はむくらぶ

僕が僕でいられる理由。 そんな理由が欲しくて、今を一生懸命生きようと言葉と思いを綴りま…

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僕が僕でいられる理由。 そんな理由が欲しくて、今を一生懸命生きようと言葉と思いを綴ります。 アイドル、読書、カフェ、ファッションetc…

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アイドルと僕の18.44メートル

 難波の駅で電車に乗った瞬間すぐには気づかなかった。  車内は至って普通の夜の電車で、人が多い訳では無いが椅子がよく空いている訳では無い。  電車に揺られながら無機質な車内には疲労感たっぷりのサラリーマンや、飲み歩いてテンションが高い学生の集団、スマホ片手に足を組んで座るOLの姿など、22時代の電車の相場を表した様な光景が広がっていた。    秋の楽しさを感じるには少し肌寒くなった11月の半ばは、服を着るのが楽しい季節になって、ついつい僕も重ね着をして楽しんできた。  別にオ

    • 世界の色 彼女のカケラ

      ゆっくりとした速度の電車に揺られ、窓の外を見渡すと虹色の様な景色が眼前に広がる。 乗客は誰もいない。 駅名の無い駅で電車が止まり、扉が開いて数分たっても電車が発車しないので、明彦は不思議に思い試しに電車を降りてみた。 すると電車の扉は徐に閉まり、明彦のいるホームを後にして颯爽と旅立った。 訳の分からない現象に戸惑いながらも、無人駅のホームを降りるとそこには見たことの無い植物や動物がいる不思議な光景だった。 実際にその色鮮やかな景色をこの目で直接見ると、虹色、と言うよりは欧米の

      • 準備開始しました。

        こんにちは おはようございます。 ご無沙汰しております。 前回投稿時から少しした頃、持病が悪化して3週間ほど入院し、ほかにもいくつかの病気が発生し、今やっと社会復帰にたどり着けたところです。 苦しい…まだ治っていません。 と言うよりも完治することは無い病気だと思います。(改善はしそうです。精神的な病気ではなく、内臓系です。) 食事量も随分と減りました。 体重は激減です。 着られる服が随分と減りました。 持っている服のほとんどが身体に合わないオーバーサイズになりました。

        • 好きの理由〜想いよ届け〜

          癒えない思いが胸の奥底にある もう何年も僕の心は乾ききったまま あの日2人で聴いた懐かしいアイドルソングが、街の中から聞こえて 君を忘れていたはずの僕の心を潤していく 君に言えなかった思いが、僕の心のドアを叩いてる きっかけなんていつも突然で 理不尽なことで覆い尽くされる世の中だけど 想いを伝えずに死ぬのはごめんだ ピスタチオ姉さんに聞いてみた 何年も心に隠していた想いを、伝えるのは気持ち悪いですか? いいえ、そんなことありませんよ。気持ち悪いだなんて思いません。 そう言っ

        • 固定された記事

        アイドルと僕の18.44メートル

          好きの理由〜僕の気持ち〜

          ずっと言えなかった想い 今ならなんだか簡単に言えそうなんだ あの頃君と話したことは 今でも僕の胸の中にずっとあって たった一言それだけで僕は救われるのに 今だって君のことがずっと好き 君の笑顔に救われた 見失っていた僕の方角は、君が照らしてくれた 別に何が好きってわけじゃないけど、ただ隣にいてくれるだけでよかった 僕が君を遠ざけた 叶わない恋ほど辛いものは無いんだって 君で初めて知ったよ たとえ世界を的に回したってなんて大袈裟なことは言えないさ だけどそれぐらい君を想っている

          好きの理由〜僕の気持ち〜

          ピーチ 12月17日 君の好きが僕の好きになる。

          「“つばき”って、知ってますか?」 5年前の声が蘇り、胸の鼓動が大きくなる。 向かい側のホーム、冬空に立つその女性は寒そうに、真っ赤な長いマフラーを首に巻いて、駅の大きな看板横で風を遮り電車を待つ。 あっ という声がマスクの中で漏れて、目を見開いているとも分からずに、次の記憶は階段を駆け下りる所まで飛んでいた。 無我夢中で走る足は、疲れを感じず、ただひたすらに前へと進む。 あと少し、もう少しで、そう思いながら駆ける僕の思いとは裏腹に、無惨にもホームに特急車両が到着して、

          ピーチ 12月17日 君の好きが僕の好きになる。

          我こそは「本の変態」なり!

          本を買う 今は1クリックで電子書籍も紙の書籍も直ぐに変える時代だ。 そんな時代にわざわざ書店に出向き、書籍を眺めながら買う必要があるのかと問われると、必要ないと答える人が大半だろう。 しかしそんな時代においても、わざわざ時間を割き、靴底をすり減らして、書店へ出向く人間がいる。 それが私だ。いいや、言い換えるなら、私たちは「本の虫」ならぬ、極めて少数派の「本の変態」だ。 実用書ならいざ知らず、小説や漫画なんてものはあらすじが細かくわかるネットショッピングの方が都合がいい

          我こそは「本の変態」なり!

          ss ドットスカート

           急行車両を降りると、目の前に緑に白いドットの丈が短めのキャミスカートを履いた女の子が歩いている。  今年ももうそんな季節になったのかと感じるには、もってこいの材料だ。  少しひんやりして、昼間の賑わいが嘘のように静かな夜の海で、僕達は何時間も話した。  2人して砂浜に座りながら、数年間の精算とも呼べるような話をゆっくりと話した。  別に何が悪かった訳じゃない。ただ空白が多くなると、どうしても溝ができて、埋めることが出来なかった僕たちの弱さが起因していたのだろう。  目を逸ら

          ss ドットスカート

          冬の路上と私の生き様

           深夜の片田舎の町で千鳥足で歩いていると、時々電柱にぶつかって、そのヒヤリとした冷たさが妙に癖になったことはないだろうか。  ある年の瀬の事、私は今年も例年通り酒を飲む日々が続いていた。  無論、学生時代からずっと酒は飲んでいたが、こうも派手に飲み歩くようになったのはここ最近、私が転職してからだ。  高校時代の旧友と出会い、その旧友が旧友を呼び、私たちは男女10人ほどの大所帯飲み仲間を結成した。  久しぶりの再会に心ときめいてか、結成初期のころは誰が誰かに恋に落ちるなどあった

          冬の路上と私の生き様

          夜は短し歩けよ乙女/著・森見登美彦〜読書の秋に私の読書感想文〜

          秋の夜長は楽しみたいもの できることならお酒を少し飲みながら そんな時に読んでいただきたい本がこちら 「夜は短し歩けよ乙女 著・森見登美彦」 名作かどうかと言えば名作でしょう。 私の大好きな1冊。 強いて言うなら世に出ている活字のみで構成された書物の中では圧倒的に1番好きと胸を張って言える書物。 今回はそんな物語と出会った私の物語を少しご紹介。 大学3年の梅雨の時期 人より少し遅れ、2年の途中から入部した写真部の新入部員歓迎会 その日私は素敵な諸先輩方と親交を深めるべく

          夜は短し歩けよ乙女/著・森見登美彦〜読書の秋に私の読書感想文〜

          再自己紹介〜改めまして、はむくらぶと申します〜

           という訳で今回はいつものような投稿とは少し違います。  今回、私もnote登録から一年以上が経ち、1月から開始した奇縁第1話投稿以降、自己紹介と言える自己紹介をしたことがなかったので、休養明けの今回を機に、改めた自己紹介を簡単にしてみようと思います。 それではいってみよー どうぞ! 名前:はむくらぶ(本名非公開) 年齢:20代 性別:一応非公開(文面からお察し下さい) 居住地:大阪 出生地:大阪 現在の職業:非公開(大阪在勤です) 現在の職種:管理運営・事

          再自己紹介〜改めまして、はむくらぶと申します〜

          ホワイトデーには…

          ※本小説は二次創作物です。 筆者初の完全二次創作物なので、お手柔らかにお願いいたします。    まだまだ寒い春の風が、少し空いた教室の窓から吹き込み、白いレースのカーテンがふわっと舞い上がり、冷たさに息を飲んだ。  風が無ければ少し暖かいこんな日に、授業も無いのに学校に来て。  校庭では野球部が白球を外野フェンス近くまで飛ばし、来る夏の夢と思いに心弾ませ躍動している。  1年生は白い練習着が茶色に染まり、校庭を大きな声を出しながらグルグルと走り続けている。  来月になったら入

          ホワイトデーには…

          暑中見舞いと私の現状

          皆様ご無沙汰しております。 2ヶ月半ほど、お暇を頂いておりました。 …頂いておりました。 いいえ、もう少しゆっくりするかもしれませんが。 この2ヶ月半ほど、色々とありました。 何があったのか、具体的に言いますと まず最後の投稿の少し後、6月の頭 酷い腹痛に襲われ1週間ほどダウンしていました。 実は今年の3月末より、毎月月末月初酷い腹痛に襲われ、苦しんでいました。 そして6月頭、気を失いそうなほどの腹痛に襲われ、出勤時駅のトイレに倒れ込むようにこもったことがありました

          暑中見舞いと私の現状

          少しお暇を頂戴します。

          みなさんこんばんわ。 今回は少し、ほんの少しの間お暇を頂きたいと思い投稿します。 あ、今回の投稿は物語性の無いものなので面白みは全くないと思います。 ですので、まぁただの報告と言いますか、お許しを乞うと言いますか、そんなところでございます。 えー、表題の件についてですが。 数日前、私のTwitterアカウントで呟いたかと思うのですが、私大切なことをしていませんでした。 それはですね… この半年間ほぼほぼ小説を読んでいなかった!!!!! そうなんです。 小

          少しお暇を頂戴します。

          夏服とスコール

          教室の窓から西日が差し込み、腕から溢れ出る汗が白い制服のワイシャツに滲み出て、腕と袖がへばりつく感覚は形容し難い気持ち悪さがあり、まるで蒸し地獄にでも居るような息苦しさを感じさせる。 額を乗せた右腕の痺れが指先まで届き、起こしたくない変な型がついているであろう頭を否応に起こすことになった。 予想は的中。左手でおでこをさすると凸凹とした少し恥ずかしい型が着いている。 腕の汗で湿ったB5サイズの国語の教科書には、芥川龍之介の“羅生門”のページが開かれている。 ノートを取ら

          夏服とスコール

          奇縁q

          「ここってなんでこんなに大きい鳥居が?」 「それはやっぱりあれだ。神様がおるからやろ。」 「神様?」 「おぉ。神様や。」 「神様って、お遍路か何かの?」 「そうや。根元お前来る時この辺の地図見てないんか?」 「丸亀にいた時は地図見ながら歩いてたけど…電車も乗り換えアプリ使ってたし、この辺の地図は…」 「そうか。そらここはあれや。」 「こんぴらさんや。」 「え…?ここが?」 「そうや。さっき橋渡って右に曲がったやろ。あれ左に行ったら直ぐこんぴらさんや。