだろ・・」
そのまま強く抱きしめたまま、優愛が生花瑠に語りかける
「なあ、イケル、引き分けにしよう。この前おまえは俺に早漏野郎って言った。俺は傷ついた。俺は今、生花瑠にチン毛頭って言ってお前を傷つけた。すまない。お互い傷ついたし、傷つけた。なあ、引き分けにしよう」
「う、う」
あーん
ユーメの左手はイケルの左乳首を転がしたわ
快感が憤怒を食い千切って、イケルはフォークを床に降ろしました
フォークがカタンって音を立ててね、始まりの合図を鳴らしたの
そのままディープな唇の格闘が始まったし、こんな時だから彼のホルモンは限界突破して15.8cmの自己新を記録したみたい
彼女はそれをちっさなお口をおっきく広げて御手手を下から添えて頬張ってあげたの
夢愛は生花瑠の割れ目をたっくさん、いつまでもペロペロするものだから
イケルの頬は紅潮を彼方に置去りにして、瑠璃色のような清涼に移り変わったわ
それでもやめない
男の償いなんてこんなものかしら
・・・・
ユーメ大人になればどう愛すの
イケル大人になればどう活花る
花、宝石、ディナー、お酒、手紙
どう償うの
・・・・
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夢愛 生花瑠