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台風直撃☆伊豆大島7泊8日の旅
台風シーズンの伊豆大島への旅は運が試されます。
どれくらい試されるかというと、こちらの写真を見れば一目瞭然。
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台風直撃すると船が出ない。
正確には、出航は出来るけど
荒れた波のせいで船が港に接岸できなくて乗降ができなくなるのです。
もしなんとか大島に渡ることができたとしても、東京に戻る便が欠航という罠がある。
三年前、わたしと高河さんは台風シーズン&直撃コースの伊豆大島に7泊8日の旅をしてきました。
わたしは良いような悪いようなどっちつかずの運の持ち主だったので、
出発二日前に新たな台風発生情報には焦りました。
当日は家を出る前に東海汽船のHPで運行状況を最終確認。
欠航情報なし。今回は旅運が良い方をひいたかも?
ちなみに高河さんは絶対に船は出ると信じていたそうだ。
流石だ。
伊豆大島への行き方
東京から伊豆大島までの渡島ルートは全部で三つ
①調布から飛行機(25分)
②浜松町駅竹芝港から大型旅客船 22時発翌朝6時着(8時間)
③浜松町駅竹芝港からジェット旅客船(1時間45分)
船酔いが酷い人に朗報!乗り心地は新幹線級、揺れないジェット船
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今回の旅行で利用したのは③ジェット船
東京から伊豆大島への船は、JR浜松町北口から徒歩10分、竹芝客船ターミナルから出港します。
8時20分船は予定通りに出発、しばらくすると船内にジェット飛行機のエンジン音の如く、轟音が。
船は1分間に180トンの海水を取り込みながら、後部から一気に吹き出し揚力を得て、海面から浮かびます。
海面に船底が接しないから波の影響を受けません。揺れ具合は新幹線と同程度。
43ノット約時速80キロの高スピードで海上を滑るように進んでいきます。
窓から見える海面はとんでもない大波だったけど、船酔いすること無く無事に大島岡田港にたどり着きました。
ノダは遊覧船乗船後10分でリバース、高河さんはバスでリバースする強めの乗り物酔いコンビです。
ジェット船は快適な船旅を約束する、我ら船酔い二人組にとって救世主的な船でした。
台風来てるけど、なんとかなったじゃーんと伊豆大島第一歩を踏み出します。
じつはなんともならなくなった可能性をこの後知ります。
東京から大島へ出発できた船はこれが最初で最後の便だった。
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出発日が翌日だったら全便欠航
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高河さん…運つえぇぇ……
台風の岡田港
ファースト大島フードは岡田港『一峰』で大島名物べっこう丼。
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しっとしとしたピリ辛の刺身が白米に合う。
トコブシの煮付けがアワビのような食感で美味しい。
台風でシャッター店が多い中、店が開いててとても有り難かったです。
暴風の中、港の商店街を歩いていたら、よく見るテレビの台風中継のように、傘が裏返って吹っ飛んでいきました。
慌てて回収、傘を畳みながら当たり前のことを思い出した。
台風の時は、危険なので外を出歩いては駄目。
ということで寄り道せずにさっさとチェックイン。
台風が過ぎるのをホテルでおとなしく待つことに。
大島温泉ホテル
7日間、三原山中腹の大島温泉ホテルに宿泊しました。
ホテルまでは船の接岸港から無料送迎バスがあります。
船が全便欠航となった台風直撃の前日に大島に上陸することができたという運を引き寄せたけど、
ホテルの温泉設備が壊れて、大浴場含めて全室お風呂が使えないというアンラッキーを引き当てました。
復旧工事は諸事情で未定。最悪滞在期間中使えないとの説明が。
温泉自慢のホテルなのになんてこったい。
代わりに毎晩山を下りて『愛らんどセンター 御神火温泉』で入浴することに。入浴料はホテル負担で送迎バス付きで助かりました。
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ホテルが温泉汲み上げ場所に近いから出来る事らしい。
島のほかの温泉施設は湯送中に冷えた温泉水を再沸騰しているとか。
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テーブルに用意された椿油鍋に、自分たちで好きな食材を入れて揚げる、要は天ぷらだ。椿油で揚がった衣はサクサクと軽い口当たりで、油切れも良く、いくらでも食べられた。なんとなくヘルシーな気分になるので罪悪感無くモリモリ食べられた。 刺身はぴりっと大島辛子醤油でいただく。 箸休めの雲丹椎茸がかなりうまい。ご飯が進む系の佃煮だ。
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早朝ホテル露天風呂からの景色がこちら。
三原山、山頂まで見渡せる絶景、雄大過ぎます。
日帰り入浴ができるので、登山を終えた後ホテルに立ち寄って
汗を流してみてはどうでしょう?
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格安1週間滞在プランだったので、室内清掃が入らなかったのです
噴煙見える活火山 三原山
台風直撃の三原山
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晴れた日の三原山
台風シーズンだったけど、1週間の長期滞在は良かったです。天気の良い日が必ずあるので。
おかげでこんな素晴らしい景色を見ることが出来ました。
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再生の道
大島温泉ホテル駐車場からの三原山火口を目指すルートを再生の道と言います。
海底火山が噴火して溶岩が吹き出し堆積して島が形成される。
岩だらけの島に、緑が生まれ、林になり、森ができていく。
再生の道はこの過程を実際に目にすることが出来る道です。
ホテル食堂で牛乳を一杯だけもらって出発前の一服していると、顔馴染みになったスキンヘッドのホールスタッフさんが心配して本当に大丈夫?コーヒーも飲んでいきなよと声をかけてくれました。
この辺りはホテル以外朝食を食べる場所が無いから食いっぱぐれると夕食まで飯抜きになってしまうのです。
優しいなぁ。
三原山登山ルート『植物再生の道』はホテルの駐車場端から始まります。
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山が噴火すると、噴き出した溶岩と火山灰によって一帯の緑が消失します。再生の道は破壊され尽くした大地が再び緑を取り戻し、生命宿る大地に戻るまでの課程をリアルに目で見て、肌で感じることができるのです。
最初は蔦が生い茂り、駆け抜けるリスの姿を見ることができる青々とした木々の間を進んでいきます。
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前日までの雨で足下の土はぬかるんでいました。
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水たまりに突っ込んでしまいました。
この細い木々たちが太く逞しく育ち、いつか大きな森に生まれ変わっていきます。
1キロほど歩くと、木々のサンシェードが無くなり、森になる前の低木の草木地帯に入ります。
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大島に来てから初めて太陽かも。
日差しが目に刺さる。
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休憩スポットを見つけたので、テーブルに、イワタニの携帯カセットコンロをセットする。ホットサンドメーカーにハムをパンで挟んで焼いて食べました。おやつはベーカリー ペルルで買ったあんパンに大島バターを挟んで焼いた『あんぱんバター』
普段BBQに慣れていないので火加減が分からず、微妙に焦げてしまったが出来映えは上々です。
熱々のホットサンドを頬張りながら、沸かした湯で入れたネスカフェゴールドブレンドを飲む。
三原山の青空の下、爽やかな空気の中で食べるサンドは格別でした。
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低木地帯の次は、溶岩が冷えて固まってできた岩だらけのジオロックガーデン。
緩い勾配だけど、足下にもごろごろ大小の岩が転がっています。
うっかり足を滑らせ転んだら、ゴツゴツした火山岩に皮膚を削られ大けがをするのでここは慎重。
私の買ったばかりのコンバースはここで破れて穴が空きました……。
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岩と岩の隙間に根を下ろしている小さな緑は『ハチジョウイタドリ』。
イタドリは土がなくとも岩盤に根を張って育つ、生命の先駆けとなる植物パイオニアプランツと言われています。
鳥の糞に混じったり、風に乗って落ちた先駆植物の種が成長し花咲き枯れて、芽吹き、また枯れてを繰り返していくうちに、大地に落ちた葉が分解されて堆積し土となっていく。
再生の道の森はイタドリが長い年月をかけて作った土壌の上にできています。
山頂火口をぐるっと一周することを『お鉢巡り』といいます。
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深さ二〇〇メートルの火口を覗くと肉眼で火山活動を見ることができる。真っ赤に焼けたマグマとか怖いものはないので安心を。
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地下深くのマグマに温められた水分が蒸発して、岩地から白煙の蒸気が見えます。
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三原山はゴジラが火口に落ちて終幕し、
また火口から復活した舞台でもあるので由緒ある『ゴジラ岩』なのだ。
記念撮影スポットは、ゴジラの頭の形をした溶岩。昭和59年に公開された映画『ゴジラ』はゴジラが三原山火口におちて終幕となる。
この岩はその2年後昭和61年の噴火で誕生し、ゴジラファンの聖地になっているとか。
裏砂漠
三原山に大変感動したので、裏砂漠ルートで山頂を目指してみようかと考えました。
再生の道は登りやすかったし、砂の平坦な道なら楽勝だろう。
これが大変甘い、ルノアールのココアのように甘い考えだということを直ぐに思い知ることになりました。
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TBSのドラマ『ペンディングトレイン―8時23分、明日 君と』のロケ地にもなったのが『裏砂漠』です。
日本地図で唯一砂漠と表記されている場所です。
砂漠というと、なんとなく穏やかな砂丘をラクダに乗ってゆっくりと進むイメージがあります。
大島でも昭和初期の頃はラクダとロバが飼育され、観光が出来ました。
が、この日、目の前のこの裏砂漠は違いました。
暴風吹き荒れる危険地帯でした。
軽くて体力がない人だったら、飛んで行ってしまったんじゃないかしら
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黒っ!思っていた砂漠と違う!
溶岩が固まって出来た広大な岩石地帯がそこには広がっていました。
砂漠の定義は年間降水量250ミリ以下、砂や岩石の多い土地の事ですが、裏砂漠は雨は降るが生物生存が過酷な環境という意味の砂漠です。
ところどころに先駆植物イタドリが突風に負けじと大地にしがみついている。健気っ!
強風と小雨とガス発生のトリプル悪条件で景観を楽しむ天候の日ではない。とりあえず展望台を目指します
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積み上げた石に立て看板だけの『第一展望台』を発見。山登り初心者の我々、思っていた展望台と違うっと驚愕する。建物じゃない!
第二展望台もこれかなぁと、ビュービューと強風の中丘を目指して歩き出す。
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油断すると転がり落ちそうな急勾配ともろい岩石の足下。
裏砂漠を舐めていた。これは穴が空いたコンバースでくるところではない。
防風林など遮る物がないからストレートに風の暴力を受けるのです。
後ろを歩く高河さんの声が聞こえない。いくらなんでも吹き飛ばされないだろう、お互いそこそこ重量級だしとよろめきながら踏み進みます。
今日ほど自分の太ましい体を頼もしく思ったことはない。
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300メートルをなんとか踏破。第二展望台にたどり着いた。
うむ、ここも看板が立っているだけだ!納得理解撤収!
霧のおかげでなにも見えず。微妙な達成感を得て、半泣きで下山しました。怖かった!転げ落ちて骨折するかと思った。
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火山博物館
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ジオパーク認定ガイドさんが一緒に館内を回って三原山火山活動をわかりやすく説明してくれます。
三原山は40年周期に噴火する活火山。
前回の噴火は1986年11月21日。当時、小噴火を繰り返す三原山はエンターテイメント化して、噴火口を一目見ようと観光客が押し寄せたそうです。その後大噴火が起きた。むかしどこかで、三原山全島避難というニュース映像を見たような覚えがある。あの三原山のことか!伏線回収のような記憶の合致感。
ちなみに1万人の島民および観光客は、大噴火翌日の22日朝までに全員が怪我なく避難したとのこと。奇跡!。
入館料は五〇〇円。
予想外の満足感を得ることが出来る、とても勉強になる博物館なので、時間がある方は是非、三原山に登る前に足を運んで欲しい。
場所は元町港のすぐそばだ。
巨大バームクーヘン
大島名物のバームクーヘンと言えばこれ
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大島外周道路工事中に見つかった、自然に出来た高さ約24メートル、長さ630メートルの断層面。
落石注意ポイントなので、適度な距離を持って見学を。
大島といえば椿油
椿は強い北風から家屋や畑を守るために防風林として植えられました。
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この椿の種を集めて作られた天然の椿油が、島のあちこちで販売されています。
阿部森売店
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元町港にはここでしか購入できないレトロ瓶に入った阿部製油所の椿油を購入
大島椿製油所
ヘアケア製品でおなじみの『大島椿』の直営店です
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黒い砂浜
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大島グルメ
島京梵天
波浮港から歩いて文学の散歩道を登ったところにお店があります。
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鯛焼きで有名なカフェ。店内は昭和風なレトロを感じる佇まい。
急な階段を登って一汗かいたところに流し込むアイスコーヒーがとても美味しいです。
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鵜飼商店
波浮港のコロッケ屋さん。
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Chalon
イートインが出来る大島のケーキ屋さん
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ここでケーキを買ってホテルで誕生日を祝いました💞
かあちゃん
元町港の漁師飯屋
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ぶらっとハウス
大島空港そばにあります。
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『ぷらっとハウス』は地元農家の新鮮野菜販売がうりですが、4時近くの来訪だったのでほぼ商品は売り切れ。
名物ミルクジェラートを食べる。高河さんは青唐辛子みるくジェラートをいたくお気に召したようだ。珍しい。アイス嫌いなのに。
大島公園動物園
大島公園動物園は入場が無料。園内は広く、動物たちがのびのびとくつろいでいます。
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レトロなデザインが素敵。
お気に入りすぎて、着倒してヨレヨレになってきたので次回もまた買う!
最初は島に一週間?何するの?と疑問だったけれど、時間に追われずその日に行ける場所に行くのんびり旅行はとても楽しかったです。
高河さんは今回の経験を踏まえて、一泊二日のみっちりスケジュールを組み立てて大島満喫ツアーを試してみたいとか。
わたしは椿油の絞り体験をしたいです。
また伊豆大島に遊びに行けますように!
旅LOG動画も作ってみました
臨場感溢れるジェット船のアナウンスをお聞き下さい
とりあえず出来たとこまで……