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わたしにホーム銭湯&サウナがない理由

わたしにはホームサウナ、ホーム銭湯がない。いや、つくらないと言った方が正しいかもしれない。

世田谷区にある「そしがや温泉21」は2023年3月31日の今日閉業する。


そしがや温泉21を知ったのは、実は結構前のこと。サウナにハマり始めたころに観た「昼のセント酒」というドラマだった。

(※個人的に第2シーズンやってほしいくらい好き)

ドラマがきっかけで銭湯の名前、祖師ヶ谷大蔵にあることはずっと知っていたけど、結局足を運べないまま時がすぎていた。

今年に入り「そしがや温泉21が閉店してしまうらしい」と聞きつけ「これは最後に絶対に行かねば」といく日程を事前に決め、スケジュールをたてた。


でも結局行かなかった。
いや、あえて行くべきじゃないと思った。


別れを惜しんだ大勢の利用者が連日、お店に足を運んでいると耳にしたからだ。

公式Twitterでも「かなり混雑している」と呼びかけがあり、「あ、これは行くべきじゃないな」と思った。

それはただ単純に混雑しているからという理由ではなく、わたしが行くことで埋まるロッカーや浴室の空間を他の人に使ってほしいと思ったからだ。


ずっと行ってみたいなぁと思ってた銭湯だったけど、閉店になると聞いて急いで行く日を決めたわたしに行く価値がないと、そう思ったのだ。


そしがや温泉21は、約69年間祖師ヶ谷の土地で熱い湯を沸かし続け、多くの利用者に愛されてきた。

閉店しちゃうから。
もう入れないから。

そんな理由で足を運ぼうとしていたわたしよりも、そしがや温泉21をずっとずっと愛し続けた方々が行くべきだと思ったのだ。


わたしにはホーム銭湯、ホームサウナと呼べる場所がない。あえて決めてない。

決めてしまうと、いつか訪れてしまうお別れがさびしいし、いろんな銭湯やサウナに行く機会を自分でせばめてしまう気がするから。
(ホームを決めてる人を批判してるわけでは決してありません。あくまでわたしの主観)


でも今回のそしがや温泉21の閉店を受けて、私もホームと呼べる場所が欲しいなと思った。

ホームというのはつまり、そのお店がすきで、愛していて、つい帰ってしまいたくなって、応援したいってことだと思うから。


いつか訪れるかもしれない、ホームとのお別れを、今回のそしがや温泉21のように、「わたしはいく価値がない」と思わないために。

「わたしが行かなくてどうすんの?!」と叫んでしまうくらい、心から愛せるホームを見つけるべきなのかもしれない。


というわけで、ホームを見つけるためにこれからもたくさん銭湯旅をしようと思う。

ちなみにホームってどうやって決めるんだろう?笑


 


話はそれましたが、そしがや温泉21さん、長くにわたり本当にお疲れ様でした。イチ銭湯好きとして、心からの感謝を。



ではみなさんも、素敵なホームサウナ、ホーム銭湯の夜をお過ごしください。

また来週。

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