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あいさつ

はじめまして、こんにちは!
はみだしもの研究所…通称はみラボの若野です。

私たちは「全てのモノには価値があるはずだ」という理念のもと、今、価値が軽視されているもののゆく先をデザインし、埋もれてしまった価値を届けてあげることを目指しています。

はみラボは、人間の生活の輪からはみだしたことで無価値として扱われている ”はみだしもの” の価値を問い直します。それらをデザインの力ワクワクするものへと変化させ、ゴミにまつわるインパクトを解決したり、”はみだしもの”を中心に新しい繋がりを創出するデザインラボです。

現在は私、大学三年の若野(通称:ふっきー)と大学四年の臼井(通称:うってぃ)の二人で活動をしています。

何気ないものを無価値として扱うことで、私たちが失っているものはないでしょうか。

ポジティブに考えられれば、守られる価値はないでしょうか。

効率化された暮らしの先で、苦しんでいるだれかはいないでしょうか。

私たちはワクワクする化学反応をデザインし、
全ての生き物にとってコンヴィヴィアルな社会を創ります。


”はみだしもの” とは

私たちは、「人間の生活の輪からはみだしたことで本来の価値が埋もれてしまい、無価値或いは低価値として扱われているもの」を ”はみだしもの” と呼んでいます。

私たちの生活から排出されるごみ、結果至上の国で軽視される努力の過程、生活の基盤を支える清掃業、若者との乖離が生じている選挙への参画など世の中は”はみだしもの”にあふれています。私たちはそのなかでも”なまごみ” に焦点をあてて、今活動をしております。

”はみだしもの” ダイアグラム

パン屋さんでは、閉店時刻という人為的な領域からはみだしたその瞬間に、価値のある商品であったパンが価値のないごみとして廃棄されてしまいます。

通販ショッピングでは、届いたものを少し使用したものの、「飽きた、なんかちがった」という、購入者が気に入る条件からはみだしたその瞬間に、ごみになってしまいます。もちろん衣類としての機能は失っていません。

私たちは、自分たちの都合から外れたその瞬間に、価値があるにもかかわらず、ごみというレッテルを貼付し、見放してしまいます。

高品質なものが安く手に入るようになった現代ではこの行為が加速しており、”はみだしもの”(ごみ)は増え続けています。一方、”はみだしもの”(ごみ)の終着地点であるごみ処理システムは完全にパブリックなものとなっており、消費者は個人としての排出量を問われることも意識することもない。そのため、何も考えることなく、誰にも咎められず、簡単に捨てることができます。

これにより生じる超大量廃棄が引き起こすインパクトに対抗するために、企業はサステナブルやSDGsというトレンドをマーケティング段階で取り入れるように変化しつつはあります。しかし、その取り組みも企業単位で行われており、消費者一人一人の日常に介入してくることはほぼありません。

たくさんのものを生み出しては、少し生活からはみだしただけでどんどんごみにしていきます。その処理に比例して発生する環境負荷が確実に地球と、そして未来の私たちを苦しめています。

これって、なんだかおかしいと思いませんか?

ポジティブベールが “はみだしもの” を救う

でもあなたが ”はみだしもの”(ごみ)をごみ箱に送るとき、きっと「もったいない」と価値を惜しんでいるはずです。
”はみだしもの” がまだ機能を失っておらず、価値を持っていることは誰しもがわかっているはず。
そういう負のイメージをもちつつも、捨てるという行為を選択するのはその先がうまくデザインされていないから。ごみを捨てることで存在を忘れて、このような感情を追い出しているのです。加えて、ごみには「邪魔」「臭い」「飽きた」「汚い」などのネガティブな感情が根付いています。それが捨てるという行為を促進しています。

ポジティブのベールで包む

ならばもし、その先をデザインして道を示してあげれば、捨てる以外の選択を選ぶことができるのではないでしょうか。その際に、ネガティブな感情を大切にすることができたり、ポジティブのベールで包むことができれば、この”はみだしもの”の埋もれている価値を享受できるのではないかというのが、私たちの考えです。

なぜ ”はみだしもの” を救いたいのか。

それは、私たちが全てのものに価値があると信じていて、”はみだしもの” の価値を十分に享受できればもっと世界が豊かになるのではないかと思っているからです。
”はみだしもの” が ”ごみ” 扱いされることで引き起こされているインパクトを解決し、全てのものと共生したいから
私たちは自然、人間、他の生態系が共に生きる豊かさを信じています。

共生と、感情のデザイン

共生するというと聞こえはいいですが、具体的にはどういうことなのでしょうか。
共生の受け取り方は人によってさまざまかもしれませんが、
私たちは自然と人間が価値をお互いに供給し合いたい。人間が自然から豊かさを享受するだけでなく、人間側からも自然に何か豊かさを提供できる双方向の社会を作りたいと思っています。

今の社会では、自然が好きだと言うとかなりグリーンな人だと認識されるような風潮があります。自然を大切にすることと人間中心に生きることの間にグラデーションがかかっておらず、熱心に取り組むか否かの二極化になっているように感じます。

自然を大切にしようという話題がどこか正義感やエゴ感を纏うのは、人間の活動を制限して解決しようとしているように聞こえるからではないでしょうか。節電しましょう、レジ袋は使わないようにしましょう、ビーガンになりましょうなど、現在の解決策には人間活動への制限が押し出されており、「めんどくさい」「我慢しなきゃ」というようなネガティブな感情が先行してしまいます。

そこで、私たちは感情のデザインをします。感情は、人の行動の理由になります。
私たちは人間として抱える大きな問題を考えたときに、その責任を押し付けたり意識を変えようと訴えかけるのではなく、ポジティブが発生するようにデザインすることで、潜在的に人の行動の変化を促していきます。そうすれば、自然を大事にすることと人間の活動を大事にすることの間にグラデーションがかかっていき、インタラクティブな豊かさが生まれるのではないかと信じています。

しなやかにすべての生物との共生を志向していく。
人間の営みの中で生きながら自然を大切にできる世界のために、私たちはポジティブフィーリングを ”はみだしもの” にデザインしていきます。

これから

現在は『台所の”はみだしもの”』である生ごみに焦点をあて、生ごみが価値として受け入れられる堆肥へと変容できるコンポストを制作しています。ただ制作をするだけではなく、その在り方を考えながら、活動を行っております。
人間が生ごみをポジティブな存在として捉えられるよう、コンポストにワクワクする要素を加えたり、分解される過程でどのようなことが起こっているのかを伝え、生ごみをただのごみにしないためのワークショップも開催する予定です。
価値が認識されず、今はごみ箱にいくしかない ”はみだしもの” 。この価値を問い直しポジティブを付与することで価値を直接的にも間接的にも伝えていきます。自然と人間がお互いに作用し、価値を供給し合い、しなやかに共生する世界をつくります。

はみだしもの研究所(はみらぼ)
mail: hamilab.official@gmail.com
Instagram: https://www.instagram.com/hami.lab/?hl=ja
はみラボはチームメンバーを募集中です!コンポストに興味のある方、環境問題に興味のある方など、ご連絡ください!エンジニアやアニメーションに興味のある方も大歓迎です!!


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