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Saint Snowがダサくて何が悪い。

 タイトルでヒリつきそうですが、そのまま進めせていただきます。先に言っておきますが、僕、Saint Snowのダサいところ。大好きです。

 (本文はラブライブ!サンシャイン!!における姉妹ユニット「Saint Snow」がダサいということを前提として書き綴っております。「そもそもSaint Snowはダサくねぇよ」とお思いの方には、不快に感じる表現が見受けられるかもしれません。先にその報告と、ご了承をいただけたうえで読み進んでもらえればと思います。)

 Saint Snow。姉妹ユニットですね。姉の鹿角聖良と妹の鹿角理亞。北海道が生んだ道産子スター。いやいやイジってないですよ。
 アニメ1期7話に初登場してそこからアニメ2期、劇場版と彼女たちに出会うたび、彼女たちを知るたびにその魅力に気づくことが出来たのですが、一度そんな思い出補正を取っ払って、彼女たちのパフォーマンスを初めて見たとき、楽曲を聴いたときの印象を思い出してみて下さい。

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 後にエンドクレジットで知ることになる、ブチ上がり曲請負人河田貴央氏による、ロック調ゴリゴリの曲から突如入ってくるラップ。聴いた後からはもう、やたらこびり付いて離れない「Dance now!」というパワーワード。曲最後に見せつける決めのポーズ、めちゃくちゃ誇らしげな顔。

 皆さんはどのような感想を抱いただろうか。僕?僕は……ダサいと思いました。まぁ人間というのはそう思ってしまうと他のもそう見えてしまうもので、Bメロの指を右へ左へと大きく動く振り付けや、「駄目なんだ」の歌詞と共にバツ印を体で表す動き、それさえも可愛くも「ダサい」と感じてしまう。
 悲しいことかな、この楽曲「SELF CONTROL!!」をフルで聴いた時もそうで、Cメロで畳みかけるようなラップと、それが止まったと思ったらまた飛び出す「Dance…いや『ダンスなう!』」のパワーワード。先述の決めポーズでドヤ顔を披露しているだけに、おそらくこの楽曲を本気でカッコいいと思ってやっていると思われる。

 客観性が無い?確かにそうかもしれません。ということで、僕らのGoogle先生に「Saint Snow (スペース) だ」までスマホで打ってみました。あんだけ連呼していた「ダンスなう!」ですから当然先に挙がるのはダンs…

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 ダサいが先!!!!!!!!!!!となると、これは多数の人がそう思っている可能性が高い!!!やっぱり他の方もそう思っていたんですね!!!(この画像は自分のスマホだと過去に似たような検索を行ったのかもしれないと思い、自分以外のスマホを借りて検索をかけたものです)

 と、散々言いましたが、ここからが本題です。ここまで読んで頂いた方、スクスタもしたいだろうにホントありがとうございます。認めたくないとお思いの方も居るかとは思いますが、Saint Snowの印象はやはりダサい。









……「ダサい」って果たして悪いことなのでしょうか???





 ここからは思いっっっっきり価値観をぶん投げます。まずはいきなりですがこの動画。


 そう!つまりはそういうことなんですよね!!分かって頂けた方、ありがとうございます!!伝わった方とは是非ともお会いしたいものです。お酒飲みましょう!(私は全く飲めませんけど!)

 ブログなのに動画貼っつけて終わるわけにもいかないので続けますが、この曲だからとか、この動画での歌ってる歌詞の意味が、とかでは無いのです。汗だくになって歌ってる姿、寝転がってギターを弾いている姿、カッコいいでしょう!
 ……と思って頂ける方も居るとは思いますが、暑苦しいと思ったり、うるさいと思ったり、必死こいている姿がダサいと思う方も居ると思います。

 この動画のサンボマスターというバンドは、デビュー当時から「君はいた方がいいよ」や「あなたといきたい」。ときにはもっと直接的に「死ぬな!生きろ!!」というような、聴いている方の存在を肯定する歌詞や、MCといったパフォーマンスを今も続けています。言い方を悪くすると、ほとんどがそういう曲ばかりです。そういう曲ばかりをずっと暑苦しく、傍から見ればダサいと言われるような姿で歌い続けています。

 でもそこには、ダサい姿を誰かに届いてると信じて続けていく「ブレない姿」もあると思います。自分たちなりのポリシーや信念を持って続ける「ダサさ」はもはや誇れるものではないかと僕は思うのです。

 毎度毎度の想像の域ですが、例えば自分の行うことを誰かに「ダサい」と言われたとしたら、それは相当図太い人でない限り、非難されていることに本人は気づいていると思うんです。
 でも非難されたからと言って、止めるつもりは毛頭ない。これが正しいんだと信じているし、自信もあるから。だから全力でそれをやってのける。笑われたって、後ろ指を指されたって良い。それでも続けている自分がいる。
 と言ったとはいえ、もしかしたら間違ってしまっているのかもと不安になり、折れかけた日もあったのかもしれない。でもここまでやってきて引き返すのもしたくない。これはもはやただの意地なのかもしれない。
 これしかない。これしか出来ない。でもこれだけで充分だと信じたい。そんな気持ちが見え隠れする「ダサさ」には魅力が詰まっていると思います。

 僕の思う「ダサい」の魅力、伝わりましたでしょうか……?もちろん言葉の意味そのままでは悪口になりますが、もう少しだけその「ダサい」姿を晒している理由を考えてみると、意外とその姿が格好よく見えたりするかもしれませんよ。
 (まぁ当たり前ですが、誰かに迷惑をかけた「ダサい」行動は、どのような信念があるにせよ、誰かに迷惑をかけている時点でダサい、ダサくないの話の次元では無くなりますけどね)

 最後になりますが僕は「ひとつしかないけれど、そのひとつさえあれば良い」と感じさせる、ある種不器用な「ダサさ」が、好きだということにSaint Snowの姿をきっかけとして気づくことが出来ました。

 Saint Snowのゴリゴリのロック調から理亞のラップを織り交ぜるという曲展開は、これから発表される1stシングルでもきっと聴くことが出来るでしょう。だからこそ聴いた後にこう言いたい!

「うーん!ダサいなぁ!でもそこが良いんだよなぁ!!」




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