とある銭湯で、女子サウナ室の“ヌシ”と思われる女性に出会った話
女子サウナには「ヌシ」がいる。
そんな女子サウナあるあるを聞いたことがある人は多いのではないだろうか。
なんで男子にはいなくて、女子にはヌシがいるのか…。
そういう話はとりあえず置いておいて、実はわたし自身これまで一度も「ヌシ」に遭遇したことがなかった。
わたしにホームサウナと呼べる場所がないのも理由のひとつかもしれないが、そんな感じで迎えた、サウナ好き8年目。
なんと、ついに!ようやく!「ヌシ」と思われる方に遭遇した。
でも、その方はわたしが想像していたヌシとは全然違うタイプの方であった。
ヌシといえば、
そんなイメージがあった。
書いておいてなんだけど、とりあえずすごく強そう。そんな感じ。
わたしが出会ったはじめてのヌシは、
新参者のわたしにもとっても親切で優しく、
足の悪いご年配の方が湯船に入りづらそうにしていたら、どこからともなく飛んできて、身体を支えて入るのを手伝い、
休憩場所がなくてわたしが立ち尽くしていると
どこからともなく飛んできて、カランの椅子を「お姉さんこれ使って!」と持ってきてくれ、
常連の方々と、ニコニコ手を振りながら挨拶したり。
常連さんから愛し、愛され、困っている人がいたらそっと手を差し伸ばす、そんな非常に素敵なヌシであった。
何かあるとすぐにヌシが飛んでくるので、一体何個”目“がついてるんだろう…と思った。これはひとまずおいておこう。
だからもしかすると、それヌシじゃないんじゃない?と言う方もいるかもしれない。
でもわたしの中でこの人は絶対にヌシだ!と確信できる出来事があった。
氷だ。
ご時世とか、マナーとか、なんか色々細かいことを、書くとアレだから、書かないけども。
人生ではじめて、サウナ室の中で「お姉さん、どうぞ」と光輝くプレゼントを頂いた。
目の前に出されたプレゼントを目にした時、うわ!!!これあれじゃん!!!いわゆるのやつ!!!
と心の中でひとり大興奮していた。
興奮を隠しつつ「ありがとうございます!」としっかりそのプレゼントを受け取った。
わたしの人生の中で、1番美味しい氷だったのは間違いない。
まだまだ1月。
新年を迎えたばかりのサウナで、こんな体験ができるなんて今年はいいサウナ年になりそうだ。
なーんて、そんな謎の確信を得た、素敵なヌシとの出会いの話でした。
みなさんも素敵なサウナ、銭湯週末を。
そして素敵なヌシに出会えますよう。