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【タグコレ 現代アートはわからんね】素人なりに現代アートを理解しようとした話【感想文】
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角川武蔵野ミュージアムに行った。ここに来るのは今回で二度目。
前回は図書館エリアが目当てだったけど、今回はメインギャラリーのみの見学。
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今回のお目当ては「タグコレ」。日本を代表する現代アートコレクションである(らしい)「タグチアートコレクション」の展覧会!
芸術に対する知識は皆無な自分だが、「現代アートはわからんね」という展覧会のタイトルに惹かれて今回足を運んだ。このタイトルは田口弘さんの口癖なんだとか。
現代アートどころか自分は芸術への知識が皆無だけど大丈夫かな!?!!?!楽しめるかな!?!!?!?!?!と思いながらチケット購入。
係員さんにチケットを見せ、ギャラリーに突入すると、想像以上に真っ暗でビビった。暗所恐怖症の人はダメなレベルかも。
真っ暗な廊下を歩いていくと、突如目の前に広々とした展示スペースが現れた。が、スペース内もかなり暗い。
真っ暗な中に作品とその説明文がぼや~っと浮かび上がっている様子が幻想的だった。展示方法もきっとめちゃくちゃこだわってるんだろうな~と素人なりに思った。
あと辺りが暗いので、人目を気にせず説明文をじっくり読むことができて個人的には助かった。
以下、特に印象的だった作品に対する(素人なりの)メモ
PixCell-Deer #51 名和晃平
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シカのはく製が様々な大きさのクリスタルガラスに覆われている作品。よ~く見ると大きなガラス玉の向こうにシカの体毛が透けて見える。
タイトルの「PixCell」はPixel(画素)とCell(細胞)を掛け合わせた造語とのこと。
言葉にするのが難しいけど、何というか、ガラス玉によって解像度が歪められていても「これがシカである」という事実を我々はちゃんと認識できる…みたいな所が不思議で面白いな~と思った。
導管のついた黒いセル、二つ ピーター・ハリー
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自分は抽象画に対して漠然とした苦手意識があるのだけど、この作品はなんか引き込まれた。
説明文によると、この方は現代社会のモデルを抽象画として表現しているのだとか。難しいことをなさるなァ…
でも確かに、この配管のようなもので繋がれた四角を見てると、これが家にも見えるし、回路にも見えるし、もっと抽象的に捉えれば町や国であるとも言える気がしてくる不思議。
現代社会ってウルトラスーパーシンプルにすると導管のついた黒いセルによって構成されているって言えるのかもしれない(達観)
抽象画ってぶっちゃけ「あ~どうせワシみたいな素人が見たところで何も分からんからな~ハァ~ドッコイ」みたいな気持ちでこれまで眺めてたけど、この作品は自分なりにしっくりくる解釈ができたような気がする。
無題 加藤泉
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「この本能的に恐怖や気味悪さを感じる彫刻…もしや…」と思い説明文を見たら、やはり加藤泉さんの作品だった。
SCPが好きな人間として、この方の作品を生で拝めたのは本当に嬉しかった!!!!!(加藤泉さんの作品をきっかけにSCP-173は創作された)
(権利関係でやや歪な状態になってるとはいえ)SCPという一大カルチャーが生まれるきっかけを生み出した加藤さんの作品は、広々とした展示スペース内でも圧倒的な存在感を放っていた。
この「奇妙さ」「気味悪さ」が多くの人を惹きつけてるんだろうな~マジで唯一無二の奇妙さを放ってるもんな…
世界の終わりってわけじゃない SUPERFLEX
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真っ暗な展示スペースを1時間以上練り歩いていよいよ出口…!と思いながら暗幕をくぐったらこの景色…電脳世界に迷い込んだか?って思った。
It is not the end of the world...一見希望のようにも思えるけど、説明文に「人類が滅んだってそこが世界の終わりではないという皮肉の意味も込められている(要約)」とあって「なるほどな~~~~~~~」と思った。めちゃくちゃ格好いい。
そんな感じでした!!!!!!面白かった!!!!!
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楽しすぎてお土産も沢山買ってしまった。
最後の「It is not the end of the world」があまりにも強烈だったので、思わずキーホルダーまで買ってしまった。鞄につけます。
そんな感じで現代アートを自分なりにかみ砕いて理解しようとした一日だった。
分からないものを分からないなりに楽しめたような気がする。これまでなんやかんや一人でこういう展覧会に行ったことなかったんだけど、一人だと時間を気にせず解説を読めるから楽しいね~あれこれ喋りながら見るのも楽しいけど!!!!!!
一方で、解説を読んだ上で「これはやっぱりよく分からんな~」って感じたものが沢山あったのも事実。
でも、そういう自分の状態に対して罪悪感のようなものは殆どなく、それはこの展覧会のタイトルのおかげかもしれない。分からないものを「分からないな~」で済ませてもいいんだ!って思いながら作品を眺められるのは気楽でいい。
これからも分からないものを分からないなりに楽しんでいきたいっすね~~~
おわり
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