～ハムスターぐらし～ 飼い主のつぶや記.｡oO スノーくんがイケハム王子に変わるまでの話
２０２０年〇月〇日の記
スノーくんはゴハンもおやつも、好き嫌いなく気持ちよく食べてくれるハム君なので、サプリや薬を与えたい時にもこれは大変助かっている。
ダイエット期間に馴らした野菜も好きでモリモリ美味しそうに平らげてくれるほど、彼は健康優良児（？）である。
それが功を成し、お相撲さんみたいなシルエットは消えて、スノーくんは今すっかりスレンダーになった。
身軽になったら、スノータワー以外に回し車もお気に入りとなって、ブンブンと喜んで駆けるようになったため、走り過ぎてか留守中に一度、車が軸から外れてたから直しときましたからと、ペットシッターさんから連絡を貰ったこともあったほど。
メタボ解消での効果は他にもあったかもしれない。
スノーくんは下痢をして心配だったことがあったのだが、診察に行った翌日か翌々日に、もう普通に回復してゴハンを食べていたり、もしかして免疫力なんかも上がったのかもと感じていた。
痩せる本来の目的だったお見合いは、以前すでに述べた通りの結果ではあるのだけれど、私はスノーくんなりに、この経験を経て社交性を意識したり、男っぷりもあげて、より成長したと思っている。
今になって思い起こせば…スノーくんは本当に頑張って、彼なりに努力してくれて、現在のようなナイスなイケハムとなったのだ。
スノーくんは我が家に来た当初、ひとつ問題があった。
ハムレディたちとお見合いすることになる、それより少し前のことである。
それはスノーくんの性格もあるかもしれなかったが、主には夫の正しくない飼育のやり方が彼に影響し「人間は自分に嫌なことをする存在」とスノー君に思わせてしまったのが、大きな原因と思う。
スノーくんはその頃あるタイミングから、私たちが手を近づけると、飛びかかるように噛み付いてくるようになった。
元々興味のあるものには、ちょっとカプッと甘噛みするようなところはあったけれど、でも、私達人間には違う…かなりマジ噛みでやってきた。
とくに人の指や手、それはもう彼には天敵のようになってしまったようだ。
そして、夫に関しては、その声や匂いで判断してるのか…彼がスノーくんのケージを覗き込むと、スノーくんは激しくギーギー言って、手を広げ威嚇。
夫は自業自得だか、スノーくんが不憫だった。
餌やりの時やトイレの砂替えの時は、私たちはスノー君が近くに来ない間に、素早く作業を済ますしかなく、とてもじゃないが彼に手乗りなどしたり、触れ合える状態でく、それ自体が彼の不安を煽るばかり。
スノーくんとしても、また何されるかわからないという怖さの中で必死だから、普通の軍手やゴム手袋の上からでも、ガッツリ噛んできてけっこうな痛さ。
ゆえに、ちょっと留守の際にペットシッターさんを頼む時も、スノーくんだけは厳重注意としてその事を伝え、万一アナフラキシーショックなど起こらないよう、過去にハムスター飼育経験がある人だけを選んで、必ず手袋をしてのお世話するよう依頼していた。
そうしてるうちに、私はスノーくん用にしようと考え、別途にネットで牛革の分厚い手袋を見つけて購入し、それをつけてお世話することにした。
これなら厚みがあって硬いし、例え噛まれても、前みたいに手に歯形がついたり血が滲む…なんてこともない、優れものである。
私もスノーくんに嚙まれることに怯まず、落ち着いた態度で接することが出来る。
すると、それを境に予期せぬことが起こった。
スノーくんが手を入れても、飛びかかってくることが減ってきたのだ。
手袋に齧りいても痛くないのは厚みのせいだけでなく、スノーくん自らがゆるく噛んではすぐ止め、前みたいに思わず手をブンブン振りたくなるほど（でも、コレ絶対しちゃいけないので、口を外してくれるまで耐えるんです！）の食いつき方ではない。
あれ？どうしたんだろ？と思いながら、数日が過ぎる中、私はスノーくんが手袋をクンクンはするが、もう噛むことがなくなってると気付いた時、にわかに驚いていた。
そこで私は試しに、ある日スノーくんの鼻の下あたりで手のひらを見せ、その手袋の上におやつを置いてみた。
すると、スノーくんは手袋の匂いをクンクン嗅ぎながら、その上にひょっと前足をかけて、手袋の中央に乗ってきて、おやつでなく私の方を見てる。
この時、私が内心どれだけ歓喜してたか、皆さんにはわかるだろうか？
スノーくんにはもう触れることはできないかもしれない…ここ数ヶ月そう思っていたのだから。
彼が我が家にやってきて、もう半年近く経つ。
スノーくんとこの記念すべき日を迎えられたことが、ほんとに嬉しかった。
考えてみたら、それまで使っていた軍手やゴム手そのものが、スノーくんにとって何か嫌なもの、そういう印象があったに違いない。
そんなトラウマとは結びつかない、牛革の手袋に変わったことが、この素晴らしいキッカケをくれた。
それ以降、スノーくんは私を齧ることはなくなり（たまに餌と間違えて、パクッとすることがあっても痛くない）、手乗りにもすっかり慣れてきて、私がケージを開けると、うれしそうに跳ねながらやって来るようになった。
これで私が、デレデレにならないわけがない。
ずっとツンツンされてたどころか、あからさまに敵視されていたのに、今はこんなにも懐いてくれ仲良しになれたなんて。
夫に関しても、スノーくんはすっかり忘れてくれたかのように、手袋越しに彼は夫に触れさせてくれた。
夫も夢のようだと大喜びし、スノーくんにごめんねと今更ながら詫びを入れてた。
これもひとえに、スノーくん自身にも変わろうとする勇気があったからだと思う。
これにより、スノーくんも、嫌いな人間と怯えて過ごすのでなく、新たな信頼関係の中でもうストレスのない、過ごしやすいハムライフを、自分で築いた。
私は、小さなハムスターもこうやって自分を変え、生活環境を変えることが出来るなら、人間はもっともっと出来るはずだと感じた。
私はこの頃から、彼を称えたい気持ちと、人懐こく寄ってくるスノーくんへの愛しさから「スノー王子」と呼ぶようになっている。
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🐹これからハムスターを飼おうとしてる皆さんへ🐹
★ハムちゃんは小さくて可愛いいけど、ぬいぐるみやオモチャじゃないよ。れっきとした皆さんの家族の一員としてお迎えしてあげてね。
★お子様だけではお世話は難しいよ。餌代だけでなく、生活用品とか、時には医療費も必要だから、必ず大人の協力が必要だよ。
★ハムスターは普通のネズミとも違うんだよ。砂漠のある外国からきた日本の気候には適さない、とても繊細な哺乳類だから、飼う前には必ず飼育のお勉強が必要だよ。
★ハムスターは親離れした時からは、基本的には単独飼育だよ。多頭飼いは縄張り本能が出てくると命がけのケンカになるし、メスとオスが一緒にいると飼い切れないくらい子供を産むよ。
★ストレスにも弱いから、ハムちゃんを長時間さわってはダメだよ。
★ハムちゃんと遊べるのは夜だよ。ハムスターも睡眠は大事だから、昼間はしっかりと良く寝かせてあげてね。
★出来る範囲で、ハムちゃんの本来の習慣や本能に寄り添うように、ハムちゃん自身のペースに合わせて、ふれあい遊んであけたら喜ぶよ。
★ハムちゃんはとてもキレイ好きだから、お掃除はきちんとしてあげてね。日中は避けて、夜の時間帯にしてあげてね。
★一年中24時間エアコンなどでの温度調整が必要だよ、その電気代は節約しないでね。
★ハムスターの１日は人間の１週間くらいに値するよ。だから、少しでも様子がおかしい時は迷わず獣医さんへ連れてってあげて。一時間でも早い、早期発見・早期治療が大事だよ。
★ハムスターは病気を隠して元気に振る舞う動物だよ。だから、毎日よく観察して、気が付いたら直ぐ対処してあげて。そうしないと、明日にはもうお空に行ってしまうかもしれないんだよ。
★ハムちゃんの寿命は平均2～３年と短いよ。動画でバズらせようとして、あまり無理なことをさせないでね。限られたその時間、ハムちゃん自身が望むことを尊重してあげて。
★ハムちゃんは飼われた時から、その飼い主さんに全ハム生を預けるんだよ。ハムちゃんにはあなたしか頼れるお友達がいないよ。そのハムライフを大切にしてあげてね。
🌸🌸🌸最後にもうひとつお願い🌸🌸🌸
もしハムスターを探してペットショップに行く前には、是非こちらからのハムちゃんのお迎えも一度、ご検討をよろしくお願い致します(m..)m✧✧✧良きご縁がありますように。
【一般社団法人ハムメディア】
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