「これまで」を「これから」に繋げる:長濱シルク2019年度の総括
琵琶湖の北東、長浜市を代表する伝統産業「浜ちりめん」と「輪奈ビロード」を題材として、絹織物の機屋さん、タッグを組むパートナー専門家、事務局を担う長浜商工会議所などが協働して行ってきた本プロジェクト。
一つのゴールであったギフトショー出展を終え、今年度の振返りを行いました。
(今回の記事はプロジェクトマネージャーの中山が書いています。プロジェクト参加メンバーの紹介はこちらから。)
ギフトショー当日の様子はこちらの記事をご覧ください。
委員会のスタイル
委員会お決まりのスタイルは会の冒頭で「プロジェクトの目的確認」をすること。
特に重点を置いて話をしてきたのは、今回のプロジェクトが「機屋さんが開発の主役となる「The 白生地産地の商品開発」とも言うべきもの」ということです。
パートナーと協働して開発を進めながらも、手綱を握るのは機屋さんであるということを毎回お話してきました。
また会の進め方については、自分たちの想いを表に出すことを大切にしてほしいと考え、「毎回各チームの進捗報告を行う」「他チームの報告に対して全員でコメントをする」「会の最後に当日の感想や自分の気持ちを共有する」ということを行ってきました。
今年から初参加のメンバーも多く、また委員会の回数も限られる中、一体感を持って進めていくためには、様々な形で参加メンバーの気持ちを交換するということが重要だろうと考えました。
このようなスタイルをとったことで、メンバーの距離も近くなったのではないかと思っています。
ギフトショーとプロジェクトの振返り
新しい取組みを行うとき、行ったことの振返りをし、仮説検証することはとても大切なことです。
とはいえ、忙しい日常業務の中で優先順位が低くなってしまうのもの事実。そういうこともあり最後の委員会ではしっかりと時間をとって振返りを行いました。
振返りは「ギフトショー」と「プロジェクト自体」と分けて行いました。
それぞれについて、1)良かった点、2)反省・改善したい点、3)次年度やこれから試したいこと、の3点について、「自チーム視点」と「プロジェクト視点」から考えて共有しました。
振返りの内容について詳細は差し控えますが、ギフトショー関連では、「プロジェクトとして一体となり、今までと違う雰囲気で展示会に臨めた」ことや、「ブースに来て頂いた方とじっくり話すことができ良かった」、「来年度は各チームの特長に合わせた展示会へ出展してはどうか」などのコメントが挙げられました。
プロジェクト全体としては、「他チームの開発進捗を聞くことが刺激になった」ことや、「noteやfacebookページを通して情報発信や蓄積ができた」こと、「長浜でも何かスピンオフ企画がしたい」などのコメントが挙げられました。
長濱シルクの共有財産
今回のプロジェクトを通して、長濱シルクの共有財産というべきものもできてきたのではないかと思います。
それは、「長濱シルクのウェブサイト」という目に見えるものもあれば、「チームとしての一体感と信頼感」といった目に見えないなものもあります。
また、「長濱シルクという新しい枠組み」自体が財産とも言えるのではないでしょうか。
これらの共有財産を今後どうしていくかは、継続して検討していく必要があるところです。
想いと行動をもってこれまでつくってきた勢いを、これからにつないでいく。各チームの商品開発はもちろん、長濱シルクプロジェクトも何らかの形で続きます。
新たな試みを続けていくうえで、個人の感想を共有する際に参加メンバーが時折口にした「楽しい」ということは、とても大切なことだと思います。
何もしなくても、未来はくる。
受け身でその未来を待つのではなく、意志ある未来に向かって進んでいく。
長濱シルクの新しい挑戦は始まったばかりです。
(最後に集合写真!元ネタはこちら)