見出し画像

【後半】🐱野良猫がいない風景は幸せか? 私的どシロウトな地域猫活動🐈

その後の私の素人猫活は、引き続きその周辺の店に聞き込みなどリサーチ(個人的にサービス利用時にそのお店のスタッフに尋ねるなど)しながら、野良猫の情報収集をしている。
とある美容室の店裏に餌やりで集まる猫たちグループ、またとあるブティックの人がオープン中に餌やりして集まる猫たちグループと、ナワバリ別にニャンコ団体がいるといったことも新たに知り、その猫たちにどなたが『餌やりさん』をされているのか等も分かってきた。
個人経営でお店を出してる方が多いので、皆さん猫活は公にでなく、ちょこっとコソッと、仕事の合間に手際よく、猫達のお世話している感じ。
今後も定期的に巡回(勝手にノラ猫探し)をしながら、そんな皆さんの猫交流の流れを邪魔することなく、餌や物品の寄付が出来たらと思う。

ちなみに、先日のキャバレー街のボーイのお兄ちゃんから、ある猫が以前、どこか他県から来た人が車でやってきて、連れて行ってしまった…という話をしてくれた。飼い主を名乗り出たのかと思いきや「なんか、猫カフェをやってるらしいんですよ」と教えてくれた。
う~ん、ちょっと誘拐じみてる感もあるけど、野良だからね。その子が幸せになったなら良い。かわいい猫だったのだろうか。可能なら他にも仲良しさんがいたなら、その子も一緒に連れてって貰えたらなお良かった。

そうこうして、何度か猫エリアに足を運んで猫達を観察してみると、ここの猫たちに痩せっぽっちはおらず、かっぷくが良い子が多い。
写真こそ撮れなかったが、あるシャム猫が1匹いて、一見して通常のスレンダーなシャムに見えないくらい丸々と太り、ダルマさんみたいな体系になっていた。
あれ?むしろダイエット必要?…と、思わされるメタボ猫ちゃんもいる。
だから私がわざわざこれ以上、餌やりさんへ餌を渡す必要性は無いのかもと思い始めていた。
で…あるならば、腎臓病や尿路結石症に配慮したフードとか、シニア用の機能サプリが含まれたおやつとか、猫ミルクや軟水のミネラルウォーターなど、健康維持に役立つものを持ってってあげたいと考えている。

差し入れの猫缶など、餌やりをしてくれているお婆さんのお家へ置いてきた先日のこと。
その夕方、私はお休みだったし、飲み屋街なのを言い訳に、早めの晩酌をある居酒屋で一杯やって帰ろうとしていた。
ハイボールを頼んで居酒屋のテレビを見ていたら、近くの席で飲んでいた男性が手持ち部沙汰そうに、私に話しかけてきた。
ひとしきり世間話をし、いつもこんな時間に飲んでるの?と聞いてきた男性へ「ひとり猫活を始めて、猫ちゃんらの餌なんかを配ってきた後なんですよ。」と言うと、男性は急にトーンダウンし「…ああそう…オレ…猫はキライなんすよね…」と言う。
そうかそうか、残念だけど、良いお友達にはなれなそうだね。
でもせめて、猫をイジメたり、邪険に扱ったりはしないでね。
私はその後、もう一度猫たちの餌場を見てから帰ろうと決め、その席を早々に切り上げて店を出た。
猫を愛する人達ばかりではない、それをあらためて認識。

うちの夫の取引先のとある社長さんも、事務所の近くにたまにやって来る野良猫に餌やりをしているとのこと。
しかし、職場がテナントビルなため、猫がうろつくのをよく思わないビル内の利用者さんもいて、社長さんは「猫に餌をあげないでください、建物内がオシッコ臭くなる。」と注意されたらしい。
その時は、猫に餌付けする社長さんがもろに迷惑顔をされ、自分自身までも害悪扱いされた気分になり、また猫をかばおうという気持ちもあいまって、その相手に強めに何か言い返してしまったらしい。
うちの夫はその社長さんに「どうであっても、そういった人たちと対立してはいけないですよ。」と伝えたそうだ。
もしビル内のコミュニティが険悪な雰囲気になって、社長さん自身も居にくくなると仕事に支障が出るうえ、助けたいその猫にもかえって風当たりが強くなってしまうかもしれない。
地域猫のえさやりも、地域の全員が微笑ましく見守っている人間ばかりではないのだ。
本当にそれをわかってる中で活動しないと、逆にそれが災いして、猫たちを守ることが出来なくなってしまう。

日本ではまだ地域猫に関しては、市区町村はTNRを実施しサクラ猫を増やすことまではしているが、そのあとの野良たちが街中でどう生活するかに関してはノータッチ、もっぱらボランティア団体へその大きな動物愛護の役割りを任せっきりにしている。

猫を愛し共存したいと思う人々が、自主的に「餌やりさん」として水面下で実施しているこのアクティビティは、まだその位置付けにも考え方もそれぞれで違いがあるから、みんな一緒に一丸となって…とは行かない部分があるようだ。

早く動物先進国のように公認された中に一貫性のある、地域猫に関するルールやインフラ整備が日本でも実施される日を願いながら、今日も野良猫は街に生きているのだから、それまで私はデリケートに動きつつトラブルを回避し、出来ることからコツコツやるべきなんだろうと思った。

追記…
地上波で『ジュラシックワールド』が放送されていていた。
皆様もご存じのように、既に滅びた恐竜をDNAから復活させ、それが現代の人類が手をつけられないほどに暴走してしまう、その末路は。
ここで今、その映画の評価や感想を言いたいのではない。
今この小さな猫たち、そして犬たちや、他の動物たちペットに関しても、これと同じことが言えるのではと、そう感じながら見ていた。
人間自身が生み出してきたものが手に負えなくなり、それを人間の都合でその生命を滅ぼそうとしたり、人間の都合でその生命を金儲けに道具のように利用したり…同じ構図にしか見えない。
映画の中にも種を超え、恐竜たちを愛し、命がけで保護活動をする登場人。
映画ごとでない、今ここにあるペットたちの問題として拡大された話。
恐竜とそのサイズは違えど、犬・猫達との共存と根本的に何が変わろうか。
私が愛してやまない、ハムスターだってそうだ。
れっきとした哺乳類で、この地球で生きる権利を有している。









いいなと思ったら応援しよう!