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11月6日~払いたいのに払えない~
焦り
月曜日に領事館に行けばなんとかなると楽観していたが、段々と焦ってきた。
領事館は予約しないと入れないと教えてくれた人がいた。
HPを見てみたら、予約は必須で、僕が相談したい内容に当てはまる項目はない。
HPの様子から察するに、正規の仕事で忙しくて、予約の他の対応をできるだけしたくないという雰囲気を感じる。
これはアテにならなさそうだ。
ホテルの受付にも聞いてみた。
「罰金を食らった」までは良くあることみたいで表情に余裕があったが、
「書類を失くした」というと顔色が変わった。
そんな人はなかなかいないようだ。
パソコンに向かって調べて、「the Department of Agriculture, Water and the Environmen」(日本で言うと農林水産省みたいなものか?)に連絡したらいいと教えてもらった。
![](https://assets.st-note.com/img/1668612853411-drmT70J82s.png?width=1200)
ただ、「罰金の支払いはこちらから!」「あなたの事件の番号を入力してね」と書いてある。
システム化するくらい頻繁に罰金を取るのだろう(笑)
しかし、書類がないから番号を入力しようがない。
段々と不安が募る。
気が狂いそうだ。
これって、支払ってないと空港で逮捕されるとかないよね?
先ほどの農林水産省のおそらく「お問い合わせ」であろう窓口に「かくかくしかじかで・・・」と英語でメールする。
すると受け付けた旨のメールが帰ってくるが、最後に
「10営業日以内に返事します」と
![](https://assets.st-note.com/img/1668612901795-1sYasldExj.png?width=1200)
それじゃもう帰国してしまうじゃないか!?
とパニックになりつつ酒の力を借りて寝たのが、前日の話
無料通訳
5日の朝。
起床してもパニック状態のまま気持ちは落ち着かない。
昨日に続いて、全然食欲がない。
昨日のスーパーで買ったスモークサーモンでサトウのご飯を食べるが、途中で気持ち悪くなる。
![](https://assets.st-note.com/img/1668612552923-R4uMLL71Im.jpg?width=1200)
そして、大便に行くと常に下痢だ。
胃腸の強さに自信がある僕にしては珍しい。
きっと精神の不調が体に作用しているのだろう。
妻にラインで電話して相談しながら気を静める。
とりあえず、この日も朝から3時間授業が入っていたのでオンラインでこなす。
生徒と保護者を不安にさせながらも今の状況を愚痴ることで気を紛らわせる。
こういう時仕事はいい。
何か物事が進んでいる達成感を得られる。
そうじゃないと気が狂いそうだった。
午前の仕事が終わって、午後まで時間があるので、また色々と調べ始めた。
食欲は全然ない。
朝の食べ残しを食べて終わり。
普段ならもっとお腹が空くはずだが、「それどころじゃない!」という気分で食べる気になれない。
総領事館の「本当に困った時はこちらへ」という番号に電話してみよう。
でも、日本の携帯だと料金が高い。
公衆電話のようなシステムはないか受付で聞く。
→すぐ近所に公衆電話がある。
小銭がないので両替してもらう。
念のため、オーストラリアの公衆電話のかけ方を調べる。
受付の人も知らなかったようだが、オーストラリアの公衆電話はつい最近、完全に無料になったようだ。
そして、ついでに検索で出てきたのが、無料の通訳サービス!
なんと、公衆電話にある番号を打ち込み、「Japanese,please」と言えば、日本語で通訳してもらいながら好きな番号に電話できるのだ。
![](https://assets.st-note.com/img/1668613010815-d57xi4XGL0.png?width=1200)
希望が湧いてきた。
早速近所の公衆電話からかけてみた。
![](https://assets.st-note.com/img/1668613039374-icMDy4Eict.jpg?width=1200)
「どの番号にかけますか(英語)?」
「困ったことがあって、かくかくしかじかで、どこにかけて良いか分からないから相談したいんです(僕の下手な英語)」
というと日本人の通訳が出てきて事情を聞いてくれた。
正確にどこかは忘れたが、どこかの役所に電話してくれた。
事情を通訳してくれる。
しかし、残念ながら「うちは窓口じゃない」と言われる。
ところがこの通訳の人はなかなか素晴らしくて、「どこに相談したらいいかしかるべき部署に転送してくれ」とアドリブをきかせてくれる。
繋がった窓口の人に相談すると、恐らく政府の「Department of Agriculture, Fisheries and Forestry(農業・水資源省)」に電話するといい。
ただし、月曜日に。
そこでアメックスのカードの人に言われたことを思い出して、「ちなみに、空港に行って税関の職員に直接聞いてみるというのはどうでしょうか?」と尋ねてみると
「はっきりとは答えられないが、それはやってみる可能性はあると思います。」
という回答をもらった。
なんとか希望が湧いた!
ちなみに、僕はこの時携帯にメモった電話番号を間違えて上書きして消してしまった。
慌ててもう一回電話して日本語通訳をお願いしたら、今度の人は「それは通訳の仕事じゃありません。失礼します。」とピシャリ断られた。
さっきの人が大当たりだったんだね。
空港へ凸撃
というところで時間が来たので午後の授業を一コマ消化する。
終わって、時刻は17時だ。
明日、農水省に公衆電話すればいい、通訳付きで。
ただ、胸の焦燥感は募るばかり。
気が気でないので、もう空港まで行くことにした。
まずは徒歩5分のメルボルン中央駅からバスが着く Southern cross駅まで行く。
そこからはSky busというシャトルバス。
今回は冷静に往復を買った。
値段は30何ドルかくらい
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