ハミルCLASS

話・絵・映画・本・DRAMA

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最近の記事

馬花 119 馬花な神 R年18組

「やめろ、フリダ!これ以上オレを縛るな!」 「死ね、ラヴピ」 「やめろ!フリダ!」 フリダの手指の爪から生えている鞭が撓った ピチッ!ペシッ!! 「はあ、気持ち良い!気持ち良くてたまらん!もうやめてくれ!」 「くらえ!」 フリダが左のハイヒールの踵をラヴピの右の大胸筋に押し込む 「ああ!たまらん。気持ちが良すぎる」 「まだまだ足りてないわよ!この豚男!!」 「あゝ!そんな美しい言葉を吐かないでおくれ!!」 「この変態クソ野郎が!!」 ラヴピの顔が歪む 悶絶寸前の心

    • 馬花 118 母と祖母とリンゴ 2年4組

      「何やってるんだ、お前」 「あっ、ヤベッ」 「何してるんだ」 「ヨガだよ、ヨガ」 「いい歳した熊が何やってんだ」 「そりゃあ、むくみや冷えの解消、免疫力アップその他もろもろ」 「ふーん、なんでそんなの知ってるんだ」 「前に人間が置いてった雑誌に書いてあったんだ」 「そうか、ハミルなんで字が読める」 「教えてもらった」 「誰に」 「ばあちゃんだ、全部ばあちゃんだ」 「ばあちゃん?人間か」 「そうだ、俺は・・・」 熊は単独行動の動物だ 「1歳と半年くらいだった。俺はママに連

      • 馬花 117 プロタゴ軍団 食年1組

        「HANAさん」 「どうしたクモス」 「四天王の件で相談があるのですが」 「おう」 なにやらクモスがプロタゴ軍団統括のHANAに話があるようだ 「ちょっとリタンを確認してみました」 「おう、そうか」 「HANAさん」 「おう」 「四天王筆頭のイシスさんは智力、武力、食欲全てにおいて秀でています」 「イシスは別格だろうな」 「最古参のヒャクさんはミコルさんの参謀として頼りにされているのは知っています」 「おう、俺もヒャクには意見できないしな」 「はい、ヤーヤヤーさんも高

        • 馬花 116 ゲートボール 老年1組

          よっし! 4番ゲート通過! 「どうだ、えっちゃん」 「まあ、ね。たまたまでしょ」 「また、そんなこと言って!」 「私の方が上手」 「なんで素直に褒めれないんだ!いつも」 「だってこの前の試合だって'みき'のミスで負けたでしょう」 「今、いい打撃したんだから。ほら、ナイス打撃とか言ったっていいじゃないか!」 「ナイス打撃って、ジジくさい」 「クソ!45年連れ添って、それか!」 「あゝ、よく45年も続いたわ」 「こっちのセリフだ!」 「おやおや、また"つえとみき"が喧嘩して

          馬花 115 お見合い 給年1組

          ハミルカンパニー 「チャリル、ちょっといいか」 「はい、ミナア課長」 「なんか、社長がお呼びだそうだ」 「私ですか」 「そうだ、社長室に行ってくれ」 「・・・はい、分かりました」 チャリルは7階の営業部から社長室のある9階へ階段で上がった 失礼します 「チャリルくん」 「ルミヤ社長、お呼びでしょうか」 「うん、掛けたまえ」 「はい、失礼します」 「そっちじゃなくて」 「いや、そちらは社長椅子ではないですか」 「うん、いいから」 「いや、できません」 「練習だよ」 「

          馬花 115 お見合い 給年1組

          馬花 114 ファイト! 直年1組

          ファイト! 今日も看護師サロコが患者を鼓舞している 大丈夫ですか 笑顔笑顔! ファイト! お大事に! いつでも待ってますよ! まるで応援団長のような看護師サロコ 院長のイルネも熟練看護師アユミもサロコのファイトを静観していた 応援、掛け声が医療にどれ程の影響を与えるのか 「ファイト!!」 ・・・・ 院長のイルネは診療時には極力白衣を着ない 大学病院に勤めていた時に権威が跋扈する恐ろしさを知ったからだ 優秀な医師ゆえに患者と同じ目線、心情的にやや下に入る 医師の持つ職

          馬花 114 ファイト! 直年1組

          馬花 113 日本の夜 夜年2組

          2024/10  キャバ H   1.ヒノメ 23 2.アオナ  22 3.キラコ  24 5.グラマ  27 8.キイロ  24 10.マミア 23 19.メルメ 22 29.ミドリ 27 No.3  キラコはキャバHでの最終出勤を終えて、師走のキャバk開店にむけて北へ旅立った 「キイロ、準備始めるわよ」 「はいキラコさん」 「帽子はハツトさんが手配してくれるみたいだから」 「はい」 「嬢をもう1人入れて3人で始めるわ。札幌」 「もう1人・・どうするんですか」 「面接

          馬花 113 日本の夜 夜年2組

          馬花 112 ごはん 12年1組

          さあ、ご飯食べましょう 「こうしてると家族みたいだね、ねぇルチカ」 「うん、アユラ」 「たまにはいいわね、大勢でご飯食べるのも」 「うまそうだな」 はい、おでんらーめん 「ねぇ、ハミルENってこれから人増えるかな、ルチカ」 「どうだろう、お母さん」 「どうかしら、想いを一つにしてくれる人がいたらね」 「来るもの拒まず去るもの追わずだ」 「ふーん、抜けた人っているの、ルチカ」 「僕は分からないよ、お母さん」 「1人だけね、今までに」 「お前が抜けさせたようなモンだろ、ルル

          馬花 112 ごはん 12年1組

          馬花 111 因果応報 2年3組

          「おい、ハミル」 「ナオト」 「飯、買ってきたぞ」 「サンキュー」 「う、うめえ」 「人間の大好物だ」 「これはなんだ」 「ポテトだ」 「芋か?」 「そうだ、ジャガイモから作るんだ」 「塩がきいてるな」 「塩はわかるのか」 「人間の残りモノはこの味が多い」 「そうかもな」 「むしゃむしゃ」 「塩は海から取れる」 「海、そうなのか」 「ああ」 ごちそうさま 「もう食べたのか!まだ2分もたってないぞ」 「腹へったー」 「恐ろしい奴だな」 「他にないのか」 「少し待って

          馬花 111 因果応報 2年3組

          馬花 110 ハミルEN 1年1組

          血縁ではなく、金で家族を築く 俺たちは 私たちのハミルENは血ではなく金を選んだんだ あいつは 俺の恋人はある男から、告白のラヴレターを受け取った あいつは迷った 俺は彼女があの男の元へ行っても構わない ただ 彼女の腹には俺の赤ん坊がいた それだけだ 人生の始まりには 我が子の産声だけは 俺が聞いてやるべきだと思った もういいぜ 行けよ 何処でも 結婚を無くす 邪魔だからだ 結婚しない生き方を選ぶ 違う 婚姻制度自体を消すんだ 俺たちハミルENは 金で家族を築い

          馬花 110 ハミルEN 1年1組

          馬花 109 瑠璃 20年2組

          「うう、ああ」 「ユー君、ちょっと待って、そのまま!」 「ん」 いつものユーメの部屋のベッド 「やっぱり、すごい!」 「お前ハカルの好きだな、時間計ったり、長さ測ったり」 「15.7cm。すごいすごい!調べたら日本人の平均は13cmくらいって書いてあったよ」 「そうなのか」 「やっぱりユー君のは大きいと思ってたんだ」 「まあな」 「自覚あるの?」 「当たり前だろ。20年男やってんだぞ」 「そうなんだ。デカッ」 「それより、ちょっと、続き」 「うん」 180秒 「はあ、

          馬花 109 瑠璃 20年2組

          馬花 108 四角形 4年1組

          「ロン!国士無双!!」 女2男2 H高校を卒業した4人の四角形は今も崩れない あの頃、私達は・・・・ 高校2年の新クラスで、ナオハはミョンを警戒した ミョンのヤンチャで乱暴な性格は、ナオハから見ると脅威でしかなかった 声が大きく、ふざけてばかりいる 男子相手に冗談をかまして、ギャーハッハ!と高笑いをする あまり目立ちたくない、低空飛行でいいから平穏無事に高校生活を過ごすんだ あの子の暴風に巻き込まれたら、私の高校生活は荒れ狂い、墜落してしまうかもしれない ミョンとは接

          馬花 108 四角形 4年1組

          馬花 107 名古屋の夜 夜年1組

          名古屋の夜が更けていく 今夜も男と女は酒を飲み、 愛や恋や偽りを語り合う キャバH ホストH H BAR 「私は日本一のキャバ長になるのが夢なんです」 「う、うん」 「キャバHから認められキャバmを任せてもらうんです。そしていずれ本家のキャバHの幹部になりたいんです」 「う、うん」 キャバ嬢メルメが夢を客に語る ハミルカンパニーの若手社員シュンだ 「今日も親分と一緒なんですね、シュンさん」 「い、いや。親分じゃなくて、上司ね!僕たちは普通の会社員だから」 「出世され

          馬花 107 名古屋の夜 夜年1組

          馬花 106 用品に添えられたラヴレター 29年1組

          女用品置きの脇にラヴレターを添えたのです 手紙を必ず見つけられてはいけなかったからです 同棲中の彼に、あの人から受け取った手紙を絶対に隠さなければいけなかったのです しかし、 私は幾ばくかの混迷の果てに、女用品の隣に寝かせた手紙を、男用品の上に置いたのです 告白しました 彼にあの人から想いを寄せられていることを 白状いたしました 彼は怒りませんでした 私はそんな気がしていました それは彼の気質も一つの理由ですし 私たちの居場所にも大きな関わりがあります ハミルENの屋

          馬花 106 用品に添えられたラヴレター 29年1組

          馬花105 アイドル 32年1組

          秋葉原に着いた 聖地秋葉原に来たよ 今日は推しのアイドル CHAILOのライブだ CDは2枚買った 新曲「スカートめくり」 僕の推しはブラウだ 1枚はCHAILOの曲を聴いたりジャケットや歌詞カードで彼女達を見つめたり、通常利用だ もう一枚は・ 君との訣れが訪れた時に、割るためのCDだ そうやって僕は僕の偶像と決着をつける 別れのケジメとして君のCDを破壊して、ブラウへの想いや憧れや恋心を粉砕する そうやって、僕は未練を破片にして処理する この秋葉原の地で隆盛を極め

          馬花105 アイドル 32年1組

          馬花 104 螺旋の先 20年1組

          「イケル、お願い」 「うん」 「あ」 「えっ、もう」 「ごめんごめん」 「うん」 「イケルさ」 「うん」 「お前浮気してるだろ」 「はっ何言ってるの」 「お前上手くなってる」 「はあー」 「どこの男に仕込まれた」 「はいはい」 「答えろ!」 「何、馬花なこと言ってるのよ!」 「お前のあの転がしは今までなかった。どこかの男に仕込まれたんだろ!」 「ふざけないでよ!そんなわけないでしょ」 「気持ちよすぎだ」 「いいじゃない」 「心配になるだろ、前回ない技繰り出されたら」 「技

          馬花 104 螺旋の先 20年1組