HCD(人間中心デザイン) #3-1 UXデザイン論
はじめに
HCDの講義内容の復習です。
#1 利用文脈が大事だよ、ということ
#2 初ワークでの学び
アウトプット時間かかってしまったな、、と思う反面、講義が進んで色々と学んでから改めて見返すと、アハ体験が得られてエモいです。
ここで学ぶことは以下の通り。
UX デザインを構成する基礎知識を学ぶとともに、UX デザインプロセスの全体を概観する。本プログラムでは、具体的な⼿法については⽅法論編や総合演習編で学ぶ機会があるため、それぞれの⼿法のつながりや位置付けについて特に⼒点を置いて解説する。
目的・狙いは以下の通り。
UX デザインを実践するために必要な知識とプロセス、⼿法について学ぶ。UX デザインでは、個別の⼿法に意識が向きがちになるが、重要なのはそれぞれの⼿法がデザインプロセス全体において、どのような⽬的で実施されるものか、つまり、⼀つ⼀つの⼿法の実践⽅法ではなく、その背景にある⽬的を理解することである。
このことを理解しなければ、新しく提案されるデザイン⼿法を追いかけるだけになり、“⼿法に溺れる”ことになりかねない。
UXDのプロセスとともに手法を色々と学びますが、その前に使う目的を理解しましょう、というものです。理解できれば自分で手法を編みだすこともできちゃうもんね。
長いので、2つか3つになりそう。
まずは登場人物すべての関係性を表したものが下の図です。
UXデザインの要素と関係性
UXデザインの位置づけとして、インプット、アウトプットを中心とした図となってます。
中央の行「デザインの実践」のために、「デザインの理論」を学び、ユーザー、製品・サービス、それらを提供するビジネス領域などの「デザインの対象領域」にうれしい体験を提供する、という理解です。
アプリであれば、インターフェースだけでなく、そのアプリによってユーザーがどんなうれしい体験するかするかということを先に設計し、デザイン制作をするということです。ポイントは、早い段階でユーザーの体験価値に着目するところです。そうすることで、制作などの工程に進んだときにもこのときに設定した体験価値に立ち返り、ブレることなく進めることができます。
上の表からアウトプットの緑線を取って、インプットにフォーカスしたものが下の図です。
UXデザインのアプローチ:インプット
矢印が減りました。まずはこの矢印の通り、必要なインプットとなる情報を収集することからはじめます。
提案する対象(矢印の元)を調査し現状把握をする。
「既存UXの把握」「利用文脈の把握」はテーマに沿って既存のユーザーがどんな利用体験をしているか、どんな利用文脈でそうした体験をしているかを把握することです。
分かりづらいですが、新しいサービスや商品をつくるときであっても、似たような体験はしたことがあるはず、だからその体験をユーザーから聞き出したり、ユーザビリティテストなどで導き出すことで既存のUXや利用文脈を把握します。
「製品・市場の把握」は市場調査も含まれる製品とサービスの現状を調査すること。そのとき、既存の製品の機能や使用しているユーザーの利用文脈なども考慮するようにします。
ちなみにビジネスからのインプットは、提供組織のビジネス戦略や組織の目標のことです。
続いて、インプットの線を消してアウトプット部分にフォーカスします。
UXデザインのアプローチ:アウトプット
左の矢印「実現する体験価値の設定」は、ユーザーにとって嬉しいこと・ものを設定する(アプリとか、サービスとか...)こと。次の「理想のUXと利用文脈の想定」は、理想とする体験、ユーザーが利用する文脈・状況を想定すること。
「理想のUXを実現する製品・サービスの制作」は、まさに製品・サービスをつくること。「UXを実現する製品・サービスを提供する仕組みの設計」は体験が量産・再生産される、仕組みをつくることです。
UXデザインの要素と関係性については以上のとおりです。
次は上記の関係性の発端となる「ユーザー体験」「利用文脈」について改めて深ぼっていこうと思います。
本日はここまで。