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相撲に興味なしでも痺れるドラマ サンクチュアリ聖域

今年5月に公開され、今までにない相撲をテーマにしたNetflixドラマ「サンクチュアリ 聖域」。
私は、毎日Netflixを見ており、オリジナルの新しいドラマが追加されるとすぐに見る。
そんな私が、相撲かぁなんだかむさくるしいなぁと、最初のイントロの部分だけ見て敬遠していたのがサンクチュアリだ。結論、食い入るように見ていた。なんだか心がしびれた。
※以下、ネタバレは含みません。

あらすじ


主人公の名は、小瀬清(相撲の名前が猿桜 えんおうなので、以下猿桜とする)。営んでいた寿司屋を畳んで、借金を抱えている父親と、そこから男遊びに明け暮れている母親にうんざりして毎日を過ごしていた。
そんな時、体格を見込まれ居酒屋で猿将親方に「相撲はもうかるぞ~」と財布の中をひらひら見せながら、スカウトされ、お金目当てで、上京することを決意する。
東京に向かう前、お父さんがホームまで迎えにきて、
清「お父ちゃんみたいな人生は俺はおくらん」
お父さん「それでええ」というシーンは印象的だ。  

いよいよ相撲部屋での稽古が始まる。THE上下社会なので、からかわれることもしばしば。
相撲の中でも一番大事だとされる四股をふむ練習をする中、清はその意味を感じられない。
そんな中、初場所では連勝が続く。お偉いさんの前で礼をしなかったり、不思議なパフォーマンスをしたり、調子に乗っている問題児と言われる。

16連勝して調子に乗っている猿桜。そんな猿桜がある場所を経験して、相撲への向き合い方そして人間としての向き合い方も変わっていくお話。

感想

心が沸く作品に久々に出会った。
どんどんと相撲を研究し、相撲の魅力に取り憑かれていく猿桜。
スポーツでもなんでも、何かに本気で情熱を注いだことのある人間にはきっと心に響くものがあるだろう。
これをみて、高校生の頃にはずっと卓球と勉強に熱中しており、負けてたまるかという気持ちやもっと強くなりたいという気持ちを日常的に持っていた。
ただ、大学生以降ずっと魂が沸くほど、熱中できるものやその気持ちが自分の中にはなく、趣味は充実してもどこか物足りない気分でいる。
そのことをまた気がつかせてくれた物語でもある。
自分は誰かと何かの点数で勝負をしたいのかもしれない。
熱中できるものは今すぐに出会おうと思って出会えるという訳ではないだろう。
ただ、またいつか熱中できる何か−仕事やスポーツに出会いたいなと思う。

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