世界の色 彼女のカケラ
ゆっくりとした速度の電車に揺られ、窓の外を見渡すと虹色の様な景色が眼前に広がる。
乗客は誰もいない。
駅名の無い駅で電車が止まり、扉が開いて数分たっても電車が発車しないので、明彦は不思議に思い試しに電車を降りてみた。
すると電車の扉は徐に閉まり、明彦のいるホームを後にして颯爽と旅立った。
訳の分からない現象に戸惑いながらも、無人駅のホームを降りるとそこには見たことの無い植物や動物がいる不思議な光景だった。
実際にその色鮮やかな景色をこの目で直接見ると、虹色、と言うよりは欧米の