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伊豆 菖蒲沢海岸でビーチコーミングをしてみた
旅先で海を見てしまうと、凍える寒さの真冬だとしても波打ち際をギリギリ攻めて、なんかよさげな綺麗な石や貝殻ないかなと探して思った以上に高い波に襲われて尻までビショビショになるタイプのノダです。
夏場なら油断するので高確率で足を滑らせ転倒してビショビショ率アップ。
旅の想い出にといい感じの貝や石を拾って、最初は棚に飾るけど、だんだん持て余して、最後は捨ててしまうまでがワンセットです。
貝磨きを思いついたのはその延長かも。
綺麗な貝殻や石ばかり目を向けていたのですが、海岸にはそれ以外のいろいろな漂着物があるんですよね。
鉱石、ガラス、骨、陶器、プラスチックなどなど
長く波にさらされて、角が取れ丸くなったそれらを拾って集めることをビーチコーミングというのを最近知りました。
ガラス破片はシーグラスとも言われ、色や形によっては高値がつくとか。
なにそれやってみたい。
なんかいいかんじの石拾いしない?
よりビーチコーミングしようよ!の方がオシャレっぽいし友人を騙し…もとい誘いやすい。
友人に『ビーチコーミングしようよ』と声をかけた。
友人は具体的に何をするか検討つかなかっただろうけど、海辺で波と戯れながらなんとなくいい感じの遊びをすると思ったのか、二つ返事でいいよーーだった。
海岸で石拾いだとは思うまい。
道連れ…もとい同行者は決まったので、次は採取しやすいビーチの選定だ。
せっかくなので綺麗な石を拾えないかなぁと調べたところ、なんと伊豆にはアメジストが拾える海岸があるとか。
アメジストは紫色のクォーツ(水晶)のこと。
東京上野の国立科学館で開催されている特別展「宝石 地球がうみだすキセキ」会期:2022年2月19日(土)~6月19日(日)では
巨大なアメジストのジオード(石内の空洞に結晶ができた球状の鉱物)が展示されています。
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水晶など綺麗な鉱物は鉱山でしか採掘できないと思っていたので驚きです。そうかあれも石の一種なのか。
伊豆半島の菖蒲沢海岸
アメジストが拾える海岸は静岡県伊豆半島の菖蒲沢海岸です。
最寄り駅は河津桜が有名な静岡の河津町の河津駅。
Googleマップによると東京からは車で3時間くらいらしい。
日帰り旅行としてはギリギリの走行距離か。
台風明けの日、干潮時間前に到着するように行ってみました。
かねふくめんたいパーク
道中、かねふくめんたいパークでトイレ休憩と早めの昼食を取った。
なぜここにめんたいパーク?と若干思いつつ興味本位で館内に。
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かねふくの明太子はうまみを感じる丁度良い塩梅の辛さで美味しい。
かねふく再評価!
ちょっとかねふくって高いなぁとイメージで、いつもノーブランドの徳用訳ありパックばかりを買っていたのですが、味が違った!
ごめんなさい、かねふく!次からはスーパーでも買うよ
道の駅 伊豆ゲートウェイ函南
めんたいパークの向かい側にあるのが道の駅伊豆ゲートウェイ函南
道の駅では、和菓子、洋菓子を必ずチェックします。
製造者の住所を確認してこの地でしか食べられないお菓子を買うのです。
今回は成川さんが作ったよもぎ餅。
弾力あるむっちりとしたお餅で、噛むとふわっと広がるヨモギの香りと味。
三日経っても柔らかい弾力をキープしていました。とても美味しかった!
次来たときもこれは買う。
天城越え
道中、あの名曲の舞台、天城山を通過しました。浄蓮の滝の看板を見かけたので立ち寄りたかったのですが、時間が押し気味だったので今回はスルー。
天城の山道は中央車線があり、道路幅があるので運転が難しい道では無いのですが、カーブは多く、坂が長く続きます。免許取り立てな人や、サンデードライバーな人には厳しいかも。地元車が背後に連なると焦ってしまうので、そんなときは車を路肩に止めて先行してもらいましょう。
菖蒲沢海岸に到着
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SAや、道の駅にのんびり寄っていたら、予定時刻を大幅に遅れて菖蒲沢海岸についた。3時間でつくはずが4時間半もかかった。
菖蒲海岸は、駐車場トイレ完備。
駐車場代1,000円を渡り舟受付所のお兄さんに払います。
掃除が行き届いたとても綺麗なトイレでした。海辺でこれはありがたし。
ビーチコーミングが密かに流行っているから、同好の士がいるかもとドキドキしていましたが、海岸遊びの人は誰も居ません。あれれ。
我々以外の数人グループのお客さんは全員ダイビングスーツ着用して、係留した船に乗り込んでいく。丁度出航するところらしい。
レッツ石拾い!
誰もいないなら取り放題じゃないか!とうきうきと駐車場から海岸におりると……そこは予想以上に一面の石。しかもけっこうな大きさの
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砂浜じゃない、石浜だ。砂に混じって石が転がっているかと思いきや、全てがいい感じの石なのです。
『えっ思ってたのと違う……』
呆然とつぶやく友達を無視、ベースキャンプになりそうなところに持ってきた荷物を置く。
宝の山じゃないか!
菖蒲沢海岸で採取できる石は
瑪瑙(メノウ、アゲート)、石英、アメジスト、そしてなんと金!
わたしも友人も、鉱石はまったく門外漢なので、石のどこを見てなにを採取すれば良いのか判らず。
『なんかいい感じの石』を拾えと、友人にビニール袋とざるを渡して、わたしは波打ち際を攻めるため、岩に足をかけた。
石拾いに必要な道具
・拾った石を入れるビニール袋
・長靴
・水分補給用の水筒(自動販売機あります)
以上三つ。
石を割るためのハンマーとタガネを持って行きましたが、要領が悪いのか力が足りないのかヒビ一つ入りませんでした……。
石だらけの足場が悪い海岸なのでサンダルだと怪我をするかも。素足は絶対にダメ。
マリンシューズも持っていったので履いてみましたが、安物だからか薄いゴム底にダイレクトに小石の形状が伝わり、常にツボ押されているようで痛かった。
すぐに長靴に戻した。
おやつのパイナップルサンドを食べる
クーラーバッグに入れて持参したmamigeさんレシピのパイナップルサンドを頬張ったのち、本腰を入れて石の採取を始める。
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クリームにも果汁染みてパイナップル感が増し増しで美味しいです。
たっぷり二時間以上、途中当然、ノダは足を滑らせて海中に尻餅をつき、びっしゃびしゃになったけど、怪我をすることなく採取を終える。
なんかいい感じの石を選りすぐってコンビニ袋(小)に詰め込みタイムアップ。
菖蒲沢海岸には結晶が出来た石英がゴロゴロ転がっています。
ありすぎてあれ?普通の河原の石もこんな感じだったっけ?と錯覚しそうですが、多摩川の河川敷の石はここまで色とりどりではないので、やはり菖蒲沢海岸は特別だ。
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白っぽい石は石英。
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赤いのはプラスチック片。
赤のシーグラスはとても珍しいそうです。
もしこれがガラスだったら、初ビーチコーミングで大金星だったな
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赤い石はジャスパー(碧玉)の可能性があるかも
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石と石の間に石英脈が挟まれてて可愛い。
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白い石は石英。石英の透明度が高いものが水晶になります。
ライトで照らして光が通らなかったら、白瑪瑙の可能性もあるかも。
茶色や緑の色がついたものや、ところどろこグレーな石英が数多く落ちていました。
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キッチンハイターやカビキラーで洗浄したけど、色は落ちず
茶色や緑は汚れでは無くて、石の成分のようだった。
これらの石を拡大すると
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キラッキラと光ります。LEDをあてるとランプシェードのようにぼんやりと光を透過して綺麗。
アメジストは見つけることができなかったけど
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石英らしき部位に所々紫色が混じっている
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赤沢日帰り温泉館
帰りは菖蒲沢海岸から車で30分の赤沢温泉で、採取のため長時間中腰だった疲れを癒やします。
入館料大人
【通常期】大人(中学生以上)1,600円
小人(4歳~小学生) 850円
【繁忙期】(年末年始・GW・お盆・連休)
大人(中学生以上)2,000円
小人(4歳~小学生)1,000円
入館料 200円オフクーポンがあるので検索してみてください
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マッサージと温泉で運転の疲れを癒やしてから帰路につきました。
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高速に乗る前の最後の道の駅 伊東マリンタウン
マリーナ併設、遊覧船などレジャーが出来る大型道の駅です。
楽しみ一杯ありそうでしたが、18時頃に到着すると、売店は一店のみしか開いてませんでした。
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海岸鉱石採集は採取で遊び、家に帰ってからも眺めて楽しむ、文字通り一石二鳥の娯楽でした。
また採りに行くぞー。