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バージョン情報をリポジトリに記録する | Gitをそれなりに使えるようになる vol.2

Gitではファイルやそのファイルの変更情報などを、リポジトリ(Repository)と呼ばれる場所に保存します。リポジトリとは倉庫や貯蔵所と言った保存する場所を表す英単語です。

作業用にリポジトリを作成する

リポジトリがどこにもなく、1からファイルの管理を行う時は、自分のパソコンなどに作業場所がついたリポジトリを作成します。GUIなどを使いリポジトリを作成すると、通常はこの作業場所つきリポジトリが作成されます。

作業場所に置かれたファイルがバージョン管理の対象になります。リポジトリを倉庫だとすると、作業場所はリポジトリに記録するファイルを加工する場所ということになります。

作業場所が隣接した倉庫に近いと思います。

リポジトリを作ると作業場所にしていしたディレクトリ(フォルダ)に情報を蓄積するディレクトリが作成されます。.gitという名前のディレクトリです。.(ドット)から始まっているため、隠しディレクトリになっていて通常はみることが出来ないので、まず操作ミスなどないと思いますが、誤って消してしまわないように気をつけて下さい。


記録するものを整理する

記録するには、インデックス(index)と言う場所に対象をまとめる必要があります。作業場所に置かれたファイルが自動的に記録されるわけではありませんので注意してくださいインデックスという場所にファイルを追加したり、削除したりして、記録する単位を調整します。

倉庫に入れる前に整理を行う場所がインデックスです

インデックスは作業した内容を、意味のある単位に揃えると良いでしょう。意味のある単位ごとに記録すると、一部の記録を取り消したりするGitの機能を有効に使用できるからです。

インデックスに追加することを、ステージングやステージに上げると表現することがあります。これはIT用語で前の段階を「ステージング」と呼ぶので、記録する前の段階にあることになぞらえての表現です。ツールや書籍によって表記が違うことがあるのは、こういう背景があるためです。


記録する

記録をする時は、コミット(commit)という命令を実行することで、インデックスにまとめた内容をリポジトリに保存することが出来ます。コミットを行うと、「いつ、だれが、どのファイルのどこを、どうなおした」という情報が自動的に保存されます。

記入したコメントとともに、リポジトリに記録されます

またコミットする際にコメントを記述することができます。これをコミットコメントと言います。コミットする際には、なぜその変更をしたのかなどの背景は自動的に記録されないので、そういった情報をコミットコメントに記述すると良いでしょう。

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